「人間塩だし昆布マラソン大会」「ダシの出る人間になろう!」と書かれた幟があちこちに立って海風にはためいている。
サイクリングコースは鵠沼海岸公園から相模川河口の茅ヶ崎市柳島まで8.4Kmだから、往復しても最長16Kmのミニマラソンである。
随分と変わった名前のマラソン大会だが、汗臭そうで、走っていると干からびちゃいそうな大会である。
爽やかさに欠けるネーミングじゃないの?
それでも今流行りの市民マラソンらしく、スイカのかぶり物を頭に載せたり、暑いだろうにボウリングのピンに見立てた着ぐるみを纏って走っているランナーなど、お祭り騒ぎ的でもある。
しかし、正午頃の炎天下、何たる酔狂! ゴクロウサマ!
ここは自転車コースなんだけれど、時々マラソン大会に出くわす。
そうなると自転車といえども肩身が狭い。幅3メートルほどしかない道路いっぱいにランナーがヨロヨロ走ってくるのである。
なるべく邪魔しないように走りたいのだが、砂などが堆積してしまって道幅が細っているところなどはそうもいかない場合もある。
けがなどさせてしまっては寝覚めが悪いから、ランナーの切れ目を探して通り抜けるのだが、とてもスイスイ走れる環境ではない。
所々に関係者が立っていて「自転車ですよぉ~」などと注意を促しているが、それこそ焼け石に水である。
サイクリングコースに入った途端、必死の形相でマジに走ってくるランナーとすれ違って場違いな感じを受けたのだが、しばらくしてヨレヨレの集団に出くわして初めて「あぁ、マラソン大会やってるのか」と気付いた。
すれ違ったのは1着と2着だったのだ。
賞品は塩コンブだろうか。
それにしても、こういうミニマラソンでも本気になる人がいるもんである。
ところで、東北の被災地復興などどこ吹く風でドタバタ騒ぎを繰り返している2020年の東京オリンピック。
もともと関心の度合いは低かったからどうでもいいのだが、税金が投入されるわけだから文句のひとつくらいは付けるのが義務だろう。
それはともかく、祝福された大会など望むべくもないんじゃないかとさえ思えるのである。
で、開会式は一番暑いとされる大暑の翌日の7月24日だそうだから、冷房を効かせた屋内での競技を除けば、選手はもちろん、観客ともども塩コンブか干物になりかねない。
いくら鍛えられているアスリートと言えど、日本の夏の炎天下のマラソンは酷だろう。
多分、午前5時とか6時のスタートになるんじゃないか。
そうなると応援する方も気分が出ないねぇ。沿道での応援はともかくスタジアムに観客なんていないよ。
同じ時期には甲子園で夏の高校野球の全国大会が開かれているし、日本のプロ野球だって最盛期だろう。
テレビ局やスポーツ紙は大忙しで大変だ。
プロ野球に興味は無いけれど、ファンだってテレビ中継はしてもらえそうもないし、いい迷惑だろうに。
まぁそれでも“皆さまのNHK”は高校野球はどこかのチャンネルで放送するだろうけど…
暑い時期だし、国民がオリンピック中継や高校野球の熱戦をテレビで観戦するとなると、部屋のクーラーはガンガンつけて応援することになる。そうなると電力はどうなるのかね。
ただでさえ、夏場の電力不足の心配は付きまとう。
うん?! あっ! そうだったのか!!
「オリンピックを世界に中継するのに、肝心な時に停電でもしたら日本の恥である!」「世界中の人々が注目しているのに、世紀の祭典の中継を停電ごときで中断させるわけにはいかん!」なんちゃって。それを大義名分に原発を一斉に動かしちゃおうという魂胆か!
オリンピックの開催前に国会議員だけの「選良膿出しマラソン大会」を真夏に開いて、膿を出し切った者は良し、出しきれなかった者は日干しになってくたばってもらおうじゃないの。もちろんコースは議事堂の周り。ゴールは膿を出し切るまで! 出しきれない場合、議事堂見ながらくたばるんなら本望だろう。
マラソン大会の主催者はもちろん主権者サマ。
海風を受けながら走っても暑そうな「人間塩だし昆布マラソン大会」
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