便失禁の種類
- 切迫性便失禁
外肛門括約筋の機能低下により便意を我慢できずにもれてしまう
下痢を伴うことが多い
食生活を見直し、下痢を改善することで、失禁を軽減する - 漏出性便失禁
内肛門括約筋の機能低下や直腸や肛門の感覚低下により、便意を感じずに便がもれる
肛門括約筋を鍛えるために、骨盤底筋訓練を行う - 糞便塞栓による便失禁
便が直腸内に充満しても便意をもよおさず、便が硬くなるため、その硬便の間をつたって液状の便がもれる
脳血管障害や長期の臥床により腹筋が弱くなった利用者によく見られる
水様便が持続的にもれるため、下痢と間違いやすい
医師が診断を行い、摘便をする。医師の指示で、座薬や浣腸を行う - 機能性便失禁
排便に関する判断や動作ができないためにもれる
トイレの場所を分かりやすくする、トイレに近い居室に移動することで改善につながることがある
便意の訴えができない場合、排便のサインを見つけて誘導する、食後の決まった時間にトイレで排泄姿勢をとるなどで習慣化する
尿失禁用のパッドで対応できない場合は、便失禁用のパッドを使用する
皮膚の炎症を防ぐため、速やかに便を取り除き、清潔を維持する
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