「WE ARE WHAT WE EAT」というけれど、私たち人間は食べたもの、飲んだものから出来ている。
島で暮らしていた時は毎日の食卓に魚が上がっていたけれど、高原の暮らしではそうはいかない。
ということは、この1年半で人間の中身もだいぶ変わったのだろうか。
ありがたいことに、自ら獲ったものや作ったものをわけてくれる方々がいます。
育てた麦から麦茶を作っている海士町のMさん。
以前からこの麦茶の大ファンだった私は以前のブログでも記事を書いていたのですが、
パッケージに入って販売されているのを見て感慨深いものがあります。
そして、今回びっくりしたのは彼らが造った「あごだし」。
定置網で獲れた鮮度のいいアゴ(ホソトビウオ)をこんなにピッカピカに磨いて作られています。
毎日のみそ汁に贅沢にも使わせていただいているのですが、伊吹島のいりこと比べても
旨みが強く、そして臭みは全くでないところがすごいのであります。
これを知ってしまうともう元には戻れないのではないか、と今から怯えております。
そして、おそらくはそのアゴだしの副産物で作られた「飛魚めんたい」。
かつて一緒に水産加工の仕事をしてくれたEさんとTさんによるもの。
完全に酒のつまみですが、タラモサラダにも使わせてもらいました。
こちらは北海道の離島、天売島でホタテを育てている漁師Tからいただいたウニ。
夏場はウニ漁も盛んにおこなわれていて、現場で様子を見せてもらったので
ありがたさもひとしおです。
見ただけでこのウニの旨さは伝わりますよね。
日本酒がいくらあっても足りません。
そして、こちらは吉備中央町のお隣さん、ブドウ農家のMさんからいただいた
「ゴールドフィンガー」(左)と「ナガノパープル」(右)。
メインの品種である「シャインマスカット」と「ピオーネ」とは時期をずらして少量ずつ育てているそうで、
発送には向かない形状から地元の道の駅を中心に販売されているそう。
暑い日に草刈をして汗だくになったところに、冷えたブドウをひとつふたつ摘まんで食べると生き返ります。
こうしてありがたい気持ちをいただきながら暮らしていると、ますます美味しいワインを造ってお返ししなきゃという気持ちが強くなる次第であります。
焦らず、一歩一歩。
さて、畑に戻ります。