穏やかな日差しが差し込む窓辺にて・・・
母と他入居者の方(A)そして私・・・二人+(1)で語らい
A 『お孫さん?』 ・ 母 『いやいや娘です・・・』
A 『よろしいなぁ~』 ・ 母 『よ~来てくれるんよ
A 『も~何歳になったん?』・・・母に
母 『70・・・7~8?』 (違うでしょ ほんとは88歳でぇ~す)
A 『私は 93歳になります』
母『 あらぁ~ しゃんとしとってですなぁ~』
A 『しゃんとしすぎて困ります』 母『・・・・』
A 『子も孫も 全員の誕生日も言えます』
母『宜しいなぁ~ 私は自分の誕生日も 忘れたような・・・』
『頭・・・悪かったからなぁ~』 『でも音楽だけは・・・好きだったぁ~』
『今でも 音楽の先生の顔が 頭に浮かんでくるよ』
『でも 子供たちは 私に似ず・・・賢い子ばっかり』
『み~んな級長をしとんよ 』・・・ (あれっ?違ってない???)
『私に似んで ほんとに良かった』 (いやいや・・・蛙の子は、蛙よ)
もしかして、母の理想だったのかもしれませんね・・・こうあって欲しいと
人の前で 子等を自慢し 優越感に浸っている母を見て・・・何にもいえねぇ~
ここは ひとまずこのままで・・・と
そしてぽつりと・・・『あぁ~ 私の人生も、終わったなぁ~』
『馬鹿でも 何でも・・・良かったわぁ~』 と
早く家に帰りたい ・・・自分の想いを必死で伝える母を見て
胸が苦しくて 心の中で葛藤し、それでも母をなだめて
後ろ髪、ひかれる思いで、施設を後にし・・・
あれから半年・・・
『家に帰っても 私ひとりじゃ 何にも出来んなぁ~』
『帰ったら みんなに 迷惑をかけてしまう・・・』
『お金がかかるけど・・・ここに 居てもいいかなぁ~』・・・って
変わりゆく自分を自覚し、どうすれば皆に迷惑を掛けないかと考える 、母
母は母なりに、自分と戦ってたんだな・・・と思うと
可哀そうでもあり、愛おしくくもあり・・・
今でも思いは 複雑ですが・・・
施設では、リハビリにと『カラオケ』
真剣そのもの・・・です
前で写真を撮ってる私になんて・・・目もくれず
母 『元気だから 120歳まで生きそうなわぁ~』
あらまっ・・・ 『それは良いけど 私、お先に失礼しとるかもよ・・・』
母 『そりゃ 困る』
・・・程々に
どこまであるのか、何時まで続けられるのか・・・それぞれの人生
程々の人生、程々に生きられたら 充分・・・多くは望みませんよ
最新の画像[もっと見る]
- 色鉛筆画 3ヶ月前
- お土産のいくらで海鮮丼~ 1年前
- 色鉛筆画 娘へ^^ 1年前
- 色鉛筆画 娘へ^^ 1年前
- サンプルです^^クリスマスツリー 1年前
- サンプルです^^クリスマスツリー 1年前
- チーズスフレ 1年前
- 色鉛筆画 1年前
- 富士山ぐるっと一回りの旅 2年前
- 富士山ぐるっと一回りの旅 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます