健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

ゴサインタン。

2009-10-31 | 読んでみた。finding.
ゴサインタン―神の座 (文春文庫)
篠田 節子
文藝春秋

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「女たちのジハード」は、テレビ化されて、シリーズで放映されました。軽いOL物も読み応えあるけれど、この「ゴサインタン」は、宗教の素晴らしさと恐ろしさをしっかりと描いています。
最近は、結婚詐欺の話題が新聞紙上をにぎわしてます。
クヒオ大佐は、男の結婚詐欺。      女性のほうが怖いね!!!

素封家、結木家の跡取り輝和は、農家でもあり、結婚斡旋業者に400万円を支払って、ネパールから嫁さんを迎えます。
当時の農家って、お嫁さん来てくれなかったもん。
これならば硬いか??????業者次第か?????

結婚生活が始まると、愛人が死んでしまいます。父親も・・・続いて母親も!!!
普通の結婚生活が始まっているのですが・・・・・・。
淑子は、小作や周囲の貧しい人々に、どんどんお金・資産をあげちゃう!!!
病気も淑子にかかると治るっていう現象も・・・。
みるまに、土地もお金も無くなっていきます。
このへんから淑子は、輝和に向って「捨てよ!!捨てよ!!!捨てよ!!」。

男は、すべてを捨て切るもんだろうか????
地位も、土地も、建物も、お金も、すべてスッカラカン!!!ゼロに!!!
恐ろしい物語。
すべてが無くなってしまう。

やがて、淑子を教祖としてまつりあげようと企む連中があらわれる。
与える金品がなくなると群集は去り、世間からはじき出された30人が残る。

さーーー、宗教ってよりどころ、社会とのかかわりは????
たくさんの問題を提示しながら・・・・・・・・・。

宗教は、社会を超えているか????
見せ掛けと違って、間違いなく社会の産物であるということを知らされます。
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アラフォーティ。

2009-10-30 | 読んでみた。finding.
40―翼ふたたび (講談社文庫)
石田 衣良
講談社

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40代って、まだある、もう無い、の人生の岐路となる年代なんだろうか??
やり手の広告プロデューサーが会社を辞めて会社を興す。
だけど、現実は、甘くない。    仕事はもらえない。
元AV女優に依頼されてマネージャーとして、ホリエモンみたいなIT企業社長に近付く。
このへんは、いかにも手馴れた、石田衣良節のはじまりはじまり。
40歳の同窓会で、大手と吸収されるほうの吟行・二手に分かれて進んだ同級生に再会。
このへんから、仕事と家庭。妻とのかかわり方。仕事の進め方と意味。「もどれないふたり」として切迫してくる。
そして23年、引きこもっている40歳のオジサン救出にも向う!!!

そして最後は、40代万歳・となるのだが、、、、、。
読ませるし、取り上げる題材も、今を装っています。
これは石田さんの作品、みんなに共通する軽やかさ!!!!!このテイストが人気の秘密、キーかとも思います。

私には、なんだか、小出しにしているっていう印象もどうしても持ってしまう。
ジンジンと熱くなるところもあるんですが・・・・。
滂沱の涙っていうことには、なってくれない。
薄味のテイスト。
わざと、ぜーーーんぶ投入してしまうことを避けているのでしょうけれど!!!

石田さんの渾身の全力投球を読んでみたい!!!!!
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クヒオ大佐。

2009-10-28 | looking.
サトエリ演じた「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督の新作です。
昭和19年北海道生まれ。
実際存在した結婚詐欺師がモデル。
なんと、米軍特殊部隊ジェットパイロット、父はカメハメカ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。
だまされても、だまされてもわかっていながら付いていく弁当屋の女社長に松雪泰子。
クヒオにどんどん惹かれていく博物館学芸員に「愛のむきだし」で、ツッパッテタ満島ひかり。
銀座クラブのNO1・クヒオと丁々発止の役は「ストロベリーショートケークス」の中村優子。
あまりにも、ばかばかしい・危うい嘘吐き具合に、観客席は、爆笑・哄笑の渦。

うーーーーん、だまされるのは、コツコツと世間を知らず、真面目に働き続けているタイプなのかなーーーーー????

もらったクヒオの英語の名刺。
3つもスペルが間違っていると、クールに指摘する、銀座のホステス。
やはり、「私を騙そうなんて100年早い」ってノタマウ、ホステスを目指さなくっちゃいけないという教訓映画かなーーーー????????
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小沢剛さん。

2009-10-27 | 読んでみた。finding.
日本経済新聞朝刊には、ほとんど毎日文化欄には絵画について、あるテーマをもって10回シリーズで、写真付きコメントが載っています。
様々な視点で、美術を評してます。

小沢剛さんが、「子どもとみるアート」・10選を掲載してくれました。
絵画をみんなで楽しもう。
子供にも絵画ファンをたくさんとくろうっていうことかなーーーー。
その語り口が素晴らしい。
呼びかけている!!
押し付けてない。新しい視点を提示し、気付かせてくれてる。
こんな先生ばっかりだったら・・・・・・。もっと美術は浸透しますね。

「この絵誰だかわかる?・・・・・・・分かるよね!!・・・・・・幼稚園のマリア様の肌とずいぶん違うかい??」   っていう語り口です。
ウガンダで石のモザイク画のこの絵を見て。
ビックリ。
なんでこの教会のマリアは黒い肌なのですか???って訊いた。
「神様の肌がどんな色をしているなんてことは重要なことではないんだよ」って答えだった。
今生きている人は、誰もマリアやキリストに会ったことが無いから、見たことのない神様を、その人の思う色や形で自由に創造すればいいんじゃないかって事さ」
だって。
シビレルねーーーー。

小沢剛さん、現代美術家です。銀座に、画廊ももってます。
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アバンチュールはパリで。

2009-10-25 | looking.
日本経済新聞、毎週金曜日の夕刊には「シネマ万華鏡」が掲載されます。
映画評論家が、最近の映画を解説してくれます。
5つ星までの星の数で、見逃せない作品か、今年有数の傑作か、見応えありとか、評価が表示されている。
案外・これを参考に見てみるんだけれど・・・・・・・。
なるほどと納得の評論と、いやいや全くつまらんかった作品もあって、三ツ星だって、素晴らしいと感動することもあります。

この10月23日の記事は・・・・・・・・。
4つの星は、甘いとも感じました。      見逃せない作品・4つ星。
野崎さんの解説。
さらりと、恋の駆け引きを肯定的に論じているけれど、、、、、、、。
私は、まったく恐ろしい・男尊女卑の韓国男性の身勝手な行動を、甘いシュークリームの皮で包んで見せた映画だと感じる。
キム・ヨンホ演じる、妻帯者の画学生は、友達が大麻容疑で逮捕されたのが、我が身に及ぶのを恐れ、パリに逃げてきた男。
ナサケナイ男だが、その健康的な体育会系風貌が憎めない!!!
韓国人が経営する、韓国人のための安ホテルに滞在していて、可愛い画学生パク・ウネと知り合う。
アタックが直接的で、素朴で、、、、、、、ついに恋に落ちる。
妻からは、毎日電話が・・・・・・・・。
そして、妻からは妊娠していたという嘘の電話があり、時を同じくしてパクウネちゃんからも妊娠の告知が・・・・・・。
いともあっさり、韓国に帰国。
その、妊娠が嘘だと解かっても、妻を責めるのでもなし、恋人に戻るでもない。
新しい、ジウという、パクウネと同級生を愛人にしてしまう。
そして、妊娠させ、母親に挨拶に行く途中、お土産の白磁の花入れを、自転車とぶつかって割ってしまうことで、口汚くジウを罵り、嘲り、別れてしまう。

そして、妻とまどろんでいる時に、寝言で、女性の名前を口走る。
妻は、激怒。
しかし、優しく・優しく、なだめすかすキム・ヨンホ。
妻は、機嫌を直して、ベッドの上に・・・・・。

いったい・彼は、誰の名前を呼んだのだろう?????
謎だし、いまだにわからない。

恐ろしく身勝手な男性!!!!!女性が見たらどう感じるのだろうか????
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アニエスの浜辺。

2009-10-19 | looking.
これは、アニエス・ヴァルダ監督のフランス映画版・私の履歴書だ!!!
そして、なんと手持ちの色紙を全部貼り付けたような・知識や文化や、もろもろがギッシリと詰まっている。
それは、どうだろう、ものすごくアニエスヴァルダ監督個人的な体験でありながら、普遍性を持っていて、おしゃれで、このエスプリが、フランス人の心にガッチリと食い込んだんではないか。
彼女自身の、感性の歴史であると同時に、夫である「シェルブールの雨傘」の監督ジャック・ドウミへの熱いオマージュでもあります。
あふれるばかりの夫に対する愛情に溢れている。
不治の病に冒され(エイズ)、やせ細っていく夫。
夫は、病気について語らず、彼女も問いただしはしない。ただ身近で看病につとめる。
そして夫が死の直前に書き上げた自分の少年時代を「ジャックドウミの少年期」という映画にしてしまう。夫の見守る中で・・・・。
そして夫の死。
白装束のアニエスの後ろ姿の白がスクリーンとなり浜辺・海辺の映像が映る。
セートか??ノアールムチェ島か???
そして、ラジオのスイッチを入れるアニエス。
そこで流れてくるのはJSバッハのカンタータからのコラール「人の望みの喜びよ」
弔った過去と愛する人々に対する限りない愛情こそが、生きる喜びの根底にあることを教えてくれる。
アニエスは言う「感動は映像と混ざり合い、映像は残る。私は死ぬまで覚えている」と。
彼女、まだ81歳。

ベルギー時代、ナチスから逃れ南仏セートへ・・・・。
社会・戦争。
ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)・アランレネ、ゴダール。
夫を渡ったアメリカ。
ハリソンフォード、ジムモリソンとの交友。
キューバ革命も出てくるし、ベトナム戦争も出てくる。セートの漁師との交流も。
そして、パリも・・・・・。カトリーヌドヌーヴも、たくさん映像に出てくるし・・・。

映画を見る人たちの、生きてきた経験によって、輝く場面がそれぞれに違い、それぞれに感動する映像が散りばめられている。
何回見ても発見がある映画ではないでしょうか!!!
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ラバウル戦記・水木しげる。

2009-10-16 | 読んでみた。finding.
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木 しげる
筑摩書房

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昨年NHK教育テレビ「知を楽しむ」に出演されていた水木しげるさん。
とっても、たくましく、野太いマインドで生き抜いてきたことを語っておられました。
大飯くらいと、眠り病ともいわれかねない睡眠徹底。
おおきな感慨と、水木さんの心のあり方がなにごとにも負けない強さなので、この本を買いました。
また、
父が同じラバウルに従軍していて、生死を紙一重で区別される、信じがたい軍隊という組織に翻弄された体験を経て・・・・、自分があるので、とても興味深かったのです。
漫画家ですから、絵が上手い!!!!
この本も、各ページに水木さんの貴重な絵画が添えられています。
詠みやすい体裁に仕上がってます。

軍隊では日常的に、にわかに信じ難い、初年兵への、ビンタリンチの連続。
上官は、ビンタばかりして、動こうとしない。これでは、アメリカに負けるの当たり前っていう軍規の、ゆるみというか、方向違いも明らかにされます。

水木さんは、それを、表立って批判してませんが、その、命令方式・集団生活のありのままを描くことによって、いかに日本軍がオソマツだったかが白日のもとにさらされてしまうという内容になっています。

敵襲によって、左手を失ってしまうところも、ショック。
でも、上官にピンタ・そして禁止されながらも、土人の村に入り、仲良くなってしまう水木さん。
しぶといよね・・・。
あのまま現地除隊してたら、ゲゲゲの鬼太郎は、生まれなかった。
ニューブリテン島ラバウルの土人(原住民)は、「満足を知る」知っていて生きている、この暮らし方への共感が、水木さんの根底に流れています。

しぶとく、太く生きる生き方の一つを提示してくれる絵本。
痛い絵本でもあります。
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高血圧だと、物忘れしやすい??

2009-10-14 | ヘルスsoothing.
米アラバマバーミンガム大学の研究によりますと、血圧が高い中高年は、なんらかの損傷を受けて物忘れしやすい傾向にあるとの発表をしました。
脳卒中や心臓病などの危険を増すと同時に、認知症予備軍も生み出しているのか?

加齢によって脳細胞の不活化などで、物忘れの頻度は高くなります。
これが、そのまま認知症とイコールで結びつけられるものではないけれど。
記憶力の低下を予防するアドバイスとは、、、、、。
1、定期的に十分な運動を行い、脳への酸素供給の機会を増やす。
2、野菜や果物、健康に良いとされる脂肪や全粒粉の食事を積極的にとる。
3、ストレスのコントロールを意識的に行う。
4、良質な睡眠を毎晩、しかも十分にとる。
5、喫煙は避ける。

さーーー、脳に優しい生活習慣を身に付けたいものです。  
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壬生狂言。

2009-10-13 | looking.
秋の壬生寺の狂言。
12日が三日間開催の最終日でした。
1時から6演目上演して、、、、、、、、、、来年の節分まで、しばしお別れ!
鎌倉時代から伝わっている・大念仏。
狂言っていっても、台詞は全く無い。
すべて、パントマイム。
鐘と、竹笛と、太鼓だけが伴奏していて、場面によって表情を変えて演奏されます。
なんといったって、伝わっている仮面が素晴らしい。
お能の面とは、まったく違って、庶民的。
韓国の路上劇の仮面を思い浮かべさせてくれるなーーー・
面の表情も、憂いというか、オロカさ、煩悩をモロに感じさせて、親しみ深い。
衣装も味わい深い。
歌舞伎・能・狂言のように、パリッと、クリーニングがかかったような鮮やかさは無く、使い込んだ、渋い味わいが感じられます。
舞台も独特。
僧坊の、二階部分が舞台となっている稀なる構造です。
ブル下がりも。飛び降りもできることになってます。

初めて最終日、最終演目を見ました。
「棒振り」
全員が面をとって、大念仏の扇子を持ち上げながら「
「チョーハッサイ」と、掛け声を上げる。
しっかりと伝承してほしいです。
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椅子とパソコンをなくせば、会社は伸びる。

2009-10-05 | 読んでみた。finding.
椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!
酒巻 久
祥伝社

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キャノンからキャノン電子に移り、5年で利益を10倍にした・酒巻久さん。
そのノウハウは、おしげもなく講演・本などで、公開しています。
この本も製造業に関しての経営改善のヒントが、あちらこちらにあります。
あと、会社によって、できること・できないことがありますね。
それを、実行できるか、するかがキーポイントだと思いました。
あの、国際優良企業として評価の高いトヨタとの比較が興味深かったです。
ゴミが落ちていたら・・・・。
「ゴミの拾い方を末端の人間に教えるのがトヨタ方式ならば、何故?ゴミが落ちたかを調べ、ゴミが出ないようにするのがキャノン電子方式だ。」
なるほどーーーー。
たとえが、よくわかる。
あと、人事では、降格人事が思い切ってできるか!!!

アップルのスティーブ・ジョブズ・・マイクロソフトのビルゲイツの、お金の使い方にも言及していて、なるほどと感心させられます。

会議は立ってやる。
パソコンで就業中に遊んでいる社員の多さ。

会社の「垢すり」をしなくっちゃーーーー!!!同感です。
どこに垢があるか、探し出す感性を磨きたくなります。
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