~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

透明人間

2020年07月10日 11時59分45秒 | 映画

見てきました。

 
 
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
 
「透明人間になったら何がしたいですか?」
 
「好きな人のそばにずっといます。ずっと。」
 
 
非常に怖かったですよー。
というか主演のエリザベス・モスの表情が怖い。
 
その昔「インビジブル」という映画を見た記憶が薄ぼんやり覚えています。透明人間が火炎放射器で焼かれてるようなシーン。それだけなんですが。
 
そちらの映画では、特殊な薬品を使った実験の結果、透明になってしまった、というもの。
そもそもの「元祖」透明人間自体がそういうあらすじ。
これまでなんどか映画化されたものは、このフォーマットを用いて展開されたものでした。
 
本作は、1933年に公開された「透明人間」のリブートということらしいですが、かなり独特な設定になっていました。
 
というのも、透明になる理由付けが今までと異なっていること。
これまでは薬品などの化学実験が原因でしたが、今回は「光学技術の発展」によるもの。
まさに「ステルススーツ」によるものでした。
 
正直目から鱗でした。
 
「透明になったら常に裸なの?」とか「持っているものは見えたままだからばれるのでは?」とかに正当性を持たせることができるな、と。
 
全身にカメラがついたスーツは一見不気味だけど、よくみても不気味でした。
スーツの仕様については細かく語られませんでしたが、あそこまで完璧に透明化されてたらもうお手上げですね。
 
しかもそのステルススーツがダメージを受けるという展開もなかなか。
あの万年筆で攻撃すると思いきやスーツの破壊が目的だったとは。
 
 
あらすじやらなにやらで、ソシオパスな旦那が透明人間になって奥さんのまわりで、っていう展開を知っていたから
劇中序盤、まだ透明人間が激しく行動を起こす前のシーンでさえ、画面の端で何か動いていないか、透明人間がいることを示唆する何かが写っていないか、とかなり目を泳がせながらみてました。
また、透明人間という「写らない」ものをテーマにしているから、誰もいない廊下や、部屋の片隅、登場人物の背後の空間などが写っているだけで「もしかして・・・?」と、観客側が勝手に恐怖を倍増させていく仕組みはうまいですね。
 
 
透明人間に襲われるアクションもなかなか派手でよかったです。
病院でのシーンは監督の作品「アップグレード」で見たようなカメラワークもあって面白かった。
 
そして衝撃のラストは「インビジブルウーマン」に・・・。
 
最後まで気を抜けないラストでよかったです。
 
 
個人的には、やっぱりエイドリアンは全部仕組んでいて、兄貴を唆して自分を被害者に見せたりしていたと思う。
そこまでしてもおかしくない、いや、彼ならそうするだろう、って思ってしまうよね。

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