飲食が収益の大きな柱なのでたくさんのお客様がのらにおいでくださって、ランチやケーキセットを食べてくださったらいい、と思っているのです。
しかし、反面スタッフが忙しくなってくると、ゆっくりとお客様とお話ができなくなる、ということにもつながっていきます。
いつもその意味での適正人数はどこだろう、とか私がのらを運営していくことの目的はなんだろう、と自問自答している日々です。
立ちあげの時は、役割分担ができていたのらですが、やっぱりというか、当たり前ですが、運営側の者にもそれなりに収入がないと、続けていけないという課題があり、当初のメンバーはのらにはいなくなってしまいました。
だからと言って、のらのみている先や、やっていたことはすばらしかったので、
それをやめるという選択は私にはなくて、続けているのです。
その結果、ひとりで3役ですから多忙です。
人の話を聞いていられない時が多くてジレンマです。
飲食店って、お客様の人数が読めなくて、たくさんの人が押し寄せる時も、暇な時もあります。
それが先々週から先週にかけてありました。
そんな時はメニューの開発したり、スタッフ同士の話し合いがなされたり、
いつも手が届かないところを掃除したり、といった仕事があります。
近所のお客様がお二人いらっしゃいました。
厨房スタッフ蛭田と何やら大盛り上がりです。
私も分け入って話を伺うと、今のらがほしいい野菜「オクラ」の話でした。
彼女は家庭菜園をしているとのこと。
それも住まいは近いし、耕うん機まで購入したというのです。
耕うん機を買ったということは家庭菜園のレベルではないと私は思うのですが、ご本人は素人です、と言います。
さらに、彼女には師匠がいて、その師匠が自分よりいい野菜作っている(師匠だから当たり前ですけれど)から紹介したい、とも。
でも、私たちは彼女のオクラがほしい、食べたい、と言いました。
庭にはゆずがなっていて、ゆずこしょうも作るとか・・・。
あぁー、昨年は近所の庭になっているまだミドリのゆずがほしくて欲しくてたまりませんでしたが、なかなか唐突に声はかけられないものです。
それが、今年はこうなっていきます。
彼女自身は私たちが野菜ほしい、と言ったので励みになります、と言ってくれたし、
私たちとして、近くから野菜が手に入るのであれば、まさに地産地消で、願ったりかなったりです。
大家さんは鹿手袋界隈が育った地域だけど、私たちにとっては、まったく新しい地域です。
少しずつ、ゆっくりと、出会っていくものなのだと思っています。
ということなんかも考えると、ほんとのらって「利益」の上がらないことやっている、とこれまた運営者としてジレンマを抱えるのです。
この秋も、私はこの相矛盾する仕組みを、何とかしようと、考え、行動していくのだなぁ、と腹をくくるのでした。
のらで出合う方々が私の元気の源です。