見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
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エミリーまじ天使。
演じるテイラー・ラッセルは、個人的には「エスケープ・ルーム」で初見、本作で二度目ですが、ぱっと見おどおどしていて内向的に見えるんだけど、その内に秘める芯の強さを表現するのがすごい、と思いました。
本作が「プレイリスト・ムービー」と評されるように、劇中に合わせるようにさまざまな楽曲が使われていましたが、個人的にいいなあと思ったのは「What A Difference A Day Made」でした。
まさにこの映画を象徴するかのような一節。
”What a difference a day made, 24 little hours." (たった1日でこんなにも変わってしまう)
それは良い方から悪い方へ、悪い方から良い方へと、偶然のように、必然のように。
タイラーの華々しい生活から見えるプレッシャーの日々。
主人公を演じたハリソン・ケルヴィン・Jrの主演作「ルース・エドガー」とかぶって、向こうの若者、とりわけ黒人の若者が、どれだけ苦労して生きているのか、と思ってしまいました。
父親があんなに厳しく接するのも、厳しい社会で生き抜くためだと思えてしまう。それだけが全てではないんだけどね。
そんないろいろ上手くいってたタイラーが、一転して転落していくのはあっというまで「こんなひどいことある?」って思ってしまいました。
まあ、恋人が身籠ったことに対するアクションはクズ男のそれでしたけど。
そして悲劇の夜が来るわけです。
来るわけなんですけども、個人的にあの文化ってどうなの?って思ってしまいますよ。
未成年の子供たちだけで家を貸し切ってパーティーする文化。結局ああいうところでクスリだのレイプだのがあったりするわけで。
普通に犯罪の温床になってない?って思うけど、日本人には理解できないだけで他の国ではよくあることなのかねえ。
そして、後半はエミリーが主人公として展開していきます。
もうね、まじエミリーが救い。恋人のルークも絶妙に初々しい感じがニヤニヤしてしまうわ。演じるルーカス・ヘッジズも良き。
父親との確執をある程度解消できたエミリーだからこそ言える「会ったほうがいい」という助言。
ルークも突っぱねないで向き合える子でよかった。
なんとなくこの辺で「ガラスの城の約束」を思い出して、最期のシーンでもらい泣き。
タイラーと対照的にエミリーパートは、見た目的にも描写的にも明るいシーンが多くて、前半で揺さぶられた気持ちを癒しながら終わりの余韻に浸らせてくれる、そんな映画でした。
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