「植松さんは作曲のお仕事をされてますが、作詞はされてるんですか?」
今回の三日月の散歩は古賀さんのこんな質問から。
ノビヨ師匠曰く、昔は作詞もしていたんだそうです。
中学生の時から作曲を始め、自分で歌詞を書いてそれに曲を
付けていたんだそうな。
さて、詞の話に関連しての今週のゲストは歌人の枡野浩一さん。
歌人という一言で片付けられないほど、作詞、評論、小説、脚本など
幅広い分野で活動されている方です。
ご自身でも怪しい肩書き(本人談)と思っているそうで、
枡野さん曰く「『旅人です』と言ってるようなもの」とのこと。
仕事が無い人かと思われがちなようですが、仕事の中心でやってるのが
短歌というだけで、ちゃんと毎日仕事をしてるんだそうです。
短歌を始めたきっかけは、昔から替え歌を作るのが好きだったそうで、
ある日「5・7・5・7・7で作ってもいいのでは?」と思ったんだそうな。
枡野さん曰く、短歌は写真のフレームのようなものとのこと。
フレームの中に、ひとつひとつ言葉を当てはめていくような感じですかね。
悲しいことも笑えることも、何でも表現できるのがいいそうです。
師匠は、「短歌には4拍子の印象がある」と仰っていました。
4/4拍子で譜面に書けるので、あっ、歌だなと思われたそうです。
うーむ、さすがは作曲家。
枡野さんが言うには、短歌は休符を含めてのリズムが大事なんだそうで、
例え字あまりや字足らずがあっても、リズムが合っていればOKとのこと。
短歌はどちらかというと、現実から遠く離れるためにあるものなようですが、
枡野さんはどちらかというと日常に寄り添ったものを作られるそうです。
さて、ここでノビヨ師匠の選ぶ音楽コーナー。
1曲目はジョン・レノンの『マザー』でした。
師匠の解説によると、この曲はオノ・ヨーコさんから俳句を教わり、
シンプルな表現を始めた頃の音楽だそうです。
それにしてもまあ、小説、評論など幅広く活動される枡野さん。
10月から11月にかけ、一挙3冊の本を出版されるそうです。
まずは青春小説の『ショートソング』。直訳すると短歌。
かなりのインチキ英語(本人談)なタイトルですが、この小説、枡野さん曰く
短歌版ウォーターボーイズなんだとか。
男のシンクロというのと同じように、今時短歌やってる男ってどうよ?
という感じでプレイボーイと奥手な男の対比を描いているそうです。
でもってそれよりちょっと前に出版された小説、『結婚失格』。
まぁ、これはご本人が寂しい小説と言っていたのでこの本については
あまり触れておかないことにしときます。
そして最後は『金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?』。
金紙&銀紙とは漫画家の河井克夫氏とのユニットで、枡野さん曰く
顔が似てるだけのユニットだそうです。
なんでも松尾スズキ氏の映画に声だけ出演しているそうで、
パンフレットには顔写真がちゃんと載っているのだとか…。
続いては古賀さんから「日本語をどういう風に捉えている?」との質問。
枡野さんは「楽に考えていいのでは?」とのこと。
何か伝えたい事があるならそれを伝えればいいし、それが無い時は
黙っていればいい、と仰っていました。
ホント、昔から口は災いの元と言いますからねぇ。
余計な事を口走っちゃうと大抵ろくなことになりませんから。
話は変わりますが、なんでも携帯のメールで短歌の上の句を彼氏が作り、
その句を彼女に送って下の句を作らせたりする遊びがあるそうです。
師匠はこれを引き合いに出し「これでアドレスも聞きやすくなるかな?」と
うっかり言ってしまい、古賀さんに思いっきり突っ込まれてました。
あ、さっそく口は災いの元。
でも枡野さん曰く、携帯のメールは短歌を作るのにはピッタリだそうです。
さて、ここらで2曲目の音楽が流れます。
たまの『ロシヤのパン』。ものすッごい摩訶不思議な曲です。
師匠は「いろんな言葉が突然現れるおもしろさがある」と仰ってました。
♪おやつはトラピストクッキー(注:歌詞の一部です)
お次は枡野さんへの30秒間アンケートです。ではGOッ。
①パソコンの普及で日本語は進化したと思う → YES
②メディアが使う日本語にイライラすることがある → YES
③日本人ではなくても文章を書く仕事はやっていたと思う → YES
④日本の国語教育は納得できる → NO
⑤いつか書く仕事以外のこともやるつもりだ → NO
①については、紙と違ってどんどん直せるから、とのこと。
ただしいくらでも推敲できてしまうので、いつまでたっても完成しない!
という弊害もあるようです。
②については、"できちゃった結婚"という言葉が嫌いなんだそうです。
「"ちゃった"はないだろう!」とのこと。
確かに、あんまり肯定的ではないニュアンスが含まれてますよね。
さて、ここでもう1曲。
3曲目は、RIKKIさんのアルバム・miss you amamiより、
「いきゅんにゃ加那~ヨイスラ」でした。
FF10の主題歌「素敵だね」で、RIKKIさんと一緒に仕事をされた師匠。
この歌は奄美大島の島唄なんですが、師匠曰く「独特な文化が
残っていて素敵だと思う」とのことです。
何でも、師匠の出身地である高知県には独特な音楽というものが無く、
寂しく思っているそうです。また、高知には一絃琴(いちげんきん)という
絃が一本しかないお琴があったそうですが、残念ながら廃れてしまい、
現在見ることができなくなってしまったのだとか。
こういった各地域での伝統的な文化を残そうとするのって、やっぱり
後継者的な問題だとかで難しいんでしょうかね…。
さてそれでは、この番組の名物である予言コーナー。
枡野さんの予言は「ここ1、2年で正岡子規ブームが来る」でした。
正岡子規。横顔で写っている写真が印象的な人ですね。
最近、正岡子規記念球場なんてものもできたそうですが…。
彼は俳句を蘇らせた立役者だということで、近年再評価されているらしく、
ドラマ化や映画化もされたりするかもしれない、とのことでした。
ちなみにこの予言は直感ではなく、貰った手紙や周りの人からの話を
聞いた上でのものなんだそうです。
さて、最後はブルードラゴンについての話。
同梱版っていったい何?というお便りが来たそうで、ここぞとばかりに(?)
ハードとソフトが一緒になっているプレミアムパックを宣伝されてました。
ちなみに古賀さんはコンビニに予約しに行ったそーです。
師匠は「予約票見せて!」と半信半疑でしたが。
あれっ、ていうかこの番組ってお便りのコーナー無いですけど、
お便りは受け付けてくれるんですかいな?
受け付けてくれるとしても、どこ宛に出せばいいんだろう…?
TOKYO FMのHP内には番組単体のページって無いし。
はてさて。
今回の三日月の散歩は古賀さんのこんな質問から。
ノビヨ師匠曰く、昔は作詞もしていたんだそうです。
中学生の時から作曲を始め、自分で歌詞を書いてそれに曲を
付けていたんだそうな。
さて、詞の話に関連しての今週のゲストは歌人の枡野浩一さん。
歌人という一言で片付けられないほど、作詞、評論、小説、脚本など
幅広い分野で活動されている方です。
ご自身でも怪しい肩書き(本人談)と思っているそうで、
枡野さん曰く「『旅人です』と言ってるようなもの」とのこと。
仕事が無い人かと思われがちなようですが、仕事の中心でやってるのが
短歌というだけで、ちゃんと毎日仕事をしてるんだそうです。
短歌を始めたきっかけは、昔から替え歌を作るのが好きだったそうで、
ある日「5・7・5・7・7で作ってもいいのでは?」と思ったんだそうな。
枡野さん曰く、短歌は写真のフレームのようなものとのこと。
フレームの中に、ひとつひとつ言葉を当てはめていくような感じですかね。
悲しいことも笑えることも、何でも表現できるのがいいそうです。
師匠は、「短歌には4拍子の印象がある」と仰っていました。
4/4拍子で譜面に書けるので、あっ、歌だなと思われたそうです。
うーむ、さすがは作曲家。
枡野さんが言うには、短歌は休符を含めてのリズムが大事なんだそうで、
例え字あまりや字足らずがあっても、リズムが合っていればOKとのこと。
短歌はどちらかというと、現実から遠く離れるためにあるものなようですが、
枡野さんはどちらかというと日常に寄り添ったものを作られるそうです。
さて、ここでノビヨ師匠の選ぶ音楽コーナー。
1曲目はジョン・レノンの『マザー』でした。
師匠の解説によると、この曲はオノ・ヨーコさんから俳句を教わり、
シンプルな表現を始めた頃の音楽だそうです。
それにしてもまあ、小説、評論など幅広く活動される枡野さん。
10月から11月にかけ、一挙3冊の本を出版されるそうです。
まずは青春小説の『ショートソング』。直訳すると短歌。
かなりのインチキ英語(本人談)なタイトルですが、この小説、枡野さん曰く
短歌版ウォーターボーイズなんだとか。
男のシンクロというのと同じように、今時短歌やってる男ってどうよ?
という感じでプレイボーイと奥手な男の対比を描いているそうです。
でもってそれよりちょっと前に出版された小説、『結婚失格』。
まぁ、これはご本人が寂しい小説と言っていたのでこの本については
あまり触れておかないことにしときます。
そして最後は『金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?』。
金紙&銀紙とは漫画家の河井克夫氏とのユニットで、枡野さん曰く
顔が似てるだけのユニットだそうです。
なんでも松尾スズキ氏の映画に声だけ出演しているそうで、
パンフレットには顔写真がちゃんと載っているのだとか…。
続いては古賀さんから「日本語をどういう風に捉えている?」との質問。
枡野さんは「楽に考えていいのでは?」とのこと。
何か伝えたい事があるならそれを伝えればいいし、それが無い時は
黙っていればいい、と仰っていました。
ホント、昔から口は災いの元と言いますからねぇ。
余計な事を口走っちゃうと大抵ろくなことになりませんから。
話は変わりますが、なんでも携帯のメールで短歌の上の句を彼氏が作り、
その句を彼女に送って下の句を作らせたりする遊びがあるそうです。
師匠はこれを引き合いに出し「これでアドレスも聞きやすくなるかな?」と
うっかり言ってしまい、古賀さんに思いっきり突っ込まれてました。
あ、さっそく口は災いの元。
でも枡野さん曰く、携帯のメールは短歌を作るのにはピッタリだそうです。
さて、ここらで2曲目の音楽が流れます。
たまの『ロシヤのパン』。ものすッごい摩訶不思議な曲です。
師匠は「いろんな言葉が突然現れるおもしろさがある」と仰ってました。
♪おやつはトラピストクッキー(注:歌詞の一部です)
お次は枡野さんへの30秒間アンケートです。ではGOッ。
①パソコンの普及で日本語は進化したと思う → YES
②メディアが使う日本語にイライラすることがある → YES
③日本人ではなくても文章を書く仕事はやっていたと思う → YES
④日本の国語教育は納得できる → NO
⑤いつか書く仕事以外のこともやるつもりだ → NO
①については、紙と違ってどんどん直せるから、とのこと。
ただしいくらでも推敲できてしまうので、いつまでたっても完成しない!
という弊害もあるようです。
②については、"できちゃった結婚"という言葉が嫌いなんだそうです。
「"ちゃった"はないだろう!」とのこと。
確かに、あんまり肯定的ではないニュアンスが含まれてますよね。
さて、ここでもう1曲。
3曲目は、RIKKIさんのアルバム・miss you amamiより、
「いきゅんにゃ加那~ヨイスラ」でした。
FF10の主題歌「素敵だね」で、RIKKIさんと一緒に仕事をされた師匠。
この歌は奄美大島の島唄なんですが、師匠曰く「独特な文化が
残っていて素敵だと思う」とのことです。
何でも、師匠の出身地である高知県には独特な音楽というものが無く、
寂しく思っているそうです。また、高知には一絃琴(いちげんきん)という
絃が一本しかないお琴があったそうですが、残念ながら廃れてしまい、
現在見ることができなくなってしまったのだとか。
こういった各地域での伝統的な文化を残そうとするのって、やっぱり
後継者的な問題だとかで難しいんでしょうかね…。
さてそれでは、この番組の名物である予言コーナー。
枡野さんの予言は「ここ1、2年で正岡子規ブームが来る」でした。
正岡子規。横顔で写っている写真が印象的な人ですね。
最近、正岡子規記念球場なんてものもできたそうですが…。
彼は俳句を蘇らせた立役者だということで、近年再評価されているらしく、
ドラマ化や映画化もされたりするかもしれない、とのことでした。
ちなみにこの予言は直感ではなく、貰った手紙や周りの人からの話を
聞いた上でのものなんだそうです。
さて、最後はブルードラゴンについての話。
同梱版っていったい何?というお便りが来たそうで、ここぞとばかりに(?)
ハードとソフトが一緒になっているプレミアムパックを宣伝されてました。
ちなみに古賀さんはコンビニに予約しに行ったそーです。
師匠は「予約票見せて!」と半信半疑でしたが。
あれっ、ていうかこの番組ってお便りのコーナー無いですけど、
お便りは受け付けてくれるんですかいな?
受け付けてくれるとしても、どこ宛に出せばいいんだろう…?
TOKYO FMのHP内には番組単体のページって無いし。
はてさて。