平方録

北海道紀行 最終章

10月3日。北海道5日目の小樽。
例によって美味しい朝飯を求めてさまよう。

この朝は隣友市場へ。鮮魚を中心にした海産物や野菜•果物などが並ぶ。食堂が二軒あり買ったものも調理してくれる。

ウニイクラ丼を食べたが、函館の「茶夢」で食べたウニ、イクラ、カニの函館丼に遠く及ばなない。市場自体に活気が
感じられなかったので、どうかなと思ったのだが、予感が的中してしまった。
値段も高かった。
いつもホームランが打てるわけではない。凡打の時もある。

歴史的建造物に指定された古い建物が沢山残っている街だ。大正時代以降の商業の街の建物だから、特段豪華なわけではない。しかし、どこか懐かしさが漂う。

街中の河床までコンクリートで固められた小さな川に鮭が上ってきていたが、ちょっと痛々しい感じ。もっと自然豊かなところが多いのに。しかし大昔は豊かな川だったんだろうね。遺伝子を残されちゃって、鮭だって「こんなはずでは…」と思っているに違いない。

帰途。小樽発11:04の快速で札幌へ。
楽しい事には終りがある。あとはひたすら列車に揺られる。
11:36札幌着。12:13札幌発北斗10号、15:46函館着。15:56函館発白鳥34号、
18:01新青森着。18:24新青森発はやぶさ34号、21:23東京着。21:32発東海道線普通電車、22:16大船着。

合わせて11時間12分。新青森~東京より札幌~函館間のほうが時間がかかる。北海道は広いや。

ところで、北海道で乗った特急で前の座席の人が座席をリクライニングさせる時、決まって「倒していいですか」と聞く。その礼儀正しさ。当然のマナーとされているが、恥ずかしながら当方やったことはない。
そういえば、函館のホテルのエレベーターで途中の階から乗ってきた年輩の人もびっくりするほど礼儀正しかった。
北海道というところは、こういう人士を育てているのか。

ま、旅にでると目からウロコも多い。そこも魅力の一つである。食いしん坊の鉄道好きには大満足の旅でした。また行きたい。

その前に、新幹線が開通する前に寝台特急で行ってみたくなった。しかし、良い季節に 訪れるにはあまり時間がないねぇ。


日本郵船の旧小樽支店。保存に向けて調整中のようだ


隣友市場


ウニイクラ丼


札幌駅で買った「秋のご馳走御膳弁当」。980円。ウニイクラ丼より美味しかった。


新青森駅の「ホタテ弁当」。1080円。味は普通。
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