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旅のエピソード・・・続き・・・その2。
一泊したホテル・アクシオンの夜の出来事。
Y氏(71才)と相部屋になった。
彼は奥さんを8年前に先立たれ
一人暮らしだという。
温厚な人柄で
なかなかのロマンスグレー。
おっとりした話しぶりで
マイペース。
21時にはベッドに横になり
鼾をかき始めた。
登山電車のリズム。
グーグッグ、グーグッグ、グッググッグ・・・。
そのうちに下りのリズム。
クーック、クーック、クッククック・・・。
長い登山鉄道。
23時ごろになると
暗闇の中で意味不明の寝言が続く
温厚な人柄には不似合いの
罵声や怒声・・・。
その内、零時ごろになると
寝言の叫びと共に
ベッドに起き上がり
ガワオー・・・と大きな叫び声。
しばらくして、ベッドに倒れこんだ。
さすがの私も
心配になり・・・横のベッドから
そっと少し身を起こし
しばらく様子を見ていた。
場合によっては
フロントに電話しなければ・・・と
気が気でなかったが
零時半を過ぎる頃には
静かな寝息に変わった。
やっと眠れると思ったら
隣の女性客の奇声が上がり
金切り声の大合唱?
まともに寝付いたのは
午前2時を過ぎていた。
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