便秘の種類と原因
- 器質性便秘
大腸などの病気が原因で、大腸が部分的に狭くなるなど、便が通過しにくい状態により起こる
血液が混じる場合などに疑われる
高齢者では大腸がんが原因になることが多い
機能性便秘(腸の動きが悪いもの、排便のタイミングやプライバシーのなさといった環境によるもの)
- 弛緩性便秘
大腸の蠕動運動が低下することで起こる
食物繊維の摂取や適度な運動をする - けいれん性便秘
大腸の過緊張によって便がうまく運ばれない
ストレスが関係していることが多く、精神的なケアを並行して行う - 直腸性便秘
便が直腸に達しても排便反射が起こらずに便が停滞する。腹筋が弱く腹圧をかけられずに排便できない
食後に便意があってもなくてもトイレに座るといった行動療法をする
排泄困難な場合は、摘便、浣腸、座薬によって直腸内の便を除去する
排便反射(便意をもよおす反射)は短時間で便意が消えてしまう。15分程度と言われるので、便意の訴えがあったらすぐにトイレ誘導する
便秘のケア
- 食物繊維の多い食事(水溶性食物繊維、きのこ、海藻など)
- 乳製品
- 水分摂取
- 散歩などの軽い運動
- 排便時の姿勢
軽い前傾姿勢で直腸から肛門を直線になるようにする。足を上げるように台を準備する、台がない時は踵を少し上げる。背中はまっすぐ - 「の」の字マッサージ
腸の流れる方向に沿ってマッサージ。貯まった便を押し出すように強く押しながら - 緩下剤(内服薬)
- 排便のタイミングやプライバシーの確保。排便しやすい環境整備
- 便意がなくても決まった時間にトイレに入って座ることで排便習慣をつける
- 活動性を高める軽い運動
- プライバシー確保や清潔保持など、排便しやすいトイレの環境を整える
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