エピキュリアン

いいことばかりじゃないけれど
楽しいことが たくさんあるといいね♪

叶わぬ夢~特別な人とは~

2011年02月22日 | 

前日 桜は特別な人と。。。と書きました。

「特別な人」いこーる義父。

そう、今は亡き義父です。

17年前のバレンタインデーに他界した義父なのです。

 

私は 義父を自分の父親と同じように 「おとうさん」と呼んでいました。

余命3ヶ月と診断された おとうさんを 前の年の10月に

病院から外出許可をいただいて 車椅子で家の近所をお散歩に連れて行きました。

当時 上の子が通う小学校までの通学路を 車椅子でお散歩するには

レンガ造りの歩道のデコボコ道が 痩せた身体には さぞかし苦痛だっただろうと思います。

10月といえば もうお花も盛りを過ぎて

車椅子目線のおとうさんからは 枯れたひまわりやマリーゴールドくらいしか

見ることができず・・・でも、晴れた暖かい日の午後

おとうさんは気持ち良さそうに 外の空気を楽しんでいるように見えました。

 

「おとうさん、春になったら 桜を観に行こうね~」と話しかけました。

すると、おとうさんは

「そうだね、北海道の桜は○○さん(私)が連れて行ってくれたから

今度は青森とか・・あ、角館辺りの八重桜を観てみたいね~」と言いました。

函館の五稜郭公園の桜などは 連れて行ってあげていたのですが

海を越えて・・・は私も未経験でした・・・。

 

翌年の1月、寒桜が咲いたことをニュースで見た頃には

おとうさんの体力はどんどん落ちていき

桜の便りが角館に届くずっと前の 雪が降る札幌の2月14日。

おとうさんは 深い呼吸を残して・・・二度と息をすることはありませんでした。

 

無口なおとうさんは 私には直接話してはくれませんでしたが

亡くなる前に 夫に「○○さんは 本当にいいお嫁さんだ」と言ってくれたそうです。

(ホントは 邪悪な嫁(爆)かもしれないのにね)

 

桜を見るといつも 

車椅子を押しながらおとうさんと話したことを思い出し

写真でしか見た事が無い角館の桜に想いを馳せています。

 

(↑  弘前公園の桜)

 

今年の春は 自分でもどうなるか・・予測がつかなくなりました。

いろいろな展開があるかもしれません。

ぼちぼちやっていきますが。

 

日曜日から出た熱は 今日は声を奪い

買い物をして ポイントカードをお持ちですか?と聞かれて

全く声が出なくて 店員さんに反対に謝られたのでした。

親切な店員さん、すみませんでした(; ̄ー ̄A アセアセ・・・単なる風邪ですので。

 

皆様も 季節の変わり目ですので

どうかお体を 大切にされますようにね・・・。