立て看板が路地に出されていて、手書きのイラストも交えて料理を説明している几帳面なもので、美味しそうに見えたので食べていこうと思ったら、閉店時間に当たっていて止むなく帰ってきたのだが、それ以来、気になっていた。
昨日、気温が10度を下回り小雨も降る中、武蔵小杉まで用事で出掛け、横浜に戻ってここでも所用を済ませると昼を過ぎていた。
さて、何を食べて帰ろう、と思った瞬間、気になっていたこの店を思い出した。
電車で15分移動すれば済む話である。
ホームに上がれば電車が到着するタイミングの良さで、しかも、14分で到着した。
横浜~大船間は横須賀線だと17分、東海道線で15分だと思っていたのだが、わずか1分の短縮でも、こういうダイヤが組まれているのを初めて知った。
そういえば確か昭和40年代、東海道線が戸塚に止まらなかった時代は13分だったような、おぼろげな記憶がある。
ところで肝心の店の名前はどこかに書かれていたのだろうが、さっぱり記憶にない。ドアを押して入ってみると店内はこじんまりしていて、午後1時をちょっと過ぎた店内にはカウンターに男が1人、テーブル席に若い夫婦連れがいて、店主はてっきり若い男だろうと思い込んでいたら、中年の女性だった。
看板の丸っぽい文字やイラストの塩梅などを見れば、女性と見当をつけるべきだったのだが、カレーと言うと、なかなか女性を想像しづらいものなのである。
男の料理というイメージを持っていたのである。
そして、立て看板に「癖になる味です」と書かれたキーマカレ―を注文すると、出てきたカレーは丸い台形に盛られたご飯の上に、飯と等量くらいあるかと思わせるほどのカレーが、やはりきれいに丸く整えられて乗せられていて、さらにその上に半熟卵が乗っている。
思わず、はて、どこから食べたものかと一瞬戸惑ったが、これは半熟卵をスプーンで崩し、卵、カレー、ご飯の階層を崩さずに食べるのだろうと、勝手に決めて、その通りに食べ進めたのである。
前夜は深酒をし、ブログを書いた後にもうひと寝入りして、ようやく外出にこぎつけたわけだが、外の寒さと言い、電車が1分早く走ったとか、たわいのないことばかりだが、想定外のことばかりの日だったように思う。
想定通りの生活の単調さを思えば、こういう想定外の続く1日と言うのは案外刺激的で楽しいものなのである。
確かに癖になる味。想像していたよりは美味しく、また食べに行きたくなるような味であった。
店主の女性は釣り銭を渡してくれるのにわざわざカウンターから出てきて、辛さにマヒした口を和らげるためなのだろう、飴玉も一つくれ、「お寒い中をお出かけくださいまして、ありがとうございます」と、ちょっと丁寧すぎやしないかと思えたほどである。
ドーンと出てきたキーマカレ―
タマネギ、ニンジン、レタス、ワカメの4種類がサラダとして食べ放題で、タマネギとニンジンだけ食べた。
ひと月前に撮った看板
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