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自己責任という言葉

2004年、イラクで人質になった3人の日本人に対して国中が大バッシングを浴びせた事がある。3人の内ジャーナリストは一人だけで、残りの2人は一般の人、しかも一人は未成年であったため、お前が行って何が出来るんだという論調が多かったと思う。正直に言うとぼーずもそれに近い考えだった。

今思うとどうしても真実が知りたければ行くしかないだろう。まぁ行ったからといって必ずしも真実が見えるわけでもないだろうが、現地を見ないことには本当のことは分からないと思う。

その時盛んに言われたのが『自己責任』という言葉。使い出したのは政府関係者だったと思う。この時に感じたのだが政府のコメントには常に『勝手につまらん事して、お上に迷惑かけるんじゃねーよ』という匂いがプンプンしていた。

エッセイストの野田知佑氏が書いていたが、カナダの沿岸警備隊員にここ(地元で有名な難所)をカヌーで移動すると俺が言ったらどうすると聞いた所、天候、海流など出来る限りの情報を教え『Good luck』といって送り出す。100%君は死ぬだろうがそれは君の決断だと言われたそうだ。

日本ではいい意味での自己責任が乏しいのではないだろうか。BBSでよく見るのは『管理人さん、不適切なら削除してください』という書き込みだ。ネチケットに合わせ自分で判断すればいい。もっと言えばBBSに書くには不適切極まりない投書に限ってそういった注釈を付ける輩が多いのだ。

ぼーずは会社のネットを使って社内に議論の場を作ろうとしたことがある。本当は認めたくないのだが、はっきり言って失敗だった。反論イコール人格の否定と受け取る人間が多く、議論が続かなかった。最悪は罵り合い。社内ネットでこれはちとまずい。唯一の救いは実名でしか投書できないので某サイト程には荒れなかったことだろうか。

不適切なら削除をと書かれた投書にはこう書いた。『機密上の不具合、ならびに個人の尊厳を傷つける投書以外は絶対に消去しません。数年後自分で読み返して恥ずかしくなるような投書はなさらないよう、じっくり推敲を重ねた投書をお願いします。』判断は自己責任でして欲しかったから
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