八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信321号をアップします。

2017年07月17日 | 八障連通信
八障連通信321号をアップします。




八障連通信321号【PDF版】はこちらから

2017年2月20日の市議懇談会へ出席していただいた八王子市議の皆さんのブログ等へのリンクです。
八木下輝一氏(自民党)
吉本孝良氏(自民党)
伊藤祥広氏(自民党
美濃部弥生氏(公明党)
村松徹氏(公明党
西本和也氏(公明党)
小林信夫氏(公明党)
星野直美氏(市民・民進クラブ)
山越拓児氏(共産党)
佐藤梓氏(社会民主党)
前田佳子氏(生活者ネット)
鳴海有理氏(生活者ネット)
陣内泰子氏(市民自治の会)
小林裕恵氏(諸派)



ここより通信本文です。


【事務局通信  Vol.34  『市議懇談会』を終えて】

る2017年2月20日に毎年行っております八王子市議階議員の皆様との懇談会を行いました。本来は11月に行う予定でありましたが、ご存じの通り東京では観測史上54年ぶりとなる11月の雪が降りました。このため懇談会は延期となり、慌てて参加予定議員始め各議員へ出来うる限りの連絡を直接又は議会事務局にもお願いした次第です。会員団体へも直接連絡とNPO法人八王子ワークセンターのご協力を頂きメール等でも当日の中止をお伝えしました。過去の経験から会場へも開催予定時間に、連絡が行き届かずに来場される方に対応しようと待機しました。案の定、他の用事が終わりまさにこれから駆けつけようとされていた議員さんと連絡がつながり、会場へ来られる前に中止をお伝えすることができました。その後1時間ほど待ちましたが来場の気配は無かったため退散しました。その日に行ってしまったという話は聞いていませんが、知らぬところで後から誰もいない会場へ足を運ばれた方がいらっしゃいましたら深くお詫び致します。
また、雪は午後には止んだため、会場の労政会館でも他の団体は夜の集まりを中止することなく行われていました。もしかしたら中止したことをあの程度の天候状況でと不思議に思う方もいらっしゃったかもしれません。しかし降雪した雪が残った場合や路面が夜になり凍った場合など想定し中止を決断しました。皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいましたが、天候が悪い場合に精神的にも肉体的にも元気な場合は億劫に感じるくらいの影響かもしれませんが、高齢者や何らかの障害がある場合に天候の変化が思わぬ影響を与える場合があります。もしかしたら今回のことも障害からくる特性や個性というものを理解して戴く良い機会になったかもしれません。(もちろん、雨や雪が降ろうがどこ吹く風と元気に外出される障害当事者の方もたくさんいらっしゃいますが)2月に延期となった懇談会には強い雨風があったにも関わらず、各会派から14名の議員の方々にご参加いただきました。お忙しいところを何とか調整つけて来ていただけたことを感謝申し上げます。また今回は幅広くお声かけして懇談テーマに関心がある多くの団体にご参加頂きました。懇談の内容は議事録をご参照頂ければと思いますが、支援者や応対した担当者の認識の隔たりや支援の質の問題、縦割り行政と法整備が遅れていることでの農地活用への弊害、制度的欠陥による格差、支援者の質が障害児の人生に影響すること、財政的限界と人材確保、育成の問題など多岐にわたる意見が交わされました。改めて、お忙しい中をご参加頂きました議員の皆様はじめ、参加者の皆様、大変にありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。(文責/事務局 有賀)



【今後の予定】
✦八障連福祉フォーラム( 「アラヤシキの住人たち」上映会と講演会)は、3月18日(土)13:05からとなります。通信本号に案内チラシも同封しております。お誘いあわせの上、多くの方のご参加をお待ちしております。(運営委員会)


八障連福祉フォーラム
3月18日(土)
13:05~16:40
クリエイト5階ホール会場

八障連運営委員会
3月27日(月)
18:30~20:30
クリエイト



【『市議会議員と八障連の懇談会』報告】
2月20日、18時30分より、恒例の「八障連と市議会議員との懇談会」が開催されました。出席された議員の方は、八木下輝一氏(自民党)、吉本孝良氏(自民党)、伊藤祥広氏(自民党)、美濃部弥生氏(公明党)、村松徹氏(公明党)、西本和也氏(公明党)、小林信夫氏(公明党)、星野直美氏(市民・民進クラブ)、山越拓児氏(共産党)、佐藤梓氏(社会民主党)、前田佳子氏(生活者ネット)、鳴海有理氏(生活者ネット)、陣内泰子氏(市民自治の会)、小林裕恵氏(諸派) でした。お忙しい中のご参加、誠にありがとうございました。議員各氏と八障連参加団体の自己紹介の後、事前に用意したテーマを中心に「懇談会」を行いました。以下、報告いたします。なお、司会は八障連の鈴木(ハーネス八王子)が、記録は有賀(マインド八王子)が担当いたしました。また当日配布した資料を通信今号に同封しておりますので、合わせてご参照ください。(編集部)

【生活保護申請の事前相談における対応と障害者の自立に関する認識のあり方について】
山本氏(メゾンコム)より資料をとおして説明がされる。障害者が生活保護申請を行う際に窓口担当者が障害者理解がない対応のために起こる当時者不利益につながる事例の概要、障害者福祉課、自立支援課との懇談会の内容など説明あり、現状を共有する。
(会場からの意見等のまとめ ※各テーマの会場意見は皆さんからの類似する項目毎に意見をまとめたものです。ご了承ください。)
●市議へも市民からの相談を受けて生活保護申請など同行することがあるが、窓口の対応について障害者への理解が足りないという認識がある。
●支援者が同行しても窓口担当者の理解が足りない現状があるが、障害当事者がお一人で申請にいった際の対応がどうなっているか心配になる。
●市も障害者理解の研修など行っているようだが、専門用語を多用した説明、早口であったり昔に比べて丁寧な対応をする担当者が減ったように思う。もっと訓練を受けて障害理解、実際の生活の場面で起こることを想像できる力を市の担当者がつけていく必要を感じる。
●窓口の対応問題もあるが、既に保護を受けている障害当事者の方の事例で、就労について主治医のドクターストップがかかっているのに、保護担当者が執拗に就労することを指導してきて体調を崩した事例がある。
市の担当者の人材育成も大事だが、第三者機関のような苦情窓口設置など制度的な仕組みも必要と思う。
●市との懇談会でも提案したが、市の窓口に障害者支援の有資格者など専門家を配置していくことも有効と思う。
保護を受けられるべき人が、窓口担当者の理解力、対応力のなさで受けられない現状は改善が必要。
●不正受給の問題も重要であるが、全体の0.4%の問題である。窓口も平易な言葉を使用するなど窓口対応マニュアルの見直しも必要と感じた。
●障害者福祉課との懇談会でも意見が出されたが、今後は窓口との事前説明、連携など密にしていきたい。
●保護を受けている当事者としての意見だが、過去の担当者の高圧的な対応がトラウマとなり今でも影響がある。

【農業と福祉の連携について】
松岡氏(多摩草むらの会)より資料をとおして福祉団体が農業を行う際の縦割り行政による制度上の課題について説明あり。
(会場からの意見等のまとめ)
●市街化区域、市街化調整区域など制度上で用途変更などをスムーズに行えない壁がある。
●制度上は東京都の管轄もあるので市だけの問題にとどまらない課題がある。
●八王子市は農地が都内の中でもたくさんある。しかし税制上の影響もあり地主は農地を貸してくれない。売るほうが利益につながる。
●市街化区域の農地を活用するような法改正の議論もあるので、今後に注視していく必要がある。
●他県の取り組みとして、障害者施設が完成度の高いワイン製造など行っている。八王子市にも行政の縦割りに風穴を開けて、こうした取り組みが可能になるような必要を感じる。
●市街化区域の生産緑地賃借について、今のうちから農業者とコミュニケーションをとって戦略的に準備していくことが必要と思う。

【放課後等デイサービスなど重度心身障害児(者)の状況について】
秦氏(ころぼっくる)より、当日配布の資料も含めて、第三者評価補助事業、防災法改正での消防設備に係る補助事業が八王子市の裁量で賄う地域生活支援事業では一部を除いて対象になっていない事業がある現状について説明あり、共有する。
(会場からの意見等のまとめ)
●第三者評価への補助については、障害者福祉課は検討してくれている現状ではある。
●子供たちを支援する支援者の技量が今後の子供の人生に影響を与えている。その質の担保が問われている。
●企業系の放課後等デイサービスはたくさん認可され増え続けている。人材を育成するには時間がかかる。どのようにそれらの新規事業所が子供へ影響を与える人材を担保しているのか疑念がある。
●放課後等デイサービス事業の支援の質問題は国も利用者中心ではなく、収入を中心に考える事業所などの問題点を整理していく動きはある。
●消防法改正で来年度4月から該当事業は消防設備を整える必要がある。同じような事業を行っていても国事業と地域生活支援事業では国庫補助が対象とならない。同じ命である利用者であるのに制度上の違いだけで整備補助に違いがある。
●地域生活支援事業は国事業でなくても市が必要と認めてくれて行っている事業であるので、しっかり補助対象にしてもらえるようにしていきたい。

【点字ディスプレイの日常生活用具運用について】
伊藤氏(八王子聴覚視覚障害者サポートセンター)から当日配布資料を用いて、点字ディスプレイが視覚障害のみでも日常市生活用具として今年度認められた経緯の説明あり。しかし点字ディスプレイは音声機能も付属しているメーカー製造の流れがある中で、過去に音声機器の申請を行った場合は耐用年数が過ぎるまで、音声機能付きの点字ディスプレイを利用できないという市の運用が明らかになって困っている事例が説明され、共有される。
(会場からの意見等のまとめ)
●この制度が認められた際に今説明があったような問題点も認識あり、市側は新しく出来た制度であり利用者と一緒に考えていきたいと返答があった。
●点字ディスプレイの中古利用など考えられるが、現状としては高価なものであり、壊れるまで使用するのが多くと思う。また電子機器でもあり数年後には性能的にも古い機材となるので中古利用は現実的ではない。

【重度心身障害児支援の現状について】
八障連事務局の有賀氏より、医療ケアが必要な重度心身障害児をケアする「こあらくらぶ」の現状や市との懇談会での状況などが伝えられ、共有する。医療が随時必要な支援で専門職が必要なこと、多くは利用者が重度のみの支援スタイルは全国的にも少ないこと、しかし利用ニーズは多くあり、待機がある現状。放課後等デイサービスにみる支援体制の質の問題と同じく、人材育成、確保の課題がある。また大きな法人もしり込みしてしまうのは人材確保、育成に加えて事業単価など財政的な問題もある。それらが背景にあり市内の支援体制構築が進まない現状がある。永遠にこあらくらぶの現スタッフが支援するには時間的制約もある中で、「将来的な八王子市の重度心身障害児への支援体制が課題となっている。」との発言があった。

以上をもって、市議懇談会は終了しました。重要なテーマばかりであり、時間の制約から発言の時間が十分取れなかった部分もありますが、大変貴重な懇談会となりました。参加された皆様ご苦労様でした。(八障連運営委員会一同)



【連載コラム B型肝炎闘病記 パオ 小濵 義久】
闘病史 その13

八千代台(千葉県)に住む叔母は近くの保健所で陽性が確認された時点で直ぐ熊田Drの診察を受け、虎の門病院への通院を未だに続けている。叔母には2人の子供がいるが、両方ともB型ウイルスに感染していることが後ほど判明した。一度は熊田Drの診察を受けたものの、仕事の都合や家庭の事情(子育て)もあって、虎の門病院まで通院するには距離的にも少し無理があり、近医で経過観察を続けているようだ。
亀戸の叔父はB型ウイルスを持っていることが分かった後、それなりに肝臓治療でも有名なある大きを受診するよう勧めたのだが、耳を貸さなかった。通っている病院から肝臓癌になっており、後3ケ月の寿命と宣告されたと伝えてきたので、直ぐ熊田Drに連絡を取り、緊急入院させてもらった。癌の発見が遅れたのは叔父が定期的な診察を怠っていたのかもしれない。私は虎の門病院へ通い出して、もうすぐ33年になるが、予約をキャンセルしたのは1~2度しかない。無理と分かった時点ですぐ電話し、予約を取り直して1週間後位にはきちんと受診してきた。緊急検査後、叔母と私が診察室に呼ばれ、あと1ヶ月早ければ何とかなったが、もう手の打ちようがない。矢張り3ヶ月くらいしかもたないだろうと告げられた。その叔父は40歳半ば頃だったろうか離婚してひとりで生活していたので、身の周りの整理もあるだろうと考え、告知をして欲しいと言うと、「止めた方が良い。高僧で癌の告知をされたあくる日に自殺した例がある」と熊田Drに言われた。何処かで聞いたような話である。どこでも使われる常套句なのだなとその時初めて知った。その後、私が癌になった時には、何の衒いもなく、「癌ができてるね。帰りに入院の手続きをして帰って」とあっさりと言ってのけた。熊田Drの宣告通り、叔父は3ケ月弱で旅立った。いざ~、宇宙旅行への出発だ!!
徳島の叔父については詳しいことを聞いていないが、ある日亡くなったと連絡があった。肝臓癌とのことだった。徳島の叔父はきちんと通院していたのだろうか徳島の叔父と亀戸の叔父が相次いで亡くなったが、どちらも50歳代前半の早い冥界入りだった。私の言葉をきちんと受け止めてすぐ動いてさえいてくれれば、まだ生きていたかもしれないと考えることがある。小岩(江戸川区)の叔父も、八千代台の叔母もまだ元気で生きており、この正月も楽しく皆で話し興じてきた。この私でさえ68歳を迎えることができたのだ。最初の時点で強く検査を勧めていればとの後悔の棘が心に刺さったままである。



通信本文はここまで。

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