晴耕シ 雨読書ク

農業と文章、大事にしたいです。この2つで友達できるのがうれしい。

Yさん No.9 二人のママさん

2023-06-03 17:01:11 | 日記

福岡で土方をしていた頃、本拠地は北九州の小倉にあった。親方にかわいがられているうちに、家族とも知り合いになった。特に息子は私より少し年下だったので兄ちゃん、兄ちゃんと慕ってくれた。

この息子とはよく一緒に遊びに行ったが、ある日、飲みに行こうという。

「いいよ」との返事に連れて行ってくれたのは小倉の繁華街にある「人形の家」という、スナックだった。

入ってすぐびっくりしたのは、ママさんがとても美人だったこと。彼女目当てで息子は通っていたらしい。

気風がよくて、男勝りで、シャキシャキしていた。格好もどちらかというとボーイッシュ。短髪でいわゆるタンパロン的なズボンをはいていた。

息子はしきりに彼女を遊びに連れ出そうと口説いていたが、百戦錬磨の彼女にはかなわない。いいようにあしらわれていた感じがしていた。

ところがどういう風が吹いたのかはわからないが、「Yさんなら付き合ってもいいよ」と言い出した。

これを息子の前で言ったのだから、息子は面白くない。

「俺は何年も通ってるのに、Yさんみたいに言われたことはない。帰ろ、かえろ」

私は、もう少しでいいことあるかもと思ったが、息子の手前もあって一緒に帰った。

ところが、店を出ると息子はもう一軒行こうと、言い出した。

 それで連れていかれたのは、先ほどの店から5分も離れていない店。ここもママさんがさっきのお店のママさんに劣らないぐらいきれいだった。ややハスキーな声に色気があった。

それで驚いたのが、ここのママさんにもYさんなら、してもいいよと言われることに。

もちろんその日ではないよ。何回か通った後だったけど。

ところが、ところが、実際に事に及ぶことになって……。

男でした。

前のスナックのママさんを譲りたくない、息子が仕掛けたのでした。


6月1日 直売所にて 

2023-06-03 16:32:10 | 日記

通常JAの集荷場に出荷しているブロッコリーだが、まだはしりの時とか、出荷量が少ないときには近くの直売所に出すことにしている。 

で、時々収穫に時間がかかって、開店時間より後に出荷することもある。 

すると、面白いことがある。 

お客様が、話しかけてくださるし、私が並べている横から、商品を買われることもある。 

これもらいます。とか、6個まとめて買います、とか。 

これは今日の話。 

 

ここは商品が新しいから、買うのよ、とか。お店の評価まで。 

驚くのは男性のお客様が多いこと。 

この店は結構有名だから、商売をされている方も多いから当然かもしれないが、完全に一人住まいとか、高齢者の独居の方も多い。 

話しかけてくるのは、やはり女性の方が多いかな。 

今日も、「私は一人だから、大きくないほうがいいのよ」と小さいぶろっこを求められた。 

集荷場は、ある程度規格が定められているけど、直売所はどんなに小さくても出せるところは大きい利点。 

規格外を商品として自慢できるお店で、お客様とお話しできることに感謝。