思いつきで書いた物語と実話のMIX

フィクションとノンフィクション。目線を変えると景色も変わる

言葉にできない3-6

2019-09-06 22:56:00 | 日記

イベントスタッフとなった私はプロジェクト開始前のミーティングに参加することになった


会議室に入ると長机で四角が作られ


各席の前に書類が置いてあり


数人が集まって開始前の打ち合わせをしていた


「はじめまして、今度から参加させていただきます


と、挨拶をすると


リーダーらしき人が


「遅いんちゃう?お茶の準備や書類を配るんも下っ端の仕事やで。


と、いきなりの先制攻撃を受けてしまった


「すみません。ただいまお茶くんできます。



そういうとリーダーはまた


「もうええねん。人によって濃さや何やちゃうし。一から説明するのも時間ないし。その辺に立ってな。



「はい。すみません。



集合時間の15分前に来たのに、もっと早く集まって準備があったみたいだ。


知らなかったなんて言い訳も出来ず、ただ人が続々とくる会議室の入り口で


ワイワイ楽しそうに集まり話し始める皆の輪に入れないままだった。



会議が始まる前に席に着こうとする。



でもそこには私の席がなかった。


壁にもたれかかった椅子はあるのに、資料もあるのに、席だけがなかった



「座らへんの?



「ここ座りーや


って気にかけてくれる人もいるのに



リーダー格は


「ええんです。そいつ遅れて来よったんで。やる気ないんとちゃいますかね。ハハハ。



と、適当に済ませて会を進行しだした。



立ったまま会は進行した


資料もないので、一生懸命ノートに写すがとても間に合わない


どんどん討論する内容と書き写す内容にタイムラグが発生する


すると



「新人の子はどう思うねん?



と、リーダー格が見計らったように問いてきた。



「いや…あの…



言葉を濁すとリーダー格はすかさず



「聞いてなかったんかいな。ホンマやる気あんのか。せっかく意見聞いたろ思うても、本人にやる気がないなら、どうもならんやんか。



「あの…はい。すみません。私の意見はいいので、進行してください。



「言われんでもそうするわ。仕切るなアホが。



と、会議室の空気が重くなった。



そのままタイムラグがどんどん発生しても



リーダー格は口を休めることなく次々と話す



私は書き写す内容にタイムラグが発生するたびに、リアルタイムの内容を書き写し



リアルタイムの話にだけは内容が把握できるように努めた



気づけば2時間が経ち、討論会は終わった。



帰り際



「慣れへんうちは大変やけど、頑張ろな。



って、言ってくれる人もいた



ほとんどは見て見ぬ振りで、目の前を素通りされる



1人



私に資料を渡し、今日夜聞かれへんかったところ教えたげるから。ご飯食べいこ。



と、優しい女性スタッフと会話を交わした



私も戻ろうとするとリーダー格が私を呼び止める



「さっきは悪かったな。進行の妨げは俺がアカんって見られんねん。



「はい。すみません。



「今日、夜俺も付き合ったるから空けとけや。書かれへんかったこと教えたるから。



「あ…はい。ありがとうございます。



そういうとリーダー格は私の肩に手を回し、



「そう、構えんなや。仲良くやろな。



と、ニヤついた顔で去っていった。







私は夜、約束の場所へ向かった



すると、優しい女性のスタッフはおらず、リーダー格が1人背もたれの倒れた椅子にもたれかかっていた



「おう。来たか。アイツ来られへんようになったから、お前と2人や。まあ、ここ座り。



「はい。失礼します。




そして私はリーダー格が話すことをゆっくり確実に書き写し、今日の討論内容が全て把握できた



そこで、リーダー格は私に



「ここで新人のお前の意見を聞いたわけや。



「慣れると第三者の目線が薄れてくんねん。
せやから新しい風をと思ってお前に聞きよんや。



「はい。私の意見が皆さんにどう映るかは分かりませんが…



と、私は自分の考えを言ってみた



するとリーダー格は



「なるほどな。そういうのもありかも分からんな。ええやんけ。ええこと聞いたわ。明日の会議で言ってみるわ。



「あ、はい。ありがとうございます。


私は嬉しかった。


自分の意見が聞かれて、それが良く思ってもらえる。



これほど嬉しいことは想像がつかない。




リーダー格はひとしきり私の意見を聞き、うなづき



そして気づけば22時を回りそうになったので、リーダー格はそろそろ終わりと腰をあげた。



「ありがとうございました。遅くまですみません。それではお先に失礼します。



そういうとリーダー格は



「ちょ、待てや。これで終わりちゃうやろ。



「はい?まだ何かありましたか?



資料をペラペラめくる


それらしきところは見当たらない



するとリーダー格は私の目の前に立ち


手を後ろに回した



リーダー格の手は私の背中を下り、腰のあたりでとまる。



「え。あの…



言葉に詰まる



しかし奴の手は腰を下り、私のお尻を包む



微弱ながら下から味わうようにお尻を触る



「これで終わりなわけないやろ?こっちは時間割いて付き合ってやってんねん。少しくらいお礼ないんか?



「いや…あの…



抵抗しようにも何か逆らえない感じがした



彼の手は私のお尻をさわり、そのまま下りタイツ越しの太ももまでたどり着いた



「あの…やめてください。困ります。



「ええんやで?今写したその紙。シュレッター行きやで?




「そらそやろ。何のお礼もなしにこんなめんどいことに付き合う奴があると思うんか?





彼の手は私の内ももに回ってくる




「スカート捲って、あっち向けや。




「いや…あの。やめてください。お願いします。




「やめるわけないやろ。ほんなら何かしら別のお礼でもしてくれるんか?金なら10万今すぐ持って来いや。



「無理です。今すぐなんて。すみません…




奴の手は後ろを向かせた私のスカートをめくり上げる



「意外とええケツしよるやんけ。そそるわ。




スカートをめくりあげたその手はタイツをズラし下ろそうとする




「やめてください言いながら、実はこん中、濡れてんちゃうんか?こういうん嫌いやないやろ?



タイツを膝までズラし、私の下半身は下着1枚になった




「やめてください




「うるさいな。この会社の縦社会で俺に楯突くとどうなるか知らんのか?




下着1枚になった私の下半身は



やつに下着の上から弄られ



奴の手は内ももの方から下着の中に手を入れようとした




ガチャッ




「まだ誰かおんのか?セキュリティかけんで?



「あ、はい。帰ります




たまたま立ち寄った別班の人がドアを開けた



間仕切りで仕切られた部屋だったので、こんな姿を晒すことはなかった



「なんや。ええとこやったのに。ま、また今度やな



そういうと、奴はそそくさと部屋を後にした



私は慌てて乱れた着衣を正し、その場を離れた






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