筋肉の変化
- 加齢とともに筋繊維の萎縮が進み、筋量に比例した筋力を発揮できなくなる
- 上肢の筋量はそれほど変化がない
- 下肢の筋量は加齢とともに減少し、70歳代では、20歳代の60%程度にまで減少する
- 高齢になっても筋肉を鍛えることはできるので、適度な運動で筋機能の維持向上が重要
骨の変化
- 高齢になると骨を破壊する破骨細胞の働きが活発になり、骨密度が低下する
- 特に女性は、閉経により、女性ホルモンが減少し、破骨細胞を抑制する働きが低下し、男性よりも骨密度の低下が早く進む
- 骨密度の低下は、海綿骨(骨の内部のスポンジのような構造をした部分)に空洞が増え、もろくなる「骨粗鬆症」を引き起こす
- 骨がもろくなると、座っただけでも圧迫骨折を起こすことがある。圧迫骨折は発症しても分かりにくいので、状況に応じて骨折を疑うことが大切。安静時に痛みがなくても、動いた時に痛みが出る時には骨折を疑う
- 骨を強くするには、骨に負荷をかける必要がある。立位のみならず、座位で足ふみをして衝撃をかけるだけでも効果がある(かかと落とし運動)
関節の変化
- 加齢により軟骨が硬くなる。関節軟骨のコラーゲン繊維が増加し、軟骨基質の水分が減少する
- 軟骨がすり減って変形する。関節軟骨に負荷が集中するため
- 関節を動かすと痛みが発生すると同時に、関節可動域も制限される
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