八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信341号をアップします。

2019年02月24日 | 八障連通信
八障連341号をアップします。


八障連通信341号【PDF版】はこちらから

八障連通信341号【音声版はこちらから】
事務局通信Vol.54【音声版】
編集部より【音声版】
お知らせ掲示板【音声版】
福祉課懇談会へ向けて【音声版】
砂永美んさんからのお便りⅢ【音声版】
連載コラム B 型肝炎闘病記 パオ 小濵 義久 闘病史 その 26【音声版】


ここからは通信本文です。


【事務局通信Vol.54】
今年も早いもので、すでに 11 月となり甲州街道のイチョウ並木も葉が黄色に色づいてまいりました。最近気づいたことで、八王子市内のコンビニエンスでも外国の方の店員さんを多く見ることが増えたような気がします。日によって外国の方の店員さんしかしない日もあります。西八王子駅周辺では日本語学校が急増して、朝の通勤時間帯には外国人の方が多く見かけられます。最近、知り合いの車いすユーザーの方から聞いた話ですが、介助者を見つけることが以前に比べて困難になっており、この間初めて外国の方のヘルパーをお願いしたと聞きました。数年前から都心では外国の方の店員さんは多く見かけましたが、多摩地域でも当たり前の光景になりつつあるようです。人材不足については、どの分野でも課題となっているようです。数年前から当事者活動の後継者不足は認識していましたが、それ以前に人が不足している状況があるようで、求人をしても人が集まらないのはよく耳にします。国はこうした状況への対応として AI などテクノロジーの活用を視野に入れています。オリンピック開催もあり、数年後には無人の自動運転の自動車導入など想定されています。介護の現場でもロボットの導入が進んでいます。少子高齢化を迎えている今、あらゆる分野、あらゆる角度から既存の考え方、概念では通用しない世界に入っている中で、私たちはどう向き合うべきでしょうか。
先日、ある学習会でテクノロジーが進展している現代にあって、益々福祉の現場で培ってきたソーシャルワークの実践を再認識、再評価するべきという話をお聞きしました。私もそのように思います。先ほど、人材不足に触れましたが、外国の方に頼らざる負えないほどの人口の減少はあるにせよ、だからといって人材がいないと切り捨ててしまうのは違うように思います。業界や分野、人種など人間が便宜上勝手に立て分けた壁を乗り越えて、点と点を結ぶ横の連携を今以上に進めていけば、まだまだ工夫できることはたくさんあるように思います。八障連はこれまでも行政、議員、労働組合、商工会議所・青年会議所などの企業団体、教育関係機関など 他分野の方々との連携をしてまいりましたが、高齢者サービス従事者の方々などとも交流を開始しています。より多くの障害当事者、地域福祉の課題を共有すべく、今後も幅広い分野、人々との連携を図っていければと考えます。農福連携、防災など地域との連携など課題は山積しています。会員団体の皆様においても、さらなる連携を縦横無尽に進めていただければと思います。(事務局/有賀)


【編集部より】
八障連通信 341 号をお届けいたします。八障連活動のメインイベントの一つである「福祉課との懇談会」にむての議題(主要テーマ)を掲載しております。福祉課との懇談会の開催は 12 月 17 日(月)となりました。ご参加のほどよろしくお願いいたします。/今号では、昨年の「福祉フォーラム」で講演をいただいた砂長美んさんから「秋のお便り」がとどきましたので掲載させていただきました。今回で 3 回目のお便りとなりますが、常に元気で全国展開で活躍されている砂長さんにはいつも感心させられます。今後のさらなるご活躍を願ってやみません。定期的にお便りをいただき、通信編集部の心強い味方でもある砂長さんに感謝!/
去る 10/30、浅草橋のセカンドハーベストジャパン(2hj)に 2 回目の引き取りに行ってきた。今回は残念ながら、ほっとスペース会員からの要望が多い野菜はなかったが、バナナがあったので引き取ってきた。皆でおいしくいただきました。2hj さん、いつもありがとうございます。一同感謝(!)(Y)


【お知らせ掲示板】
✦市障害福祉課との懇談会は 12 月 17 日(月)、八王子市役所会議室で 18 時 30 分からの開催となります。(事務局)


【福祉課懇談会へ向けて】
福祉課との懇談会に向けて

10 月 15 日に開催された運営委員会の内容を踏まえ、18 日に福祉課と八障連運営委員の間で事前打ち合わせ
を行ってきました。当日話し合われる議題は以下の通りとなります。
開催時期については、市議会の終了時期を踏まえ、12 月 17 日(月)の予定です。加盟団体のみなさまにおかれて
は、年末のご多忙な時期と重なり申し訳ございません。事務局としましては、みなさま多数お誘い合わせの上、盛況
な懇談会となりますことを願っております。

1. 市としての取り組みに関する説明について
〇福祉事業者内にて慢性化しつつある人材不足状態に対する市の取り組みについて
現在高齢・障害の福祉事業所において、残念ながら人材不足に起因する事業の停滞及びサービスの質の低下が
見られるようになってきています。障害のある各利用者の社会生活を支えていくためにも、市としては福祉に関わる
人材の確保について、どのような取り組みを考えているか、市としての説明を聞きたいと思います。
〇「生活福祉課窓口対応について」今年度の状況はどうなっているのか
昨年は八障連からも講師が参加し、学習会などの取り組みがありましたが、今年度についてはどのような取り組み
を考えているのか、現場では新人や異動者などが多いと思われますが、再度の学習会を開催する予定はあるのか
などについて説明を聞いていきたいと思います

2. 八障連からの提起
〇グループホーム都加算問題について(なみき福祉会)
今回の東京都の制度変更に伴い、多くのグループホームがマイナス収入となる中、人件費を削っていけばさらに
人材の不足に拍車をかけていくことになります。これに起因して起こる様々な課題について、市としてはどのように都
の施策と向き合うのか、市として独自に対策をとる用意があるのか。(なみき福祉会より別紙にて問題提起あり)

〇難病・高齢・障害者の防災対策について(八障連事務局)
ここ数年、気象、地殻の急激な変動に伴う災害被害の大規模化が懸念されています。八王子市もいつ深刻な被
害に見舞われるかもしれない中での障害者や高齢者、難病患者に対しての防災対策はどうなっているのか、とりわ
け 2 次避難所等の対応はどのように考えられているのか。

〇市営ジム団体登録利用について(ほっとスペース八王子)
前回出された時の回答として「利用前に受給者証の写しなど提出をしてもらいたい。施設の安全管理上誰が来る
のか等管理していく必要がある」が出された。ほっととしては、自身が障害であることを公表したくない人にも出させる
のか等の意見があったが、市としてどのように対応していくのか説明をお願いしたい。
毎年、事務局から加盟団体のみなさまにお願いさせていただいている事ですが、当日はあくまでも『懇談会』...情報
交換と現状の福祉現場における課題の共有を目的としたものです。
いわゆる陳情や要求とは主旨が異なります。限られた時間を有意義なものとするためにも、この点くれぐれもご承知
置きください



【砂永美んさんからのお便りⅢ】
こんにちは 砂長美んです。
お元気ですか? 秋のお便りです。 私も皆様のお陰で元気です。(^◇^)
◯最低限度の文化的で健康な生活と言う フジテレビ系のドラマのコンサルタント 演出家にさせていただきました。発達障害のディスレクシアを周りに言えないで 生活保護を打ち切りされる男性の辛さを伝えられるように助言。すでに 9 月に放送されました。字幕に私の名前が出ました。
◯11 月発売の《厚生労働》 機関紙に 私が特集記事されました。一般に購入も可能です。 国会での販売や発達障害当事者としての記事です。記事見ていただける方は、私の Facebook または、ウェブ www.arigatoshop.jp を見てください。取材ありがとうございました。
◯マニュフェスト大賞にノミネートされました! 2500 件近い案件の中の 30 件に残りました。拍手! 11 月の表彰式に参加します。内容は、私の活動と今後の 博物館事業に向けた アイディアです。書類を手伝っていただいたお友達感謝です。
○ 渋谷区ヒカリエの超福祉展 ピープルデザイン 須藤さんとの パネルディスカッションします。11 月 8 日 11 時から是非来てください。最近は、短時間労働(1 時間でいいじゃない、時間など)について 、色々関心があります。
◯年末恒例のクリスマス会参加募集
多分 新宿近辺の予定です。お友達のお店で使って欲しい方! いましたら 是非声かけてください
◯来年 2 月ごろ 静岡県清水市ドリームプラザで、毎年恒例の障害者施設の商品販売会を開催します。 (主催者の皆様、感謝です) 販売したい施設、ステージで発表したい方是非ご連絡ください。70 万円越え目標売上です。アルバイトも募集中です。
◯年内に 10 月 31 練馬区講演会、11 月 15 千葉県講演会を予定してます。
◯刀剣博物館のクッキー買い上げしていただいた方どうもありがとうございました。おかげさまで 、国会の売上、刀剣博物館の売上も平均してきました。継続は、私が発注する障害者施設の利用者さんの工賃給料にも良い事です どうもありがとうございます。
◯11 月は少し時間空きますので、ボランティアや仕事も是非ご連絡ください(?)。12 月 8 土曜日、新宿区で日本財団就労フォーラム、夕方に私の活動報告をパネル展示します。参加される方は 是非ブース遊びに来てください。冬のギフトは、ありがとうショップの障害者施設の商品注文お待ちしてます。販売場所もイベントなど、どこでも行きます。教えてください。
今年は、学校、岐阜県、岡山県、八王子市、ジョンソンジョンソン様色々な場所で講演や講習会がありました。お世話になりました。今年は夏が酷暑だったので、いつまでも半袖をきたい気分ですが、寒くなってきましたね。お体ご自愛ください。皆様の近況も是非お時間あればお知らせください。

砂長美ん www.arigatoshop.jp
一般社団法人 ありがとうショップ 砂長美ん
〒151ー0053 東京都渋谷区代々木 3-1-16
連絡先 090-8454-2409



【連載コラム B 型肝炎闘病記 パオ 小濵 義久 闘病史 その 26】
劇薬でもあるインターフェロン(以下 IFN)は当時はまだ治験段階であり、副作用も全て分かっている訳ではなく、場合によっては副作用への対処もしなければならず、また治験としてのデータ収集も必要だった。だから、始めの 2 週間は入院して、各種検査後に IFN の注射を始め、経過を見ながら外来(地元医療機関)での注射へ移行させ、2 週間に 1 度は虎の門病院で経過観察をしていた。私の場合は 1987 年 1 月 28 日から 1990 年 10 月末までの約 3 年 9 ヶ月という長期にわたって都合 128 回の IFN の注射を続けた。
データを眺めるとゆっくりではあるが、GOT、GPT が確実に低下して行っているのが分かる。ほぼ半年ほどで正常値の範囲に入り、その数値も回を重ねるごとに低くなって行った。しかし、IFN 治療の本来の目的は肝機能値を下げることではなく、ウイルスそのものを撃退することにある。ウイルスが消えなければ成功とは言えない。
そのウイルス量であるが、上下を繰り返しながらこちらも徐々に低くなり、ちょうど 3 年目にやっと「0」(当時のウイルス測量法:DNA ポリメラーゼ)という値を示した。しかし、それは 2 回だけであり、安定したものではなかった。注射を止めてからは恐らくリバウンドなのだろうが、最高値が957 もの高い値を示した。その後半年を経過した頃からは低位をキープするようになり、2 桁、1 桁にもなったが、決して 0 にはならなかった。「永遠なる 0」が欲しいのに、ウイルスは今日現在も存在しており、「ウイ、留守.」とはなっていないのだ!?!
肝臓病は重症化したり、末期になると黄疸(おうだん)が出たり、顔色がどす黒く、艶(つや)もなくなるので、一見して肝臓病じゃないかと推察できるようになるのだが、初期・中期の頃は外見からは全く判断ができない。身体がとてもだるく、寝床から起き出すのが困難に感じられる日が幾度となく繰り返され、精神的にもふさいだ状態になったりするので、ついゴロゴロしてしまう。しかし、傍(そば)からは怠け者としか見えず、誤解を受けることが多い厄介な病気でもある。外見からは分からないという意味では精神疾患と同じ構造を持っている。身体がだるくて仕事をドタキャンすることが幾度もあり、吊革(つりかわ)に必死にぶら下がり身体を支え、都心までの車中冷や汗を垂らしながらやっと仕事場に到着したことも数えきれなかった。手帳を繰っていると、IFN 治療を始めてから以降は、「ダウン」と書かれ、予定されていた仕事に棒線が引かれた日数(ドタキャン)がそれ以前に較(くら)べ増えている。
そのうちに肝臓由来の気怠(けだる)さとは違った本格的な鬱(うつ)を感じるようになり、1988 年 1 月に仲間がやっている精神科の診療所に駆け付けて抗鬱剤の処方をして貰(もら)っている。手帳にもはっきりと「鬱(うつ)」と記載される日がちらほら出始めている。この数年は私生活上も大変な困難を抱えた時期であり、精神的なストレスも大きく、かなり参っていた。そのことと肝臓病とが相まって、鬱病をも発症させてしまったかなと考えていた。
鬱状態の改善が芳(かんば)しくないので、少しずつ抗鬱剤を増やしていったが、寝込んでしまうまでには至らなかった。しかし、厄介な事態を抱え込むことになった。駅のホームにいる時には電車が来ると飛び込んでしまいそうだし、高層階のフロアに居ると飛び降りてしまいそうで、積極的に死にたいと考えている訳ではないのだが、衝動的な行動に出てしまいそうな自分がいた。駅に壁や柱があれば、それらに背中を押し付け、ホームの端に近づくことは極力避けるようにした。高層階から外を眺めないようにもした。必死に自分を抑えていた。抑鬱、抑制の「よく」がその後、意欲の「よく」へ転換してくれたのだ、よくよくかんがえると人間とはまこと不思議な生き物だと感じ入る今日この頃である。



通信本文はここまで。

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