実家の遺品整理をしていて、亡くなった父が、最近まで自分の出した手紙のコピーを
ほとんど取っておいてあることが判明。何でそんなことするのだろう。
その手紙の中で、去年の春の連休に亡くなった私の弟のことに触れられている文章がある。
弟が亡くなった後、昔の友人という人たちが数名、遺骨に手を合わせに来たそうだ。
それを受けて、手紙には「なぜ誰にも相談しないで死んだのか」、というような
ことが書かれていた。そして、弟の配偶者を罵る言葉も。
少し前から別居しているという状況にあったらしい。
この父の言い方から、彼の死は事故や病気ではなく、ほぼ自殺だと判明した。
入手した除籍謄本にも亡くなった日がxx日「頃」と書かれていて、
非常に不自然だったのだが、その理由が分かった。
その2週間くらい前に、弟から父に出した手紙も、スクラップされていた。
コロナ禍の父を気遣うような文面だった。配偶者がいて、小学生の子どもが二人いて、
自殺を選択するのはなぜか。
別居していたのは自殺と関係があるのか。何かに追い込まれていたのか。
今思うと葬儀で、弟の配偶者はあまり取り乱してはいなかった。
それもなぜだろうか。亡くなった後、実家の佐渡に帰ったらしい。
そして「父の妹」も、弟の死に一枚「かんで」いるのだろうか。
結局いろいろなことがわからないままだ。
この良くわからない中、その配偶者といずれは遺産相続について
会話しなければならないのは、非常に精神的な負担感がある。
みな身近な人ではなかったが、血縁関係の人が急速に自分から離れていく。
次にこの世から消えるのは誰だろう。