八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信290号アップしました。

2014年08月22日 | 八障連通信
遅くなりましたが、八障連通信290号をアップします。

前回同様にpdfと下記に本文を掲載します。

八障連通信290号pdfはこちら



ここからは通信本文






八障連通信290号



例会の報告

 7月17日の例会では、告知報告事項として、前半の長沼通所センター家賃発生問題の経過報告についてでは、引き続き経過をみる事を確認。また、当事団体に次回例会への出席を促す。尚、この件は他の市施設使用団体には波及しない事を踏まえ、活発な意見交換となりました。一部団体の退会表明に関しては、事務局長の杉浦氏に最終確認を委任しました。後半は、検討事項として、8.21例会の隔月企画の報告団体の選択については、下柚木の3法人ともに当日が厳しいため再検討の結果。10.16例会隔月企画の報告には、NPOひまわり(旧サンフレンズ&ポケット)の了承が確認されました。また、8.21の例会は家賃問題の当事団体の出席にて開催を検討する事になりました。

9.18障害者福祉課長との懇談会については、

*中核市移行後の問題

*「サービス等利用計画」の問題

*家賃補助の問題

以上3点を基本テーマにすることが決まりました。その他、提案として、知的障害者の高齢化に伴い、対応施設のない問題や、精神障害者の生活保護申請時、担当者の対応が

事務的になりつつある問題などが上げられました。今回は、活発な意見交換もあり、終了時間をかなりオーバーした例会となりました。(文責/伊東)





利用者が年を重ねる中-「生活支援」を考える

NPO法人:結の会(脇田泰行)



結の会がスタートして26年目の夏を迎えます。この時間の長さは同時に、利用者と家族そしてそこに関わる職員の「高齢化」を意味します。利用者が「高齢化」するということは、親はもっと「高齢化」が進んでいることになります。そこで当然今まで家族の支えで通所できていた利用者の、「生活の場」の問題が大きな課題になってきます。日中活動の場と言われる作業所が日中だけでなく生活領域全般に、どこまで関わることが出来るのかの課題です。この間、家庭から結の会に通ってきたスタイルが随分と変わってきています。現在、利用者21名中、9人が家族と離れて生活しています。他事業所のグループホーム3カ所から5人、社会福祉法人の福祉ホームから2人、ヘルパー介助で一人暮らしの人が1人、知人の家庭で生活しながら通ってくる人が1人の9人です。その理由は、親が亡くなられた方、親が病気や諸事情で受け入れることが出来ない方、また積極的に自立的な生活を送らせたい方、など様々です。家族の事情や考え方が直接に反映され複雑です。また、現在親元から通っている場合でも、家庭状況も多様です。親が元気なうちはがんばって一緒に暮らしたい、先々できれば結の会でグループホームの様なものをつくって欲しい、利用者が親元を離れることを希望しないなど、とても個別的で一律ではありません。加えて、利用者の「高齢化」は、今まで出来ていた仕事が徐々にできなくなり、また、病気で通院しつつも、体力や気力が衰えていく人もいます。仕事や活動の在り方も、この間進めてきた展開を大切にしつつ、一方で実態に添うものに変えていく視点と工夫も必要です。新しく結の会の事業として始めた「送迎」もそのひとつです。結の会では今まで「西八ゆい」の宿泊体験ルームを開設し、外部のグループホームなどと連携を持ってきました。今後、理事会が中心になって親の会とも連携しつつ、「高齢化」を迎える当事者のくらしを、更に考えていきたいと思います。そのために、自立生活の在り方、グループホームの運営やそこでの生活、後見人制度、経済面の問題など、研修会を持ったりして、皆さんと一緒に考えていきましょう。

*「八王子保育教育を考える」会報「共に育つ」より転載





事務局通信Vol.12

今回は長沼通所センターの家賃発生問題の続報をお知らせします。長沼通所センターの問題は、前回別紙資料でお知らせした以降、特に大きな動きはありませんが、障害者福祉課の古川課長とお話をする機会があり確認したところでは、前回指摘した他の市施設内でレストランや売店を営業する団体には、この問題は「波及はしない」とのことでした。根拠は、施策として別物で「市がお願いしてやって頂いている」場所と、団体に貸している長沼通所センターとは立場が異なり、他の民間の建物を借りている団体との整合性を計る意味で、今回の話が出てきたそうです。とは言え、30年近く前に通所センターという形が出来、その間は何事もなく無償貸与を続けて来て、建物も老朽化してきたこの時期に、何故この話が出てきたのか? 「市の財政が逼迫して来ているため…」との理由も聞かれますが、やはりその裏には中核市移行の問題が微妙に絡んでいるとしか思えないのは、自分だけでしょうか?この問題については今後も注視しながら、センター在所5団体の意向を確認し、協力と支援を行っていく予定です。(文責/夛田)





連載コラム『ワンちゃんと一緒』vol.3~暑い夏を元気に乗り切るために~ 鈴木由紀子 

盲導犬のアーサが八王子に来て約4年。いま3回目の夏を、私と一緒に迎えています。アーサは盲導犬であると言う前に、一匹の犬ですから、温度と湿度が1年中でいちばん高いこの季節を元気に乗り切れるように配慮すること、それが保護者である私の役割です。そこで今回は、水分補給や暑さ対策、衛生面の管理など、アーサの夏の健康管理について私が工夫していることを、いくつか書いてみます。まず、水分補給のこと。アーサには毎日2リットルぐらい水を飲ませていますが、特に夏の暑い日には気をつけて、水を小まめに飲ませます。ときにはアーサが突然、私の手にハアハアと息を吹きかけて「のどが渇いたよぉ、早くお水ちょうだいよ!!」と全身で訴えることさえあります。たぶんアーサはそれ以前に口をあけて舌を出し、水が欲しいという仕草をしていたのでしょう。私が何の反応も示さない。だから、「このおばさんには表情では伝わらない。それならハアハアと言えばわかるでしょ」というわけなのでしょう。目が見えない私と暮らすようになって、アーサはそのような世渡り術をいろいろ身につけているので、いつも驚いたり、感心したりしています。食事のときには、レタスやトマト、キュウリやスイカなど、水分を多く含むこの季節の野菜を基本のフードに載せてあげています。アーサは特にトマトが大好きで、皮を剥いて小さく切ったトマトを入れると、ほかのものをきれいに平らげたあとも、ガチガチと音をたてながら器の周りをこそげ取るようにかじって、その甘酸っぱい食感をいつまでも楽しんでいます。私は真夏の日中にはなるべく出かけないようにしていますが、どうしても出かけなくてはいけないときには、氷水とアーサ用の食器を必ず持っていき、日陰で休ませて水をあげます。 高温多湿のこのまちに暮らしていて、もう一つ配慮していることは、長い時間アーサを日中の外気にさらさないこと。ですから、このことが私の2点目の工夫点になります。真夏の日中の路面は、補装路からの照り返しやエアコンからの輻射熱で、外気温プラス20℃ほどにまで上昇するそうです。この原稿を書いた7月下旬のその日、八王子市では最高気温が37℃を超えました。ですから、アーサが立っているところは約60℃ぐらいになるわけで、同じところを裸足で歩いたら、私たち人も、やけどしてしまうでしょう。アーサは靴も靴下も嫌がって履きませんし、お風呂の適温よりもずっと高い路面を私の都合で歩かせていたら、やがて倒れてしまうことはすぐにわかります。 そういう事故は実際に起きていて、タクシーの乗車拒否に遭って暑い中を40分歩いて帰宅したら、その夜から犬がたびたび痙攣を起こし、5歳で盲導犬を引退させることになったという事例も耳にしました。また、やはり暑い中を10分ぐらいユーザーと一緒に歩かせたら、朝はとても元気だったその盲導犬が、2時間ほどで亡くなってしまったという事例も報告されています。もともと犬は寒さに強く、暑さにはとても弱いと言われます。それは、犬の汗腺はとても少なく、汗をかいて体温を下げることが難しいからです。犬の4本の足の裏の肉球の間には汗腺がありますが、その部分が熱い路面に接している状態では、どうしようもありません。また、ハアハアと舌を出して激しく口で呼吸をして、その気化熱で体温を下げることもできますが、周囲の気温が高い状態では、その働きも全く効果がありません。ですから、一緒に過ごしている私たちが、アーサたちの体温が上がらないように意識的に調節するわけです。夏を元気に乗り切るために私が工夫していること(実際にはこの季節に限らず、1年中同じように気をつけていることですが)、それはアーサの体を清潔に保つことです。歯みがきや耳掃除、そして毛のブラッシングを、私たちユーザーは毎日欠かしません。歯も、表面に食べかすが残ったままにしておくと、歯周病や悪臭の原因になります。歯みがきは、お湯でガーゼを湿らせて指に巻き、「アーサ、お口ください」と言ってアーサの口の中を拭きますが、アーサは私の手に噛みつくこともなく、じっとしています。実は、これも盲導犬に対する服従訓練の成果の一つです。人と同様、犬も夏は体の新陳代謝が盛んなのか、耳の中がすぐに汚れます。耳掃除は、獣医さんから頂いたイヤークリーナーをガーゼに付けて、耳の中を拭きます。アーサの耳は垂れているので、小まめに耳を掃除しておかないと、外耳炎を起こしてしまいます。そして、毛のケア。アーサはラブラドール・レトリーバー。短毛種なので全身の毛の量も比較的少ないほうですが、念入りにブラッシングをします。その後、お湯にシャンプー剤をほんの少し入れてアーサの全身を拭き、さらに乾いたタオルで湿気を取る、というケアを毎日繰り返しています。でも、この季節のアーサの毛の抜け方は、半端ではありません。アーサの頭からしっぽまで何度もブラシを往復させても、驚くほどたくさんの腐毛が落ちます。ブラッシングを終えて集めると手のひらがいっぱいになるので、「こんなにたくさん毛が抜けて、この抜け毛を補うほどの新しい毛がすぐに生えてくるのかしら」と真剣に悩むほどなのですが、大丈夫。アーサは今度の秋が来ると6歳になりますが、つやのある新鮮な毛がどんどん生えてきて、いつもふさふさしているので、安心はしているのですが・・・。この夏の暑さをうまく乗り切って、9月になったら、青梅のみたけ山に八視協の皆さんと出かけます。そこは「おいぬ様」と言われて愛犬の健康を願う人たちが多く訪れるといいますので、私とアーサも一緒に行って、アーサのますますの健康をお願いしてくるつもりです。





今後のスケジュール

8月21日(木) 例会(隔月企画) 18時~20時 クリエイトホール

9月11日(木) 定例運営委員会 18時~20時 クリエイトホール

9月18日(木) 例会(課長との懇談会) 18時~20時 市役所本庁(801会議室)

10月16日(木) 例会(隔月企画) 18時~20時 クリエイトホール












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