岡山中央卸売市場の競りは12/30が最終日。
テレビや新聞でお正月最初の競りの様子を見ることはあるけれど、
一年の最後はどんな感じなんだろう、と思って調査してきました。
主に気になるポイントは以下の3つ。
・市場の仕事納めはどんな感じ?
・魚のプロたちの正月のお魚は?
・岡山人たちはどんなお雑煮食べてるの?
そして、裏テーマとしてはいい食材有ったら買ってこよ〜でした。
市場に到着したのは午前3時。
いつもは5時から競りが始まるらしいのですが、最終日は3:50競り開始。
競り場にはいろんな魚が並べられ、働く人々が既に忙しく動き回っておられました。
さっそく売り場を見て回ると・・・
岡山を代表する魚、鰆(サワラ)に出会いました。
こちらは地物が並んでいました。
コウイカ、キス、スズキ、ガラエビ、チヌ・・・
ゲタ(シタビラメ)も居ました。
こちらも瀬戸内らしい食材ですね。
先日岡山市内の魚が美味しい居酒屋さんで食べた煮つけは絶品でした。
美味しそうなタコ!県内の産地としては下津井(しもつい)が有名です。
そして渡り蟹。
瀬戸内海で獲れるいろんな魚が揃っているのを見ると、ワクワクしますね。
競りが始まる前には、仲買さんが魚を値踏みしていました。
いよいよ競りが始まります。
拡声器を持っている方が競り人で、その隣の方が競り落とされた箱に札を入れていきます。
この方も競り人ですが先ほどの方とは制服が違います。
実は市場には2つの卸売会社があり、それぞれが同時に競りを行うんですね。
青い帽子をかぶっている方々が、仲買さんです。
手の指で買う意思と価格を示し、スピーディーに競りは進んでいきます。
以前勤めていた漁協の仕事では各地の市場で競りを見る機会があったのですが
場所によっては札に値段を書いたものを箱に入れたり、他の業者に見られないように
服で隠して手指を見せるところがあったり、土地によってやり方が違うのもまた面白いですね。
競りの結果は事務所ですべて計算され、その後新聞などでもよく見る「市況」が出来上がります。
と、こんな感じで競りは進んでいくのですが、実は競りで売買される魚は年々減ってきているんだそうです。
相対取引と呼ばれる価格と行き先が決まっている魚や、市場を通さない直接取引が増え、
水産物の流通も複雑化してきました。
その中で、これからの市場に求められる在り方ってどんな形なのか。
もっといろいろ知りたいと思いました。
市場と言えば「競り」が華やかで目立つんですが、実はそれ以外にもいっぱい魅力があると思います。
プロしか知らない世界だったり、
多様な食材だったり、
市場を支える人の為の「食」だったり。
そんな魅力を一緒に楽しめる市場ツアーができたら面白いな、と思ってます。
今回はいろんなところで話を聞けたので、次回に続きます。