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日々の移ろい

母を想う

姑(96歳)と、暮らして20余年。

5年前、パーキンソン病の父への遠距離介護を続けていた頃は

三人を送るまでが私の使命 とばかりに

張り切っては いました。


父亡き後 母の認知症が進行し、

ようやく 母(来週で93歳です)と暮らせる

楽しみに呼び寄せたのに、

認知症の様々な症状に怯え、

逃げ出したく、

昨年の3月、

母を施設に追いやった私。

これで良かったのか?
迷い続けています。

そんな私に、毎月
施設からの、請求書に同封された母の写真が送られてきます。



職員さんのコメントに、

「毎日笑顔で過ごされています」

と、書いてくださってあり、

やっぱり 施設を選んで良かった と、思います。

この家に居たら、
私に叱られ、笑顔で過ごすどころか、鬼の形相に 、、

こちらも 疲れ果てていたでしょう。

母は、
人と話す事が大好きですから、
施設生活が、合っているのでしょう。

一方 姑は、

私達夫婦以外に 会話する相手が居なくても(他人と関わりがないとボケる との通説がありましたね)

ぽつんと一人 自室で21年暮らしていても、

ボケるどころか、

意思はしっかりしていて、

楽しそうに暮らす母の写真を見せても

他人と関わることを嫌いな姑は
施設入所へ なびきません。

それぞれです。


短期記憶がなくなっている母ですから、

この家で2年余過ごした記憶は
消えているかもしれません。

「(産まれた)伊勢市に帰る!」

と、叫んだ日もありました。

もう施設が 自分の居場所と

周りの方々との交流が楽しく

時を過ごしている 母。


母にとって 笑顔の日々が
長く続きますように。



母と父が暮らしたあの家(建物ごと売却)の梅も

沢山 花を付けているでしょう。






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