八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信300号をアップします。

2015年06月19日 | 八障連通信
八障連通信も皆様のおかげをもちまして、300号を発行することが出来ました。日頃お世話になっております皆様に心より感謝申し上げます。今後とも宜しくお願い致します。

八障連通信300号(pdf版)はこちらから。


ここからは八障連通信300号本文となります。



【2015年度八障連定期総会報告】
5月30日(土)、クリエイトホール第2学習室において2015年度八障連総会が開かれました。参加は14団体(20名)、委任が41団体あり、過半数を超えて総会は成立しました。
総会では、第5議案において、鈴木由紀子氏が所属団体との検討の結果、現時点で運営委員及び副代表に就任できないとの発言があり、鈴木氏の運営委員と副代表の辞退があったほかは、原案通り満場一致で可決されました。
2015年度は新代表となった杉浦氏を中心とした体制で八障連活動を担(にな)っていくこととなります。世代交代後の初年度、杉浦代表を中心に運営委員・顧問一同全力を尽くしていきますので、よろしくお願いいたします。(なお、総会議事録をP3に掲載しております。総会の詳細は議事録にてご確認ください。) (文責/山田)


【Information 市障害福祉課との懇談会について】
今年度も、9月に八王子市障害福祉課課長との懇談会を予定しております。2015年度は中核市に移行したこともあり、様々な課題が、障害や施設の種別によって出てきていると予想されます。まだまだ先の予定となりますが、懇談会における内容をまとめていきたいと思いますので、ぜひ会議に参加して頂くか、ご意見をお寄せいただけると助かります。
ご意見ご要望は、hasshoren8.zim@softbank.ne.jpへお寄せ下さい。また日程につきましては、確定し次第通知いたしますのでよろしくお願いいたします。 (文責/立川)


【6月、7月のスケジュール】
10年目の国立武蔵病院医療観察法病棟を検証する
証する 6月14日(日) PM13時~ 国分寺労政会館
八障連運営委員会 6月18日(木) PM18時~20時 クリエイト
医療観察法廃止全国集会 7月26日(日) PM13時~ 中野区産業振興センター


【八障連代表就任にあたって 杉浦 貢】
9歳のころから八王子に通い始め、22歳のときに実家を離れ、市内の北野で一人暮らしを開始しました。私が「八王子に腰を落ち着けて暮らしていこう。」と思った理由は、いくつかあります。まず、障害を持つ当事者同士の交流が活発であること、私は身体障害ですが、他障害についても学べる機会があったこと、なによりも地域で暮らす障害者に活気があったことが挙げられると思います。
 私がそれまで住んでいた小平市や東大和市にも、当事者同士の交流の場や障害を持つ子どもを育てる保護者の会のようなものはありましたが、当時子どもであった私の目から見ても、「自分の障害こそが一番大変。」あるいは「自分の子どもこそが一番大変。」というような後ろ向きな話題が多かったように感じられました。もっと明るく前向きな活動ができないものか、「なぜ大人の人達は、じめじめした暗いところで、こそこそと集まるのが好きなのかな。」とぼんやり考えていたのを思い出します。
高校を卒業し自分で進路を決める段階になっても、周りから提示されるような作業所に通ったり、身体に負担を強いてまで労働をしたりするのは何かが違うと感じていました。(ちなみに働いてお金を稼ぐことに尊敬と憧れの念は今でもあります。ただ身体の機能や将来の健康を考えたときに、長続きはしないだろうと思っていました。)
人から言われたものではなく、自分で考え、自分で決めて、目の届く範囲、気がまわる範囲の責任は自分でとりたい。失敗しても、後悔しても、それを自分の糧(かて)にして生きてみたいという気持ちがやはり、ぼんやりと自分の中にあったのでしょう。
 5月30日の総会でも、コメントを求められる場面がありましたが、なにぶん晴れがましい場は苦手なので、言いたいこと、伝えたいことをうまく伝えることができなかったこともあったかと思います。しかし、この場を借りてお話をしておきたいのは、「私が八王子の街に関わりを持った当時、実家を離れて住み始めた当時の、あの感覚を大切にして守っていきたい。」と同時に、「あの頃よりももっとよい雰囲気を八王子の街に作り出せたらいいな。」ということです。
 若い頃は、電動車イスを使っている先輩達に、八王子のおいしい飲食店やカラオケなどにずいぶん連れて行ってもらいました。お店の人も障害のある我々を嫌な顔ひとつせず、むしろ笑顔で受け入れてくださっていたのが、とても印象に残っています。障害のある人同士の相互理解と交流のみならず、障害の無い人にとっても開かれた八障連にしていきたいと思います。
もちろん私一人ではできない事、わからない事がたくさんあります。そんなときに関わってくださる会員の皆様、関係者の皆様の力をお借りできたらと思っております。どうぞよろしくお願い致します。



【八王子障害者団体連絡協議会 2015年度定期総会 議事録】
2015年5月30日(土)13:30~15:30クリエイトホール第2学習室にて開催

司会の鈴木氏より、定刻になったことで開会が告げられる。

夛田代表よりの挨拶:
事前に通信で配布された現規約が古いものであったので謝罪するとともに、本日最新の規約を配布します。人事変更予定となったことで後人を育てたい考えがあるが、運営委員のなり手をはじめ、例会等への参加者が減っている現状がある。

司会より、総会成立の出席・委任が過半数以上で成立したことが告げられる。
議長選出により、杉浦氏が議長に選出される。書記選出により、有賀氏が書記に選出される。

これより、議長進行。
第1号議案:2014年度事業報告が山田氏より行われる。質疑なく、第1号議案が賛成多数により承認される。

第2号議案:2014年度事業決算報告が会計担当の丸山氏より行われる。質疑なく、第2号議案が賛成多数により承認される。

第3号議案:2015年度事業計画案の説明が山田氏より行われる。質疑なく、第3号議案が賛成多数により承認される。

第4号議案:2015年度事業予算案の説明が有賀氏より行われる。質疑なく、賛成多数により承認される。

議長より、第6号議案を先決する旨あり。第6号議案の審議を行う。

第6号議案:規約の改定について、有賀氏より説明が行われる。また、それに付随して夛田氏より規約の体裁について、これまでは原文を残し、改定文を付則として末頁に掲載していたが、今回で3回目の改定となり、見易さを優先する理由から全文を改定後の文章に直すことが合わせて提案される。質疑なく、第6号議案が賛成多数により承認される。

第5号議案:2015年度役員・運営委員の選出について、有賀氏より説明が行われる。運営委員及び役員に議案書記載があった鈴木氏より、諸事情により現時点では受任できない旨の説明がされたことにより、鈴木氏の氏名は削除することが確認される。それに付随し、八障連の在り方として、個人会員が現状では賛助会員になっており、団体所属でないと正会員となれない規定となっている。個人でも地域福祉に貢献している人材も活躍されている実情の中、八障連も今後は団体のみならず、個人会員も正会員として活躍していただけるよう検討していくべきと意見が多数あった。以上、確認、諸意見が出された後、第5号議案が賛成多数により承認される。

杉浦新代表より挨拶:
障害種別を超えた他団体同士のつながりが他地域に比べて八王子はあり、それが八障連の魅力である。今後は自身も地域に貢献していきたいと考えている。

以上、審議事項はすべて承認され、司会により閉会となる。



以上、議事録に相違ないことを証明します。


2015年5月30日
議事録署名人: 夛田 靖史
議事録署名人: 脇田 泰行





【連載コラム vol.7 『キャリアウーワンとのお出かけ日記から(3)』 八視協・鈴木由紀子】
《アーサの流儀、私の流儀》
盲導犬のアーサは、いま6歳半を過ぎて、人の社会で言ったら間違いなくアラフォー世代。働きざかりのキャリアウーワン、つまりお仕事犬です。そこで、アーサと私との悲喜こもごもの生活ぶりを、表題のようなタイトルで紹介させていただいています。今回は、私の目下の悩み事にもなっている事柄についてのつぶやきを公表してしまいます。
外出からの帰り道、我が家の近くに古くからある小さなホテルの前に差し掛かると、私はいつもアーサ独特のスタイルに振り回されてしまいます。いつものアーサなら、駅やデパートなどの前の空きすぺーすもスムーズに歩いて通りすぎるのですが、なぜか、その場所では、目の前に現れた大きな空間を気にして左手の敷地内に入り込み、建て物への下り階段まで私を案内したり、円い大きな柱の周りをクルリと半周したり。
おまけに、その先にある少しくぼんだ脇道も迂回して、やっと、本来歩いていた通りに戻るのです。 私が白杖を使って歩く場合には、そのような広い空間は全く無視して歩きます。ところが、盲導犬と歩いて、アルファベットのWとかMのような格好でジグザグに体を動かすという体験が日々何回かずつ積み重なると、私はそれをストレスに感じてしまうのです。そして、いつしか「この道を通るのは、もうやめて、違う道を通ればいいんだ!」と方針転換したつもりで、かえって遠回りをして帰る日々が随分続きました。 しかし、それが白杖歩行と盲導犬による歩行とのスタイルの違い、私とアーサの流儀の違いなのだと、いつしか気付きました。その部分ではアーサの左目の先に下り階段があり、目の見えない人を誘導する点字ブロックもあります。アーサは驚くほど知能が高くて、そこは「公道」と認識しているのです。盲導犬になるための厳しい訓練の成果をしっかり身につけているアーサが、教科書どおりにきちんとお仕事をこなそうとしているのに、それを私がむやみに妨げてはいけないのです。 ここで一つ文句を言わせてもらうと、アーサは4本の足を見事に駆使してリズミカルに歩を進められますが、私が2本の足でそのきびきびとした動きに付いていくのは随分忙しいのです。 しかし、それも体力づくりの格好の手段と考えて、元気なアーサに従って歩くことにしています。
家に帰ると、アーサもたくさん歩いて疲れるのか、すぐにハウスの縁に頭を載せ、柔らかいクレープみたいな耳を外に垂らして、すやすやと眠ってしまいます。家事援助者からそんな説明を受けたとき、私が耳を触っても全く動かないので、そのかわいい寝姿を写真に撮ってもらいました。アーサが楽しい夢をみていると、いいのですが・・・。



以上、八障連通信300号本文はここまで。

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