日々の移ろい

父と母

実家の母と昨日、実家の台所で親娘の時間が持てた。

母は、確かに老けていた。
私が結婚前に、何度も作ってくれた木の芽和えなど、忘れていた。
父に言わせると、代わり映えしないものが食卓に上るそうだ。

しかし、良く作っていると思う。
きのうは、ハンバーグを作ったの、とか言っていた。

メニューが偏ること、それは仕方が無い事だと思う。
60年近くも炊事をしてきたのだもの。
まだ元気なうちは作り続けるのだもの。

小さな台所で、父と母、娘である私、の3人で同じテーブルで、昼食をとった。
結婚前では考えられない事だった。

父や母に仕事があったからでもあるし、
結婚後も孫である私の娘達を連れていくと
ゆったりと3人で話しながら食事をするなど、無理であった。

また、父はなぜか折角実家に行っても、
食事は先に済ませてあったりした。
一緒にと言う事が、好まなかったらしい。

でも、そんな頑なさが近頃は無くなったようだ。

母とは、結婚前も結婚後も
例えばさやえんどうを一緒に剥くということさえした事がなかった。

毎年ラッキョウを漬ける為に、下処理をするときなど、
この作業を実家の母と一緒にしたらどんなに楽しいだろう!
と思う。
姑と向き合ってした事があったが、姑に
「母とはこんなことしたことが無いんですよ」と、話した。

梅干をつける前の梅の小さなへたを爪楊枝で取るときも、
一緒に話をしながら出来たらどんなにか楽しいだろうと思う。

でも、昨日の台所でのたわいない時間は、
神様が私にくれた娘としての時間だった。

これからもまだまだ、こんな幸せな時間が持つことができますように!
父と母の娘である時間が、まだまだ続きますように!
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