見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
遠い地の昔の話なのに、あれもこれも「わかるなあ」っていう気持ちがした青春ドキュメンタリー映画でした。
監督をしたジョナ・ヒルの経験をもとにしたものらしいですが、どうにも自分にも「あったなあこんなこと」って思う瞬間があるのが不思議でした。
メインのスティーヴィーやスケートグループの面々は、実際にプロスケーターとして活躍している人たちで今作が長編映画初出演。
にもかかわらず、否、この映画だったからか、みんな自然体というか、本当にこんな少年たちが実在していたんじゃないかって思えるようで一瞬でこの90年代にタイムスリップしたような感じでした。
子供たちもそれぞれ抱えているものがあったり、環境や境遇がそれぞれ違うけど、スケートを通じて一緒に心を通わせてるのがよかったです。ときどきすれ違いもするけど、それも思春期の特権って感じがしましたね。
個人的にルーベンを応援したくなっちゃいました。
憧れの兄貴分たちが自分よりちっこい新参にとられる気がして反抗的になったり、裏では家庭内暴力の被害にあってたり、がんばれーって思っちゃいました。
スティーヴィーとイアンの兄弟もよかったですねえ。
基本的には、兄の威圧的な態度に丸め込まれちゃう非力な弟の図だったんだけど、スティーヴィーがスケートをはじめてレイたちとつるんでいくうちに、彼なりの自身というか処世術みたいなものを肌感覚で覚えていって、(酒の勢いを借りているとはいえ)ついに兄へ大反抗。
最後の病院のシーンはセリフこそないものの、エモーショナルなシーンでした。相変わらず兄のルーカス・ヘッジズがいい味だしてる。
弟に罵られて力任せに暴力をふるって、座り込んでむせび泣くところはなんとも言えないシーンでした。
にしても、スティーヴィ役のサニー・スリッチが「聖なる鹿殺し」のボブ役だったのはあとから知りました。あの頃も小っちゃかったけど今回も割と小っちゃくてかわいらしい。
グループに入った序盤で「黒人ってなに?」って無邪気に聞いちゃうところとか「お礼をいってもいい?」とかも。
あ、ちなみに、未成年の飲酒喫煙はダメゼッタイですよ。
欲を言えば、病室でフォースグレードの映像を見た後、スティーヴィーが退院した後の物語とかを見たくなりました。
どうかみんな仲良く滑っていますように。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます