健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

いよいよ新発売。

2007-05-18 | ヘルスsoothing.
現在、慢性透析患者さんは26万人いると推定されます。
腎機能が恐ろしく低下してしまったために透析するのですが、腎臓は身体の中の老廃物を除去する働きだけでなく、エリスロポエチンと呼ばれるホルモンを作る働きがあります。
ですから透析患者は、赤血球を造るエリスロポエチンの量が不足してきますから貧血になりやすくなってしまいます。
これを腎性貧血と呼び、もっとも多い合併症です。
以前の治療法としては輸血が行なわれていましたが、エリスロポエチン製剤が開発されて、安定した貧血治療が受けられるようになってきています。
でも、従来のエリスロポエチン製剤ですと、一週間に2・3回、症状によって注射しなければなりませんでした。
今度キリンビールから発売になる「ネスプ」注射は、週一回の注射で、効き目が持続してくれるという優れた製剤です。
年152回の負担が、52回に減るって・・・・・まず、患者さんへの負担が軽減するのが一番のメリットです。
注射を受けるのは、大変なことですから・・・。回数が減ることは、薬剤投与時のエラーや事故削減にもつながります。
看護師さんの、作業時間の削減にも勿論つながります。
病院の薬剤保管スペースの削減にもなります。
そして、今・問題になっている医療廃棄物の削減にもなります。
なんたって、透析患者さんにおける透析生活の向上ができるのが一番です。
あ----素晴らしい!!!
しかし、今度・発売になるにしろ・世界で49番目っていうのはチョッと首を傾げたくなります。
こんな患者さんにとって良い薬剤・世界に先駆けて承認して欲しいです。
厚生労働省さん頑張ってください。
コメント
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