[画像]9枚目のシングル『夏のFree&Easy』をリリースした乃木坂46
AKB48の公式ライバルグループ・乃木坂46の9thシングル『夏のFree&Easy』が7月9日リリースされる。前作シングル『気づいたら片想い』では、オリコン週間ランキングで、2ndシングル「おいでシャンプー」以来、7作連続で首位を記録するなど、快進撃を続ける乃木坂。その『気づいたら片想い』で初のセンターに抜てきされ、9thでも連続でセンターを務める西野七瀬、「十福神」とよばれる主力メンバー秋元真夏、若月佑美に単独インタビューを敢行。新曲の見どころをはじめ、AKB選抜入りを決めた生駒里奈や、SKEから兼任で本作から参加する松井玲奈への思いなど、動画インタビューで語ってくれた。
[画像]西野七瀬
■切ない恋のバラードで魅了した西野七瀬
今の乃木坂の「顔」はセンター西野だ。「ななせまる」「なーちゃん」の愛称で親しまれている西野七瀬は今年5月に二十歳を迎えた。これまでは積極的に前に出るタイプではなく、どちらかというと控えめであり、おとなしく落ち着いた印象があった。そんな西野の転機となったのが前作『気づいたら片想い』でのセンター起用だった。「センターになった最初のころは不安でいっぱいだったんですよ」。こんな弱気な発言とは裏腹に、レコーディングもダンスも自分で納得いくまでやり続ける努力家。内に秘めた芯の強さは乃木坂のメンバーの誰もが認める。前作では切ない恋の曲を情感を込めてしっとりと歌い上げたが、今回はポップでダンサブルな曲に挑む。
ーー恋のバラードと、ポップな楽曲、どちらが感情移入しやすい?
私のイメージに合っているのは8thの静かな感じの曲……、たぶん自分のイメージだとそっちなのかなぁ。でも明るい『ガールズルール』もすごい好きなので、明るい一面を見せられたらいいなと思います。
ーー声質、バラードの方が向いてると思う?
だと思います。あんまり可愛い声してないんですよ(笑)低くて。だからレコーディングのときも頑張りました。終わってからもう1回録音し直したり。このままだとモヤモヤしたまま完成するなって。モヤモヤはとりたかったんで、やり直せてよかったです。
■センターに立つ意味
ーーセンターで歌うと、どんな点が違う?
7th『バレッタ』で初めて1列目になって、8hでセンター。前に人がいないんですよね。だから初めはフリを間違えることもあって。今までは前のメンバーを見て助けられていました(笑)今は完全に自分だけで挑まなきゃいけないので、それが当初はすごい大変でした。曲紹介も「これはどんな曲ですか?」って聞かれることが多くて、今までは説明したことなかったですから。今まで生駒ちゃんがずっと紹介をしてきたけど、いざ自分がやるとなると「大変なんだな」と分かりました。
ーーセンターに立つというのはどういうこと?
乃木坂をあまり知らない人から見たら、「この子が真ん中なんだ」という位置なんで、良いことも悪いことも真ん中にいる対象=自分に向かって意見が飛んでくるのかな。私「アンチには強い」って言ったことあるんですけど。実際アンチの方には出会ったことないんです。ツイッターとかで自分のことはいっさい検索しない。ブログのコメントしか読まないんですよ。ブログは優しいコメントが多いじゃないですか。アンチの方も実際はたくさんいると思うんですけどね(笑)
ーー9thシングルではどこに注目してほしい?
乃木坂には珍しいアップテンポな曲で、歌詞も「夏だからやっちゃおう」っていう積極的な感じなので、今までの乃木坂とは違うかなという印象ですよ。8枚目で初めてセンターに選ばれたときは不安しかなくて、ずっとぐずぐずしていたんです。それで最初のころは不安な感じを出してしまったんですけど、今回は2回目だからちゃんと「おっ!西野成長した」って思ってもらえるように切り替えました。
ーー今回はどんな面を見せたい?
明るい曲で私が真ん中にいることって今までなかったので、見ている側も自然に盛り上がれるかな。今まで私って泣いたり、ネガティブだったり、そんなイメージがあったと思うんです。「あっ西野ってこんなに笑えるんだ、こんな明るい顔出せるんだな」って思ってもらえたらいいと思っています。
[画像]秋元真夏
■秋元真夏、握手会・お話会でも必殺技を繰り出す
続いてインタビューに応じてくれたのは秋元真夏。冬でも肩を露出するセクシーな服を身にまとい、チャームポイントは太ももと公言する乃木坂一の「釣り師」だ。「夏になって心おきなく肩を出せる季節になって今すごいうれしいです」。無邪気にはしゃぐ笑顔が印象的だ。握手会での対応は特に丁寧で、ファンとの距離を近づけるテクニックは超一流。だが、今後の「握手会・お話会」では、ファンとの距離をどのように埋めるのかなどを聞いた。
ーー新曲は夏の歌ですね
私も夏生まれで夏が大好きなので、海に行くときこの曲を聴くと、出だしから盛り上がれると思います。ダンスも激しくて、サマーソングなんですけど、ロックの要素も入っていて盛り上がるので、夏のレジャーに行くときにたくさん聴いてほしいです。(握手会・お話会では)必殺技の「ずっきゅん」とか、今まで通り、必殺技もやらせてもらったりだとか。話す内容も今まで以上に自分で考えていったり、どういうことを話したら楽しんでもらえるか考えます。あと今回、シングルの個人MVが歌モノなんですよ。聞きたい方がいたら披露したいです。
ーーその個人MVの撮影秘話を教えてください
小さい子と一緒に踊るんですけど、最初は4人が人見知りで、ダンスもあまり踊れなくて、緊張してて。でも、終わる頃には抱き着いて動かないくらいきゅーってくっついてきてくれて、めちゃくちゃ仲良くなったのが撮影秘話です。
■生駒のAKB選抜入りで刺激を受けた
ーー生駒さんのAKB選抜入り、秋元さんや他のメンバーは刺激を受けた?
テレビで徳光さんが乃木坂の「の」って言った瞬間、「わーっ」て立ち上がって大泣きしたんですよ。プリンシパル中で、辛い時もったんですけど、辛さも吹き飛ばしてくれて、みんなの活力になりました。生駒ちゃん自身も不安もあったと思うんですけど、緊張しながらスピーチしてる姿を見て安心しました。
ーー自分も活動の幅を広げていきたい?
料理が得意なので、料理にかかわる仕事ができたらなとずっと思っています。
ーー最後にファンに
すごくいい曲になってます。夏らしくて盛り上がれるのでいっぱい聴いてください。あなたのハートにスッキューン!
[画像]若月佑美
■マルチな才能を発揮している若月佑美
インタビュー3人目は若月佑美。デビュー時は選抜に入れず、アンダーも経験したが、3rdシングルからはずっと選抜入り。今回また「十福神」に入り、映画や舞台、美術では二科展にも出展するなど、多彩な才能を発揮している。6月に二十歳となり、新成人としての抱負や、松井玲奈への思いなどを聞いた。
ーー「十福神」入りしたことで意識の変化は?
やっぱり、ポジションそれぞれいろんな役割があるので、どこにいてもそこのポジションに対して全力で取り組もうという姿勢は変わってないんですけど、アンダーと選抜。選抜と「福神」っていうすべての場所で、役割が違うのを身をもって感じました。8thのときに「福神」ではなくなってしまったんですけど。9枚目で「福神」に入れさせていただいたので、表面にすごくたくさん出させていただくポジションで、乃木坂を背負っていることを頭に置きながら、魅力を伝えていけるような、役割が出来たらいいなと思っています。
ーーそれと若月さんといえば「顔芸」が有名ですね
顔芸、やってるつもりはなかったんですけど、ライブで私がずっと心がけていたのが遠くの席の方たちが多いので、「すべを大きくしないとこれは見えない、伝わらない」って思って。テレビだけだったら表情、ウインクとか伝わるんですけど、「ライブだと届かないかな」って思ってすべてを大きく大袈裟にやってたんですね。そしたらDVDになった時に、すべて近いカメラで抜かれてる映像なので、ひどいんですよ顔が。うふふふ。一人だけミュージカルやってる人みたくなっちゃってて。それで言われ始めましたね(笑)
■松井玲奈に追い付き追い越せ
ーー新成人になって最初のシングル、抱負は?
私も二十歳になったということで、大人の仲間入りと世間的には見られるので、発言にも責任を持っていこうと思っています。あとは今まで子供っぽい方向性でやっていたものを、ちょっと路線変更というか、大人っぽい魅力を出していきながら、皆さんに「乃木坂46にはこういうメンバーもいるんです」っていうのを、お伝えできればなと思っています。
ーー玲奈さんがフォーメーションでは若月さんの前ですね
はい。玲奈さんが、ポジッション的に私の一個前にいらっしゃるということで、ダンス、パフォーマンスをしている時に、すべてが見える。玲奈さんのダンスであったりとか、ポージングとか、立ち姿とか、それを真後ろから見て、やっぱりたくさんの場を立ってきた方なので、あいさつするときの角度だったりとか、本当に立ち姿もすごくきっちりされてて、そういうところで自分にもっと意識を高くしていかなきゃと感じています。ダンスのキレも違っていて、大きく動いているのが目の前ですごく分かるので、自分に足りなかったものをすごく勉強させてもらっていますね。
ーーメンバー内で玲奈さんへのライバル心は?
私たちを引っ張ってくださる。インタビューとか表面で出るときの言葉一つひとつが的確で、ちゃんとした答えをされることが多くて、終わった後に「さすが玲奈さんだね」とメンバーが言うことが多いので、私たちも「玲奈さんに近づかなきゃダメじゃん」、という、いい意味での闘争心はありますね。
ーー追い越そうという気持ちは?
それくらいの気持ちで。玲奈さんは玲奈さんで全力で毎日走っている方なので、追い越すのはすごく大変だとは思うんですけど、追い越したいという気持ちで臨んでいきたいです。
ーー最後にメッセージを
9枚目シングル、夏の楽曲なんですけど、実は歌詞の内容は「応援ソング」。いろんな人に夏だからっていう理由をつけて何でも挑戦してみようと、躊躇しないで「夏だし」っていうノリでチャレンジしてみようよという意味が込められている明るい曲です。ぜひたくさんの人に、特に学生さんは夏休みになってやることもたくさん増えると思うので、そういうときに一緒に聴いてもらえたらいいですね。