お笑い銀行さいごの日角川書店このアイテムの詳細を見る |
大蔵省シリーズでは、覆面現役大蔵省官僚との対話形式になっていましたが、今回は銀行を退職し「はみ出し銀行マンの勤番日記」「外資系バトラー氏の駐留日誌」などベストセラーを連発した・横田濱夫さんとの対話が主体となります。
信じられない閉鎖社会・(横田さんはオウム真理教と称するが)銀行の内実が次々と露にされますが・・・。
(役員を拍手で迎える新入行員)8ビデオに向って直立不動)(不良債権を回収すると出世できない)(ノルマがあるから怪しい商品でも売る)(銀行は貧乏人なんか相手にしない)(ハエハエ・カカカの洗礼)(顔は大蔵省・ケツは支店に向いている)(哀愁のノーブラ・ニプレス事件)(女のトラブルは出世に影響しない)などなど、漫才にもなりそうな三面記事の連続。
だけど、大蔵省なーーーんて言っている時代だから、いまはこんなこと・そのままは無いと思うけれど、国から保護されている業界がいかに腐るかは実感できるなーーー!!
驚いたのは、外資系銀行支店長の給料が年収700万円くらいのに対して、日本の銀行は軒並み2000万円を超えているっていう記述です。
保護され、基本的に競争しない組織体がどうなるかが示されます。
外資に買われていく銀行続出もこれでは、いたしかたない!!
しかし、笑っていていいのか?????
こんな、おそまつな行員の行状!!!!!聞きたくもなくなってきます。
横田さんの銀行改革案も巻末に掲載されています。
役員の数を、まず三分の一にする。頭取を筆頭に、給与を二分の一にしないと、競争に勝てないって断言しています。
しかし、この意見・案にしても、誰が実行できるの?????っていう感じがしてしまいます。
面白く・・・・・やがて悲しき・・・「お笑い銀行さいごの日」。
最後の日になってよ!!