大変アップが遅くなりました。八障連通信301号をアップします。
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【第1回運営委員会開かる】
6月18日(木)、運営委員会(2015年度第1回)が開催されました。地域活動支援センター「わくわく」の田中氏が、9月に予定されている市障害福祉課との懇談会に先立ち、「地活Ⅲ型の補助金額だけでは運営が難しいため、どうしたら安定的な運営が出来るか悩ましい経営状態であり、八障連の会議で相談したい」とのことで急きょ参加されました。わくわくの現状として、「就職者の余暇活動などの支援を行ってきたが、地活Ⅲ型の委託費にも上限があり、今後の活動を見越して職員の増員も検討したいが、経営的に厳しい現状がある」との報告がなされました。意見交換の結果、通信今号に10月に行われる予定の障害福祉課との懇談会に向けた参加団体へのアンケートを同封するとともに、「わくわく」など経営的に厳しい運営を余儀なくされている団体が抱える問題の解決に向けて、懇談内容を詰めていくこととしました。また今後の八障連活動については、居酒屋トーク(八障連とワークセンター共催)の開催については、担当者と日程を詰めていくことになり、9月以降に予定されている市障害福祉課との懇談会を優先して準備していくことになりました。わくわくの田中氏の参加もあり、充実した運営委員会となりました。なお、詳細は議事録にてご確認ください (文責/山田)
【新会員紹介 株式会社 桜草】
「桜草」さんには、昨年2月の八障連の知的学習会で報告をしていただいたことを契機に八障連に加盟していただきました。今後とも、八障連活動への参加よろしくお願いいたします。(編集部)
株式会社桜草では重度の知的障害を持つ方が、開かれた少人数制の住居での生活を穏やかに送れることを目指しています。一寮につき、4名〜6名の利用者さんが平日の日中は八王子市内の就労継続支援B型の作業所に通い、休日は移動支援等のサービスを使用した余暇などを楽しんでいます。
また、複数の事業所で包括的な支援を行っているため、特定相談支援事業にて、入居しているすべての利用者さんに対してサービス利用計画を立案しています。株式会社桜草のグループホームの特徴は、一般の民家を改修しており、利用者さんが生まれ育った環境により近い住居で生活できるようにしています。食事などは専門の業者より栄養士が立てた献立を寮にて調理、提供しており健康面・味の面においても、とても利用者さんに喜ばれています。開設時間は24時間365日とし、1年を通しての継続したサービスの提供が可能です。赤い桜草の花言葉の一つは「私の幸せは私が掴んだもの」という言葉があります。株式会社 桜草に関わるすべての方が、その想いを抱いてもらえることのお手伝いをしていきたいと考えています。
施設紹介
運営法人・・株式会社 桜草(平成24年6月設立)
事務所住所・・東京都八王子市東浅川町271―103
事務所電話番号・・042-673-7609
メールアドレス・・sakurasou0606@yahoo.co.jp
運営事業
★共同生活援助事業・・桜草 元八王子寮、緑寮、片倉寮
★桜草 追分工房(就労継続支援B型事業)
★相談支援事業所 桜草(特定相談支援事業)
★移動支援事業 桜草(移動支援事業)
株式会社 桜草さんのホームページはこちら
【連載コラム 『日々のなかから、』 <お客様> Vol.34 八障連代表 杉浦 貢】
5月30日の総会を終えた後のことです。一仕事終えてホッとしたような、でもなんだか責任ある重い仕事を任されて、ここから先が不安なような…とても複雑な気分で家路につきました。
途中、買い物等の諸々の用事を済ませて帰宅したのが、18時すこし前の頃だったと思います。自宅アパートの目の前で、私の部屋の隣に住んでいる子どもたちが、プリキュアになったり、ウルトラマンになったり、仮面ライダーになったりして遊んでいたのです。どこの家でもよくやるような、ごっこ遊びというやつですね。 お隣さんとはそれほど頻繁(ひんも)に交流がある訳ではないのですが、少しずつお話を伺(うかが)ったり、何度か挨拶(あいさつ)をしているうちに、ご夫婦ふたりにお子さんが3人の、5人家族ということが分かりました。お子さんは、お姉ちゃんふたりに、末っ子の男の子が一人。よく姉弟姉妹でケンカしたり、ご両親に叱(しか)られたりするのでしょう。ときおり元気の良い声が壁越しに響(ひび)いてきます。
私は子どもの頃から団地住まいやアパート住まいが長く、それも昭和のおおらかな時代でしたので、わりとご近所づきあいが濃厚な中で育ってきました。両親が用事で家に居られないときは、ご近所に預けられることもありましたし、すこし大きくなって留守番ができるようになってからも、ご近所のみなさんがオヤツ持参で私の様子を見に来てくれることもありました。東大和の実家に居た頃、ご近所のおばあちゃんが持ってきてくれたトコロテンの味が、今でも忘れられません。もちろん母にもトコロテンを出してもらったことはありますが、どういうわけか…あの味にはならないのです。不思議ですね。そんな経緯があったおかげか、私はお隣さんが少しくらい大きな音を出していても気になりません。こちらだってご迷惑をおかけしているかもしれませんし、お互い様です。引っ越してから数日後、出掛けようとしてドアを開けたら、自宅前の車いす用スロープをステージにして、末っ子くんが『妖怪ウオッチ』の『ようかい体操第一』を歌っていたのには少し驚きましたけど…。
クリエイトホールから帰宅した私が、自宅前で待機していたヘルパーに鍵を開けてもらっていると、いつの間にか、ごっこ遊びをしていたはずの子どもたちがこちらをのぞき込んでいました。一番上のお姉ちゃんは居なかったので、のぞいていたのは真ん中のお姉ちゃんと末っ子くんの二人。ドアの向こうに見える我が家の様子に興味があるようでした。
玄関先にずっと立っていられてもさすがに困るので『見てみたかったら、中に入ってみると良いよ』と私が提案し、隣家のお母さんの許可を得て5分だけのお約束で来訪。バリアフリーに改造された我が家の様子を珍しそうに眺(なが)めていました。最近ではヘルパー以外で我が家に来るお客さんも少なくなってきたので、私としても楽しかったです。ただし、甚大(じんだい)な被害も被(こうむ)りました。帰宅してから食べようと思っていた自分用のオヤツを、全部小さなお客さまに食べられてしまいました。たった5分でベロっ~と。 下世話(げせわ)な言葉で、子どものことを餓鬼(がき)と言ったりもしますが…好奇心に飢(う)え、楽しいことに飢(う)え、食べ物にも飢(う)えている。子どもというのはいろんなものに飢(う)えているのだと思いました。我が家をのぞいたことが、ほんの少しでも好奇心と興味の飢(う)えを満たすお手伝いになっていればよかったなと思います。
【連載コラム B型肝炎闘病記 パオ 小 義久】
《闘病前史 その2》
都立駒込病院で渡されたのはA5版の6ページくらいの冊子で、B型肝炎ウイルスのキャリアーについての説明が簡単に書かれていた。キャリアーというのはB型ウイルスを持っているが、発病はしていないことを指し、発症するのはわずか十分の一であると。だから、余り心配しなくても良いこと。ただ、1年に1度は医療機関を受診し、検査してチェックし続けるようにと、注意書きがあった。確か、お酒を控えるようになどの注意書きはなかったように思う。紙が分厚く、イラストも子供が喜びそうなものが描かれており、絵本のような記憶が残っている。当時日本の肝炎研究の第一人者という医者(駒込病院の部長)が監修していた。 若い人たちは知らないだろうが、てんぷくトリオの三波伸介のギャグ「びっくりしたなー、もう」がその昔大流行したが、まさに口に出さずとも心の中でそう繰り返し口ずさみながら、ほっとした気持ちで八王子まで戻ってきたのを昨日のように覚えている。当然一割の確率の中に自分が入る筈はないだろうと考えてのことである。「酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞー」というのはキャンプファイアーなどで歌われる何かの替え歌だったろうか。
親父が一升酒を飲む人だったので、その血を継いで私も若い頃は一升酒を飲んでいた。酔いつぶれるということがなく、いつも仲間の介抱ばかりしていた。この年齢に至るまで酔って記憶がないというのは一度しかない。ただ無類の酒飲みというほどの酒好きではなく、飲めば強いというだけであった。だから、安い酒をがぶ飲みするということはしたことがない。酒の味を楽しむ性質で、酒の種類は何でもござれ。すべてストレートで飲むという形はいまだに続いている。肝硬変になり、一時と言っても数年間は断続的に禁酒生活をしていたが、子供も大きくなり、時々の飲酒を再開させている。家ではワイングラスに一杯、友達と飲む時は三合を限度にしている。一昨年30年振りくらいにウイスキーを買ってみた。オールドパーが安く売られていたからである。すこぶる美味しかった。ウイスキーの味が懐かしかった。(続く)
【今後のスケジュール】
★市障害福祉課との懇談会の日程について★
市懇談会の日程は、9月には議会があるため現在のところ10月15日(木)開催で調整が進んでいます。確定次第お知らせいたします。
八障連例会・隔月企画(まゆだま) ※後日、都合により変更となっています。
7月23日(木) 18時~20時 クリエイト
八障連運営委員会
8月6日(木) 18時~20時 クリエイト
【市(障害福祉課)懇談会に向けて ~『わくわく』の現状レポート~地域活動支援センターわくわく 田中 海香】
わくわくは、平成14年4月に地域デイグループ事業としてスタートし、主に高校2年生~企業就労をされている軽度の知的障害のある方の余暇活動のサポートを事業内容として運営してきました。平成25年4月からは法内事業に移行して運営をしていくことになりましたが、地域のニーズに応えながらより良い事業運営をしていくために、対象者の年齢の幅を広げて事業を2本立てとしました。放課後等デイサービス事業(放課後デイ事業)では小学校4年生~高校3年生を対象とした放課後活動の支援を、地域活動支援センターⅢ型事業(地活Ⅲ型事業)では高校卒業後の社会人を対象とした余暇支援事業を実施していくことになりました。こうして、学齢期から就労後も通い続けることが出来、継続的なサポートが可能な学びと憩(いこ)いの場となりました。
新体制になって3年目を迎えますが、両事業共に地域のニーズは高く、学齢期・就労期の課題に添った活動プログラムを行っています。
経営面では、放課後デイ事業では給付費を収入とし、地活Ⅲ型事業では補助金を収入としています。現在、地活Ⅲ型事業の運営は補助金収入のみでは経営が難しいため、放課後デイ事業との両事業で経営が成り立つようにしております。放課後デイ事業も地活Ⅲ型事業の経営面をサポートしながら放課後デイ活動の利用者支援を充実させていくのは決して十分な財政ではなく、地活Ⅲ型事業も、両事業の経営が安定するように今以上の収入を確保する必要性があります。
在、地活わくわくは、八王子ワークセンターの一事業所として、「就労と社会参加を支援する」という理念のもと、「就労継続のための余暇支援」を行っていくために現事業を実施しています。地活わくわくとして行っている支援は、余暇活動プログラムや学習プログラムを利用者の皆さんと共に企画実施していく機会の提供です。それと共に、利用者の方達の対人関係等の悩みや気持ちを聞いてもらいたいというニーズが高くなってきているため、活動プログラムだけでなく、電話・面談等の相談的なサポートもとても増えてきております。 また、次年度から、新体制になって新たな支援目標となった、現放課後デイを卒業して地活Ⅲ型に入り就労期という新たなステージを迎えた方への支援が始まるため、個別支援や環境調整などの細かな支援が必要になり、利用者数も増えます。
更に、長年地活わくわくに在籍されていた方々の高齢化が進み、体調面のケアなども課題となってきております。このような要望に応えて、現状に合った支援を行っていくには、利用者平均15人に対しスタッフ2~3人という支援体制では対応しきれない状態で、急なトラブルによるスタッフ体制の調整もとても難しくなっています。
わくわくのように、新体制に移行して理想的な運営を目指しながらも、実態は収入不足が理由で利用者の現状に合ったサポートが出来ない事業所もあるのではないかと思います。今後、八障連にご相談しながら、運営・経営を安定させていくためにどんな取り組みをしていったら良いか考えていきたいと思います。
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【第1回運営委員会開かる】
6月18日(木)、運営委員会(2015年度第1回)が開催されました。地域活動支援センター「わくわく」の田中氏が、9月に予定されている市障害福祉課との懇談会に先立ち、「地活Ⅲ型の補助金額だけでは運営が難しいため、どうしたら安定的な運営が出来るか悩ましい経営状態であり、八障連の会議で相談したい」とのことで急きょ参加されました。わくわくの現状として、「就職者の余暇活動などの支援を行ってきたが、地活Ⅲ型の委託費にも上限があり、今後の活動を見越して職員の増員も検討したいが、経営的に厳しい現状がある」との報告がなされました。意見交換の結果、通信今号に10月に行われる予定の障害福祉課との懇談会に向けた参加団体へのアンケートを同封するとともに、「わくわく」など経営的に厳しい運営を余儀なくされている団体が抱える問題の解決に向けて、懇談内容を詰めていくこととしました。また今後の八障連活動については、居酒屋トーク(八障連とワークセンター共催)の開催については、担当者と日程を詰めていくことになり、9月以降に予定されている市障害福祉課との懇談会を優先して準備していくことになりました。わくわくの田中氏の参加もあり、充実した運営委員会となりました。なお、詳細は議事録にてご確認ください (文責/山田)
【新会員紹介 株式会社 桜草】
「桜草」さんには、昨年2月の八障連の知的学習会で報告をしていただいたことを契機に八障連に加盟していただきました。今後とも、八障連活動への参加よろしくお願いいたします。(編集部)
株式会社桜草では重度の知的障害を持つ方が、開かれた少人数制の住居での生活を穏やかに送れることを目指しています。一寮につき、4名〜6名の利用者さんが平日の日中は八王子市内の就労継続支援B型の作業所に通い、休日は移動支援等のサービスを使用した余暇などを楽しんでいます。
また、複数の事業所で包括的な支援を行っているため、特定相談支援事業にて、入居しているすべての利用者さんに対してサービス利用計画を立案しています。株式会社桜草のグループホームの特徴は、一般の民家を改修しており、利用者さんが生まれ育った環境により近い住居で生活できるようにしています。食事などは専門の業者より栄養士が立てた献立を寮にて調理、提供しており健康面・味の面においても、とても利用者さんに喜ばれています。開設時間は24時間365日とし、1年を通しての継続したサービスの提供が可能です。赤い桜草の花言葉の一つは「私の幸せは私が掴んだもの」という言葉があります。株式会社 桜草に関わるすべての方が、その想いを抱いてもらえることのお手伝いをしていきたいと考えています。
施設紹介
運営法人・・株式会社 桜草(平成24年6月設立)
事務所住所・・東京都八王子市東浅川町271―103
事務所電話番号・・042-673-7609
メールアドレス・・sakurasou0606@yahoo.co.jp
運営事業
★共同生活援助事業・・桜草 元八王子寮、緑寮、片倉寮
★桜草 追分工房(就労継続支援B型事業)
★相談支援事業所 桜草(特定相談支援事業)
★移動支援事業 桜草(移動支援事業)
株式会社 桜草さんのホームページはこちら
【連載コラム 『日々のなかから、』 <お客様> Vol.34 八障連代表 杉浦 貢】
5月30日の総会を終えた後のことです。一仕事終えてホッとしたような、でもなんだか責任ある重い仕事を任されて、ここから先が不安なような…とても複雑な気分で家路につきました。
途中、買い物等の諸々の用事を済ませて帰宅したのが、18時すこし前の頃だったと思います。自宅アパートの目の前で、私の部屋の隣に住んでいる子どもたちが、プリキュアになったり、ウルトラマンになったり、仮面ライダーになったりして遊んでいたのです。どこの家でもよくやるような、ごっこ遊びというやつですね。 お隣さんとはそれほど頻繁(ひんも)に交流がある訳ではないのですが、少しずつお話を伺(うかが)ったり、何度か挨拶(あいさつ)をしているうちに、ご夫婦ふたりにお子さんが3人の、5人家族ということが分かりました。お子さんは、お姉ちゃんふたりに、末っ子の男の子が一人。よく姉弟姉妹でケンカしたり、ご両親に叱(しか)られたりするのでしょう。ときおり元気の良い声が壁越しに響(ひび)いてきます。
私は子どもの頃から団地住まいやアパート住まいが長く、それも昭和のおおらかな時代でしたので、わりとご近所づきあいが濃厚な中で育ってきました。両親が用事で家に居られないときは、ご近所に預けられることもありましたし、すこし大きくなって留守番ができるようになってからも、ご近所のみなさんがオヤツ持参で私の様子を見に来てくれることもありました。東大和の実家に居た頃、ご近所のおばあちゃんが持ってきてくれたトコロテンの味が、今でも忘れられません。もちろん母にもトコロテンを出してもらったことはありますが、どういうわけか…あの味にはならないのです。不思議ですね。そんな経緯があったおかげか、私はお隣さんが少しくらい大きな音を出していても気になりません。こちらだってご迷惑をおかけしているかもしれませんし、お互い様です。引っ越してから数日後、出掛けようとしてドアを開けたら、自宅前の車いす用スロープをステージにして、末っ子くんが『妖怪ウオッチ』の『ようかい体操第一』を歌っていたのには少し驚きましたけど…。
クリエイトホールから帰宅した私が、自宅前で待機していたヘルパーに鍵を開けてもらっていると、いつの間にか、ごっこ遊びをしていたはずの子どもたちがこちらをのぞき込んでいました。一番上のお姉ちゃんは居なかったので、のぞいていたのは真ん中のお姉ちゃんと末っ子くんの二人。ドアの向こうに見える我が家の様子に興味があるようでした。
玄関先にずっと立っていられてもさすがに困るので『見てみたかったら、中に入ってみると良いよ』と私が提案し、隣家のお母さんの許可を得て5分だけのお約束で来訪。バリアフリーに改造された我が家の様子を珍しそうに眺(なが)めていました。最近ではヘルパー以外で我が家に来るお客さんも少なくなってきたので、私としても楽しかったです。ただし、甚大(じんだい)な被害も被(こうむ)りました。帰宅してから食べようと思っていた自分用のオヤツを、全部小さなお客さまに食べられてしまいました。たった5分でベロっ~と。 下世話(げせわ)な言葉で、子どものことを餓鬼(がき)と言ったりもしますが…好奇心に飢(う)え、楽しいことに飢(う)え、食べ物にも飢(う)えている。子どもというのはいろんなものに飢(う)えているのだと思いました。我が家をのぞいたことが、ほんの少しでも好奇心と興味の飢(う)えを満たすお手伝いになっていればよかったなと思います。
【連載コラム B型肝炎闘病記 パオ 小 義久】
《闘病前史 その2》
都立駒込病院で渡されたのはA5版の6ページくらいの冊子で、B型肝炎ウイルスのキャリアーについての説明が簡単に書かれていた。キャリアーというのはB型ウイルスを持っているが、発病はしていないことを指し、発症するのはわずか十分の一であると。だから、余り心配しなくても良いこと。ただ、1年に1度は医療機関を受診し、検査してチェックし続けるようにと、注意書きがあった。確か、お酒を控えるようになどの注意書きはなかったように思う。紙が分厚く、イラストも子供が喜びそうなものが描かれており、絵本のような記憶が残っている。当時日本の肝炎研究の第一人者という医者(駒込病院の部長)が監修していた。 若い人たちは知らないだろうが、てんぷくトリオの三波伸介のギャグ「びっくりしたなー、もう」がその昔大流行したが、まさに口に出さずとも心の中でそう繰り返し口ずさみながら、ほっとした気持ちで八王子まで戻ってきたのを昨日のように覚えている。当然一割の確率の中に自分が入る筈はないだろうと考えてのことである。「酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞー」というのはキャンプファイアーなどで歌われる何かの替え歌だったろうか。
親父が一升酒を飲む人だったので、その血を継いで私も若い頃は一升酒を飲んでいた。酔いつぶれるということがなく、いつも仲間の介抱ばかりしていた。この年齢に至るまで酔って記憶がないというのは一度しかない。ただ無類の酒飲みというほどの酒好きではなく、飲めば強いというだけであった。だから、安い酒をがぶ飲みするということはしたことがない。酒の味を楽しむ性質で、酒の種類は何でもござれ。すべてストレートで飲むという形はいまだに続いている。肝硬変になり、一時と言っても数年間は断続的に禁酒生活をしていたが、子供も大きくなり、時々の飲酒を再開させている。家ではワイングラスに一杯、友達と飲む時は三合を限度にしている。一昨年30年振りくらいにウイスキーを買ってみた。オールドパーが安く売られていたからである。すこぶる美味しかった。ウイスキーの味が懐かしかった。(続く)
【今後のスケジュール】
★市障害福祉課との懇談会の日程について★
市懇談会の日程は、9月には議会があるため現在のところ10月15日(木)開催で調整が進んでいます。確定次第お知らせいたします。
八障連例会・隔月企画(まゆだま) ※後日、都合により変更となっています。
7月23日(木) 18時~20時 クリエイト
八障連運営委員会
8月6日(木) 18時~20時 クリエイト
【市(障害福祉課)懇談会に向けて ~『わくわく』の現状レポート~地域活動支援センターわくわく 田中 海香】
わくわくは、平成14年4月に地域デイグループ事業としてスタートし、主に高校2年生~企業就労をされている軽度の知的障害のある方の余暇活動のサポートを事業内容として運営してきました。平成25年4月からは法内事業に移行して運営をしていくことになりましたが、地域のニーズに応えながらより良い事業運営をしていくために、対象者の年齢の幅を広げて事業を2本立てとしました。放課後等デイサービス事業(放課後デイ事業)では小学校4年生~高校3年生を対象とした放課後活動の支援を、地域活動支援センターⅢ型事業(地活Ⅲ型事業)では高校卒業後の社会人を対象とした余暇支援事業を実施していくことになりました。こうして、学齢期から就労後も通い続けることが出来、継続的なサポートが可能な学びと憩(いこ)いの場となりました。
新体制になって3年目を迎えますが、両事業共に地域のニーズは高く、学齢期・就労期の課題に添った活動プログラムを行っています。
経営面では、放課後デイ事業では給付費を収入とし、地活Ⅲ型事業では補助金を収入としています。現在、地活Ⅲ型事業の運営は補助金収入のみでは経営が難しいため、放課後デイ事業との両事業で経営が成り立つようにしております。放課後デイ事業も地活Ⅲ型事業の経営面をサポートしながら放課後デイ活動の利用者支援を充実させていくのは決して十分な財政ではなく、地活Ⅲ型事業も、両事業の経営が安定するように今以上の収入を確保する必要性があります。
在、地活わくわくは、八王子ワークセンターの一事業所として、「就労と社会参加を支援する」という理念のもと、「就労継続のための余暇支援」を行っていくために現事業を実施しています。地活わくわくとして行っている支援は、余暇活動プログラムや学習プログラムを利用者の皆さんと共に企画実施していく機会の提供です。それと共に、利用者の方達の対人関係等の悩みや気持ちを聞いてもらいたいというニーズが高くなってきているため、活動プログラムだけでなく、電話・面談等の相談的なサポートもとても増えてきております。 また、次年度から、新体制になって新たな支援目標となった、現放課後デイを卒業して地活Ⅲ型に入り就労期という新たなステージを迎えた方への支援が始まるため、個別支援や環境調整などの細かな支援が必要になり、利用者数も増えます。
更に、長年地活わくわくに在籍されていた方々の高齢化が進み、体調面のケアなども課題となってきております。このような要望に応えて、現状に合った支援を行っていくには、利用者平均15人に対しスタッフ2~3人という支援体制では対応しきれない状態で、急なトラブルによるスタッフ体制の調整もとても難しくなっています。
わくわくのように、新体制に移行して理想的な運営を目指しながらも、実態は収入不足が理由で利用者の現状に合ったサポートが出来ない事業所もあるのではないかと思います。今後、八障連にご相談しながら、運営・経営を安定させていくためにどんな取り組みをしていったら良いか考えていきたいと思います。