見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
面白かったんだけど、最後の最後で個人的に「えっ」となる瞬間があり、もやもやの極み。
車に爆弾をしかけられて「立ち上がったら爆発するぞ!」と脅されるストーリー。
この「乗り物」に「爆弾」で「◯◯したら爆発」シリーズは、舞台設定としては物語を作りやすいってことなのかね。
個人的に思い出すのは「スピード」でしたが。
今回は、車の座席に感圧タイプの爆弾が仕掛けられていて一度座ると(加圧されると)立ち上がったら爆発する、という代物。
まじでこんなの素人でも作れてしまうの恐い時代になったものだわ。
ふと思ってしまったのは、ジャマーで遠隔遮断した時点で、80キロくらいの重りを替わりに乗せて逃げるのはどうですか?と。
なんでもなかったです。
この手の映画は、主人公がなんとか爆弾を解除するか、間一髪のところ脱出するか、ってのが王道だと思うんですけど、ここまで追い詰められるパターンは初めてかも。
犯人は、最初の誘惑してきたオネーサンの絡みの人かな?あんまり話に出てこないお兄さんかな?会社の人かな?会社をやめさせられた人かな?と思っていたら全然違った。
ドイツの社会情勢知らないけど、ああいう格差が地域的に存在するってことなんだろう。一部の金持ちが土地や建物の権利を買い占め、その地に住む人々を追いやり、富裕層のための土地を作る。
まあ、知らんだけで日本もそんなようなことがあるのかもしれないけど。
今回は警察がポンコツでしたねぇ…。
あの刑事雑だし色々やりすぎじゃない?
決めつけが過ぎるというか。
爆弾処理班の女性が状況を把握して協力的になるのとかもわりと新鮮。
主人公のカールも仕事人間で、その長い勤めのなかで多少の汚れ仕事にも片足突っ込んでいたことは認めていました。
それゆえに家族とのコミュニケーションを蔑ろにしていたのか、妻は知らない間に不倫、子供はあまり心を開いてくれない?、そんな中でのこんな事態で本心が現れました。
やっぱり子供という存在は親にとって大きいものなんでしょうね。
最後は、何かしらの刑期を終えて出所したような感じでしたので、きちんと償うところは償ったのだと思います。
家族全員無事に戻れてハッピーエンド!
とはなれず…。
個人的に最後の水中のシーンで、ルーカスを座席に縛り付けた(?)ようなことをしていたのが「まじで?」って思いましたね。
いや、正直許されるヤツじゃないですよ。友達夫妻を爆殺するし、家族をこんな危険な目に会わせてるし、自分も会社を裏切る真似をしなくちゃいけないし、挙げ句仕事はなくなるし。
でもルーカスにも、やり方は一番最悪の手段でしたが、多少の大義名分はあったし、残された息子や自分を心配して駆けつけてくれる妹の存在もいた。
カールも、息子には父親がいなくては、とブーメランな一言を言ってたから、ルーカスも罪を認めてやり直させる、っていう道もあったはず。
それを、ここぞとばかりにシートベルトで固定して自分だけ逃げ出すところを見てしまったのは残念だった。
俺の見間違いで、最後は助けてあげようとしたがシートベルトが絡まってて助けられず逃げるしかなかった、だったりしないかな。
最後のとこだけモヤったけど、全体としてはスリリングで面白かったです。
ちょいちょい長回しするシーンがあって「おお」となりました。
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