夕飯に五目ずしが登場した。
待ち焦がれた春がやってきたように、黄色の錦糸卵やニンジンのオレンジ、三つ葉の緑、紅ショウガのピンク、ハスの白、シイタケの焦げ茶、海苔の黒…と実にカラフルで明るい。
食卓に桶ごとドーンと出してあるので、視覚効果はさらに高まる。
華やかである。この華やかさを見ていると、なぜか胸に切なさがこみ上げてくる。
私にとって雛祭りは、物心ついて以来、切ないものなのである。
妻が持ってきた木目込み人形の素朴な内裏雛とも一年間のお別れである。
立春を過ぎて以降、庭の植物たちの動きも活発になってきた。
バラの芽も膨らみ、既に葉を広げたものもある。
パンジーやらネモフィラの株も成長ぶりが目立つ。アネモネも芽を出して茎を立ち上げつつある。
植物の動きに、はっきりとしたリズムが感じられるようになってきたのである。
今朝は強い雨音で目が覚めた。
昨日は抜けるような青空が広がっていたのだが、好天は長続きしない。
西高東低の冬型の気圧配置の続く冬とは大違いで、天気の変化はめまぐるしい。
それこそが春なのである。
ひと雨ごとに木々の芽が膨らみ、春はずんずん進んでゆく。
明日は啓蟄だから、冬籠りしていた虫たちもモゾモゾし始めるころである。
久しぶりに姫と電話で話をした。
幼稚園の縄とび大会で104回も跳んで、80回台の2位をぶっちぎって優勝したこと。卒園式の翌日から一人でじいじの家に遊びに行くのが待ち遠しくてならないこと。じいじに動物園や水族館に連れて行ってもらいたいこと。お気に入りのカルタを持っていくので一緒にやること。天気が良ければ浜辺に出てお団子作りをすること…。
たくさん約束をした。
春の装いの五目ずし
つるバラはどんどん成長している
クレマチスの生育も旺盛である
スティパという草の葉が伸びてきている
ネモフィラはあっという間にこの数倍に膨らみ、株いっぱいに淡い青色の小花を咲かせる
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