OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

三渓園の花

2015年05月24日 | 日記
三渓園のつづきである。

三渓園は、四季折々の草花も楽しませてくれるが、青梅やうつぎの花も園内を散策してこそ遇える。
今回の夏じたく展で印象に残ったのはガラス作家の荒川さんの言葉。
いま、その言葉を一つひとつ再現する今の気力はない、のだが、
一言でいうと、惜しみなく持っている技術を教えてくれた恩師がいて、今の自分があるのであって、工房を持つ意味は、若い方へ伝える義務があると。

詩人か哲学者であるようで、すぐれた造形作家の師匠のもとで、若いお弟子さんがけなげに接待や説明に追われている姿は、気持ちいい夏じたくの一風情であった。

うつぎの柔らかな白い小さな花は、すぐこわれるように不確かな未来を暗示しているように思えた。
それでも先へ進むしかないのが未来ある人である。
淡く壊れそうでいる瞬間のなんと美しく愛しき事よ。

卯の花の白き未来へ背なを押す  
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