OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

必死のゆくえ

2016年02月15日 | 日記
やっと高二も終わる頃になって、英単語をノートに書きつづって覚えよう、とし、
表紙いっぱいにボールペンで“必死”に勉強するぞ、と意気込んで書いた、らしい。

紙面のわりには迫力がでないと、その上からマジックでなぞった、らしい。
でも、太くしたからといって、迫力がでるわけではなかった、らしく、
大急ぎで、マジックでの文字跡を消しにかかった、らしい。

結果、完全に消えないマジックの痕跡をもって、本人は、“必死”さがでたと思って、不幸中の幸いとばかりに得意がっている、らしい。


ノートをめくってみると、1頁目はしっかり書いている。
2頁目は、乱雑に。
3頁以降はどこまでも真っ白だった。



室町時代の長谷川等伯の「松林図」屏風に勝るとも劣らない幽玄な世界に遊んでいる高二生の「必死」であった。
優等生でなくてもいい、いのちいきいき生きてみろ。
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