ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

夏の終わりと秋の始まり 薪ストーブの煙突掃除 

2023-09-10 | 古民家暮らし

9月10日の日曜日。

家の周りは朝から稲刈機がフル稼働で、秋の訪れを感じる。

そうでなくても夜には気温が20℃くらいまで下がり、夏の終わりを肌で感じている。

 

息子たちは近隣の友達と遊びに出かけたので、ゆっくりと家の仕事に励もう。

そう、寒くなる前に薪ストーブの準備だ。

本体と煙突の掃除。

まずは室内の煙突を外して外に持っていく。

左前に置いてあるウニみたいにトゲトゲしたやつが煙突用のブラシだ。

そして上から落ちてくる煤を受け止めるためのゴミ袋を設置する。

そして梯子をかけ、屋根に上る。と、雨樋から伸びる一本の草に目が行く。

こんな過酷な環境でもなんとか根を張って成長する力には目を見張るものがある。

しかし放置しておくと良くないので引っこ抜いてみると、チームプレーだったことが判明。

なんだか可愛く感じてしまったので、移植することにする。

さて、本筋に戻ろう。

これは煙突の最上部をひっくり返した様子。

以前煙突が詰まった時に比べると全然綺麗。

あの時は内部の構造がすべて煤で覆われており、何が何だかわからない真っ黒な物体と化していた。

今回は軽くワイヤーブラシでこする程度にとどめておく。

そして屋根の上でまた脚立を立て、煙突のてっぺんから例のブラシを差し込んでいく。

ぐるぐる回しながら煤をひっかき落としていく。

それらが先ほどのビニール袋にたまるというわけだ。

 

風もなく、すべての行程を2時間足らずで無事に終了した。

仕上げに本体上部の錆をこすり落としたあと、補修用耐熱塗料をスプレーで吹きかけて終了。

これでいつ寒くなっても大丈夫。

今年は薪もしっかり用意してあるので、ガンガン焚くぞ~。

 

最近は畑に注力していたので家の改修は少しお休みしていましたが、ようやく再開。

次はキッチンの交換、食洗器の設置、照明の見直し、そして廊下の砂壁塗装まで今年中にやりたいなあ。

 

 


風の通る家 網戸のDIY

2023-08-05 | 古民家暮らし

網戸をDIYでつくった話。

私が住む吉備高原は、朝晩の気温差が10度を超えるので夏でも夜が涼しく、クーラー無しの生活をしています。

築70年を超えるわが家。

購入したときは網戸が無かったため、窓を開けているといろんな生きものがやってきます。

既製品の網戸は1枚が1万円以上するし、家の雰囲気にも合わないしな~。

しかも、昔の家だから窓の枠なんかもまっすぐじゃないため、既製品はサイズが合わない。

じゃあ、作るか!ということで、ホームセンターに材料の買出し。

・1×2材 2本(約1,000円)

・1×3材 2本(約1,200円)

・網(約700円) 

・網戸用ゴム(約200円)

ということで、3,000円ちょっとで済みました。

家の前で日曜大工。

今回はトリマーというアイテムを新たに購入。約5,000円也。

溝を掘ったり、角を丸くしたりできます。

こんな感じで網をはめ込んでいく溝を掘っていきます。

今回は5㎜の溝を掘り、そこに5.5㎜のゴムを入れることにしました。

まず材を長さに合わせて切り、溝を掘っておきます。

次に枠の組み立て。補強用のプレートを使ってビスで留めていきます。

最後に網をゴムで固定し、余分な部分をカットしたら完成です。

外側につくものなので、木材保護塗料を塗ろうかと思ってましたが、

古びた家にピカピカの枠もまた良かろう、ということでそのままに。

本当は、単純にめんどくさくなっただけです。

そんなこんなで、表側2枚、裏側に1枚で計3枚作りました。

虫が入らず、涼しい夏の夜を楽しめます。

 

少しずつですが、買わない暮らしに近づいていきます。

 


薪のある暮らしと電気代の高騰

2023-02-25 | 古民家暮らし

先日ご近所さんの紹介で「木を倒したので必要ならあげる」とお誘いいただきました。

聞いてみると場所は息子たちが通う小学校のすぐそばで、直接軽トラで入れる好立地。

(背景の赤い屋根が小学校です)

荷台に4回分の木を重機で積んでくださり、至れり尽くせり。

とりあえず庭に運んだ細めの木たち。

こちらは太めの木たち。

大人の男ふたりでなんとか持ち上げることができるくらいの重量が有ります。

ご近所さんがこれまた重機を出してくださり、荷下ろし完了。

そいでもって、チェーンソーまで貸してくださることに。

ほぼ新品ですけど・・・いいのかな?ありがたや。

何日かしたら、さらに電話をいただき薪割り機も貸してくださるという。

何から何まで。

休日はお借りしたチェーンソーでせっせと玉切り。

推定1トン?ほどの木を手に入れました。

薪割り機に収まらない太めのやつは斧でパカッとしてから機械で割ります。

 

憧れの自然エネルギーを取り入れた生活。

薪ストーブを手に入れたことで、我が家の熱エネルギー使用状況は以下の通りとなりました。

 

調理・・・IHクッキングヒーター(お湯・煮物系は薪ストーブ)

給湯・・・灯油ボイラー

暖房・・・薪ストーブ(浴室脱衣所のみ灯油ストーブ)

 

折しも電気料金値上げで家計には大打撃の声が良く聞かれるようになりました。

我が家もご多分に漏れず史上最高値を更新。

1月分に当たる12月中旬はまだ薪ストーブが無く、リフォーム工事中だったので

寝室にオイルヒーターやエアコンを使用していたのが原因かと。

 

この金額に怯えて各種電気使用量を見直した結果、オイルヒーターはメルカリで旅立っていきました。

周りの人たちに電気代の値上がりを訴えると、4万円や6万円など驚愕の高額請求の事例がゴロゴロ。

我が家は全然少ない方だったみたい・・・

翌月には政府の補助7円/kWhも始まり、金額的にも使用料的にも目に見えて節電できました。

 

今年はせっせとリフォームで出た廃材を燃やしていますが、

来年こそは憧れの広葉樹薪ライフ。

 

少しずつ、暮らしを整えています。

 

 

 

 

 

 


薪ストーブの煙突の継ぎ目から煙が・・・真冬の煙突掃除

2023-01-24 | 古民家暮らし

日曜日の夕方、寒くなる前に薪ストーブに火を入れようとしたところ、どうも着火が思わしくない。

なんとかついたものの、何だか部屋が煙たい。

よくみると、煙突の継ぎ目からモクモクと煙が登っているではないか!

給気の量を調節したり、ダンパーを開いてみたり、いろいろするけど煙は止まらない。

あわてて調べてみると、どうやら煙突に煤が溜まって起こるトラブルらしい・・・

換気をしてもすぐに部屋が煙たくなり、目も痛くなる始末。 

この日は原因と対策、そして煙突掃除のやり方をyoutubeで学習して寝ることにした。

 

翌日はワイン関係のイベントに参加するため、夜は家を空ける予定にしていた。

家族は石油ストーブでなんとか寒さをしのいでくれたようだ。

すまぬ。。。

家に帰ってくるなり、さっそく掃除に取り掛かる。

初めての屋根上作業、しかも風速6mの北風、たまに雪が吹き付けるが選択の余地はない。

家のリフォームの時に2階の天井に漆喰を塗るという高所作業をやり切った結果、

以前ほど高いところの恐怖心は無くなってきていた。

上の写真は煙突の先端を外したところ。

梯子で上がった屋根の上にまた梯子をかけて上る。

外した先端がコチラ。

鳥が入らないように設置されている2㎝四方くらいの目の網が煤で覆われ、全く見えないようになっていた。

こりゃあかんわ。

先端が終わったら、煙突内部を専用のブラシでこすっていく。

落ちた煤はすべてゴミ袋の中へ。

こちらもしっかりと煤だらけでした。

掃除が終わって、着火してみると感動するほどの早い立ち上がり。

一年に一回は煙突掃除と聞いていたけれど、一か月で掃除しなきゃいけなくなるとは

これまでいかに間違った焚き方をしていたのか。

組立てと煙突の施工は業者さんにお願いしていたので、正直よくわかっていなかった部分もありましたが、

自分で外して清掃することでよくわかりました。

 

何事も経験ですな。

 

というわけで、薪ストーブ扱いのレベルが一つ上がりました♪

寒波に間に合ってよかった。

 


DIYは自分の感覚を拡張してくれる

2022-12-07 | 古民家暮らし

最近は専ら壁を塗ってまして、全然blogを更新できておりませんで・・・

と、誰に求められているわけでもないのに勝手に更新頻度に後ろめたさを感じています。

本当はこのブログで取り上げるのはワイン関係のことだけにしようと思っていたのですが、

衣食住ふくめて暮らしがワインにつながっていく気がしているので今まで通り

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書き留める兼好法師スタイルでやっていきたいと思います。

というわけで、こんな感じで塗っています。

黄色いところが大工さんが貼ってくれた石膏ボード、白いところがなんちゃって漆喰塗料「モルモル」を塗ったところです。

この「モルモル」は手で塗れてラクチンなのでおすすめです。

そして、上の写真は実は壁ではなくて、吹き抜け部分の天井です。

玄関入って右側にあった3間(仏間・居間・2階の洋間)の壁と床と天井をぶち抜いて

でっかい吹き抜けのスペースを作ってもらいました。

当初はペンキ屋さんか内装業者さんに壁紙を貼ってもらおうと考えていたのですが、

予算と施工のしにくさがネックになり、気がつけば自分でやることになっていました。

こんなごっつい足場を組んでますが、足場と足場の間は板が渡してあるだけ。

少し足を載せてみると、ぐわんぐわんたわみます。

地上4mから5mくらいの場所なので、上に行くだけで足がすくみます。

絶対無理だわーと思っていたのですが、別の部屋に私たちがモルモルを塗ったのを見て

大工さんが「これなら自分たちでいけるじゃろー」とプッシュしてきます。

なんとかと煙は高いところへ上ると申しますが、おだてられて

なんとなくできるような気がしてきちゃったんですねー。

日中は自分たちも仕事があり大工さんも作業しているので、作業時間は日曜日と平日の夜間に限られます。

毎日子供が寝て家事が終わってからの2時間ほどが勝負です。

 

最初のころは足場に直接乗って手が届く範囲しかできなかったのですが、

慣れていくにつれ少しずつ高さが上がっていき、

最終的にはぐわんぐわんする板の上に立ち、ボードを載せ、

そのまた上に脚立を立てて天井を塗れるようになっていました。

 

最初は壁の塗り方もわからなかった自分たちが、

平面に塗ってみたことで手の届く高いところで作業ができるようになり、

脚立で作業ができるようになり、足場の上で作業ができるようになった。

そして、最後には足場の上の脚立の上でも作業ができた。

もちろん、プロの仕事(クオリティ)ではなく、あくまでDIY精神からくる「できた」ではありますが。

 

その間、本当に多くの動画をyoutubeで参考にさせていただきました。

知らないことからくる難しさと怖さが、やってみることでだんだんと怖くなくなってくる。

 

なんとなく、これって人生だなーと思いました。

みんな最初はやったことないことばっかりで、怖いことや不安だらけで。

でも動き出すと、次から次へとできるようになり世界がどんどん広がっていって・・・

 

なーんてことを考えながら、ひたすら壁を塗っています。 

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。

危ぶめば道は無し。

40代になってもやったことないことばっかりで、

ウキウキしながら生きたいものですね。