LIVE UNDER THE SKY '79 / V.S.O.P. THE QUINTET
フレディ・ハバード(トランペット)
ウエイン・ショーター(サックス)
ハービー・ハンコック(ピアノ)
ロン・カーター(ベース)
トニー・ウイリアムス(ドラムス)
1979年7月26日、東京・田園コロシアムにおける実況録音
“ライブ・アンダー・ザ・スカイ”とは、1977年から1992年まで毎年夏に行なわれた、野外ジャズ・フェスティバル。
(俺の大学時代に富山の太閤山ランドでも行なわれた記憶がある)
その数あるライブの中でも『伝説』と呼ばれているのが、このアルバムに収められているモノである。
何が『伝説』なのか?というと、
当日、東京はすっげ豪雨に見舞われた。(地面や道路はプールのようだったというからすごい)
そんな中でステージは決行された。
野外であること、傘をさすとステージが見えなくなることから、観客は皆、ずぶ濡れのまま聴き入っている。
その事がミュージシャンと聴衆の一体感を生み、特別な時間と空間、すなわち『伝説』を作り出した。
以上はいろんな所に書かれているものを受け売りで書いているに過ぎない('79といえば俺σ(^◇^;)、小学校6年生)のだが、今回このアルバムを聴くと、その雰囲気が充分伝わってくる。
以前、出されていたものは演奏の一部やMC、聴衆の声援などカットされていた部分が多かったが、リメイクされたこのアルバムはライブのほぼ全てを再現させている。
「Stop the rain !」と叫ぶ ハービー・ハンコックの声
聴衆がミュージシャンを煽り、ミュージシャンが聴衆を煽る 雰囲気
オープニング・ナンバーの“Eye of the Hurricane”が演奏されている間だけ不思議に雨が止んだ!という「“台風の眼”伝説」(ほんとかいや?)
鳴り止まないアンコールの嵐 etc.
暑い夏をさらに熱くしてくれるアルバムです。
※ちなみにV.S.O.P.クインテット のVSOPとはVery Special Onetime Performance の頭文字をとったもの。
’77にハービー・ハンコックの偉業を称え、これまでの足取りを凝縮して行なうというコンサートがあった。
マイルス・デイビス第二次黄金クインテットの再現(当時マイルス・デイビスはジャズ界から引退しており、「これに出演してくれんけ?」と打診したが「嫌や」と断られた為、代役としてフレディ・ハバードが務めた)というプログラムがその中の1つのパートとして有り、その時の仮グループ名がVSOP。
「とっても特別だから一回こっきりの演奏だよ~ん」というグループ名の意に反し、これが大反響を呼ぶことになる。
結局、ワールド・ツアーをするはめになり、東京で豪雨の中 演奏するはめになるのである。
暑い夏の夜、これを聴いてさらに熱くなるのもまたヨシ(かな)。
YouTubeの演奏はマウント・フジ・ジャズ・フェスティバル’86(山中湖)の模様
サックスはショーターでは無く、ジョー・ヘンダーソン。他のメンバーは一緒。
この年、俺は浪人生。
翌年 大学に受かり4年間、この会場を横目に山中湖にてラグビー部の合宿を行なう<ほとんど疲れて死んでた(-_-;)>