~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

人数の町

2020年09月11日 09時22分22秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

 

 

気持ち悪かったですねえ。

 

観る前は

「いなくなっても気付かれない社会のクズが集められて管理されるディストピア系」かと思っていましたがちょっと違いました。

いや、あながち文字だけでみるとそういうことなんだけどね。

 

あの「町」のシステムは恐ろしいですねえ。

正直自分があの町に収容されたとしたら、諦めてあそこで欲を貪り、「人数」として生きていっちゃうかもなあ、って思いました。

だって衣食住が整ってて、運動もできてセックスもできて、ある意味で不自由がないんだもの。怖いわ。

 

 

あの「町」の運営者って誰、というか何の組織なんだろうね。

選挙の組織票とか、新店舗のサクラとか、やってることのグレーなところ(戸籍売買は圧倒的に黒ですが)からしてヤバい組織ってのはわかりますが。

 

パンフにも少し書いてありましたが、「街」でも「村」でもなく「町」であることが大事である、っていうのとか、「労働をする気力がない者たちは得てして食欲に対して淡泊である場合が多い」という謎理論(でもちょっと一理あるって思っちゃう)とか、衣服の中では手軽に手に入る上に利便性があるパーカーを準備するとことか、妙にリアルで現実的なところからスタートしてるのが不気味でした。

でもこの辺の説明のために書かれている学者の名前とかめちゃくちゃ適当で、その辺の気持ち悪さもよく作りこまれてるなって思いました。

 

妹のために迷い込んでしまった紅子のために行動する主人公に感情移入してしまいそうでしたが、脱走後のあのシーンで「ああ、こいつもそういうタイプのやつだった」って衝撃でした。

 

 

余談

「よお、デュード」っていう、あの「デュード」の不自然さ、というか、言葉の浮き具合がなんか気になりました。

あとチューターが「ポール」「ジョン」「ジョージ」っていう謎のビートルズ推しも不思議でした。

それ見たときに「ポールとジョンとジョージってビートルズじゃん。しかもデュードって笑」って思ったけど「Hey,dude」はエドシーランだった。


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