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【#辺真一】新型コロナ感染者4千人に迫る韓国 検査を徹底すれば日本も韓国の二の舞に?

2020-03-02 02:15:20 | 海外の反応
 新型コロナウイルス感染者の数は日本では3月1日午後4時現在、前日よりも21人増えて241人に上ったが、死亡者は5人に留まっている。回復者の数も前日よりも1人増えて、34人で、韓国よりも4人多い。また、クルーズ船の感染者705人(死亡者6人)はそのままだ。
 では、韓国はどうか?
 ◇感染者の数
 感染者の数は前日(2月29日)よりも586人増えて3736人と、3千人を突破し、4千人台に迫っている。死亡者も3人増え、20人なった。
 ▲地域別
 地域別では、集団感染を引き起こしている大邱市=2705人(大邱教会関連2113人)と慶尚北道=555人(清道テナム病院関連119人)が最も多い。
 大邱市と慶尚北道に続いて3番目に多いのが京畿道(89人)で、首都のソウル市(87人)と第2の都市・釜山市(83人)はほぼ同数である。以下、慶尚南道(63人)忠清南道(68人)蔚山市(20人)江原道(15人)大田市(13人)忠清北道(11人)光州市(9人)仁川市(6人)全羅北道(6人)全羅南道(3人)済州道(2人)世宗市(1人)と続いている。

 ▲男女の比率
 男女別比率をみると、女性が62.3%と、男性(37.7%)よりも多い。

 ▲世代別
 世代別では10歳以下=27人、10代=137人、20代=1054人、30代=426人、40代=521人、50代=687人、60代=453人、70代=158人、80歳以上63人となっている。20代までが全体の約3分の1近くを占めており、60代から80歳以上の高齢者よりも多いことがわかる。

 ◇回復者
 全快者は合計30人(3月1日午前9時基準)に上るが、詳細は以下のとおり。
 1番目(35歳の中国人女性)1月20日入院 2月6日退院 ※武漢在住
 2番目(55歳の韓国人男性)1月24日入院 ※武漢在住
 3番目(54歳の韓国人男性)1月26日入院 2月12日退院 ※武漢在住
 4番目(55歳の韓国人男性)1月27日入院 2月9日退院 ※武漢を訪問
 6番目(56歳の韓国人男性)1月30日入院 2月19日退院 ※3番目の接触者
 7番目(28歳の韓国人男性)1月31日入院 ※武漢を訪問
 8番目(62歳の韓国人女性)1月31日入院 ※武漢を訪問
 9番目(28歳の韓国人女性)1月31日入院 2月12日退院※入院中の5番目の知人
10番目(52歳の韓国人女性)1月31日入院 2月19日退院 ※6番目の妻
11番目(25歳の韓国人男性)1月31日入院 2月10日退院 ※6番目の息子 
12番目(49歳の中国人男性)2月1日入院  18日退院 ※日本在住
13番目(28歳の韓国人男性)2月2日入院  ※武漢を訪問
14番目(40歳の中国人女性)2月2日入院  18日退院 ※12番目の妻
15番目(43歳の韓国人男性)2月2日入院  24日退院 ※武漢を訪問 4番目の機内の接触者 
16番目(42歳の韓国人女性)2月4日入院  19日退院 ※タイから帰国
17番目(38歳の韓国人男性)2月5日入院  12日退院 ※シンガポールから帰国
18番目(21歳の韓国人女性)2月5日入院  ※タイから帰国
19番目(36歳の韓国人男性)2月5日入院  ※17番目と一緒にシンガポール旅行
20番目(41歳の韓国人女性)2月5日入院  24日退院 ※15番目の妻 4番目とも接触
21番目(60歳の韓国人女性)2月5日入院  ※6番目の接触者
22番目(46歳の韓国人男性)2月6日入院  15日退院 ※16番目の夫
24番目(28歳の韓国人男性)2月7日入院  27日退院 ※武漢在住
28番目(30歳の中国人女性)2月10日入院 17日退院 ※知人の3番目と接触。武漢在住 
37番目(47歳の韓国人男性)2月18日入院 26日退院
51番目(61歳の韓国人男性)2月19日入院 27日退院 ※31番目の59歳の韓国人女性と接触
61番目(58歳の韓国人女性)2月19日入院 27日退院
63番目(52歳の韓国人女性)2月20日入院 28日退院
65番目(50歳の韓国人女性)2月19日入院 27日退院
(※残り二人については不明)

 ◇死亡者
 死亡者は20人に上るが、男女別では男性12人、女性8人と、男性のほうが多い。
 世代別では30代1人、40代1人、50代5人、60代6人、70代3人、80代以上4人となっている。
 地域別では集団感染が発生している大邱市と慶尚北道に集中しており、大邱市11人、慶尚北道7人となっている。(その他2人)
 死亡者の詳細は以下のとおりであるが、全員が持病を持っていた。
 1人目(62歳の男性)慶尚北道 2月19日死去 精神疾患 
 2人目(54歳の女性)釜山市  2月21日死去 精神疾患 
 3人目(40歳の男性)慶尚北道 2月21日死去 高血圧
 4人目(56歳の男性)慶尚北道 2月23日死去 精神疾患 
 5人目(56歳の女性)大邱市  2月23日死去 慢性疾患 
 6人目(59歳の男性)慶尚北道 2月23日死去 精神疾患 
 7人目(61歳の男性)慶尚北道 2月23日死去 精神疾患 
 8人目(66歳の男性)大邱市  2月24日死去 精神疾患 
 9人目(68歳の女性)大邱市  2月24日死去 精神疾患 
10人目(57歳の女性)慶尚北道 2月25日死去 精神疾患 
11人目(35歳の男性)京畿度  2月25日死去 慢性肝疾患 在韓モンゴル人
12人目(73歳の男性)大邱市  2月26日死去 慢性疾患
13人目(74歳の男性)大邱市  2月27日死去 心臓移植
14人目(69歳の女性)大邱市  2月28日死去 高血圧と糖尿病
15人目(93歳の女性)大邱市  2月28日死去 心臓疾患
16人目(62歳の女性)大邱市  2月27日死去 癌
17人目(77歳の男性)慶尚北度 2月29日死去 精神疾患 
18人目(83歳の男性)大邱市  3月1日死去  脳梗塞、高血圧、糖尿病
19人目(80歳の男性)大邱市  3月1日死去  高血圧
20人目(86歳の女性)大邱市  3月1日死去  高血圧と糖尿病

 なお、韓国のPCR検査件は95185人(感染者3526人を除く)に対して行われ、陰性結果は61825人。33360人が検査中である。

【#碓井真史】WHOの言葉を信じないのはなぜ?:「新型コロナ感染予防にマスク着用不要」:私たちとヤフコメ民と情報

2020-03-02 02:12:05 | 海外の反応
<不安はわかる。建設的な批判は歓迎。でも、必要な人にマスクを届けられるために、正しい情報を広げたい。>

■感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO
各地でマスクが不足する中、世界保健機関(WHO)からの呼びかけがありました。

世界保健機関(WHO)〜せきやくしゃみといった症状がない人は予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はないとして、供給不足に拍車を掛けないためにも過度の使用を控えるよう呼び掛けた。〜「マスクをしていないからといって、感染の可能性が必ずしも上がるわけではない」と強調。

出典:感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO:共同通信3/1Y!
あなたは、納得しますか?

そうは言っても不安だという人もいるでしょう。
全く信用できないという人もいるでしょう。
(WHOは中国に忖度しているのではないかという話が、信頼性を下げた面もありますが。)

ネット上ではどうでしょうか
■WHOなんて、信用できない!:ヤフーコメントの声
この記事のヤフーコメントには、「マスクは基本的に予防効果はないらしい」「インフルエンザに関してはマスクをした方が罹患率が上がったというデータもあります」というコメントもありますが、多くは否定的コメントです。
「絶対に有効だよ」
「万が一に備えてマスクを手放すことはできない」
「WHOはどこかの回し者」
「WHOは場当たり的でいいかげん」
「WHOはバカか?」
「しないよりした方が良いに決まってる」
「WHOがこれを言ってはダメ」
「マスクはあった方がいい」
「WHOは新型ウイルスを拡散させることが目的」
「マスクを着用することは最低限のマナー」
「マスクをしないように呼びかける意味がわかない」
「WHOの言う事を信用して従ったら危ない」
「ブレブレのWHOのことを信用してない」
「明らかに嘘だ。マスク不足を誤魔化すためだろう」
「もう誰も信じられない」

■みんなが不安だから
この記事にオーサーコメントをしました。
ヤフコメを見ると、私たちが今とても不安になっていることがよくわかります。WHOの言葉も信じられません。実は、毎年のインフルエンザの時から、マスクは予防上の効果は薄いと言われてはいたのですが。
「薄いと言っても0ではないだろう」「マスクをするに越したことはない」というご意見もごもっともです。何事も、絶対とか、0とか100は、ありません。
誰だって病気になりたくないし、人に移したくもありません。そのためには、限りある物資(マスクや検査機器など)を、必要な時に、必要なところで使用する必要があるでしょう。
それが、社会を守り、個人や各家庭を守ることにつながります。
今、一部の人による大量買いのために、マスクが不足しています。本当に必要なところまで、不足し始めています。だから、必要が低い人々の大量買いを止めなくてはなりません。そのために役立つ正しい情報発信は、大切なことではないでしょうか。

■不安な時は行動したくなる
恐怖は対象がはっきりしていますが、不安は対象がはっきりしてません。何となく不安なのです。だから不安は簡単には消えません。
多くの人は思うでしょう。WHOを信用しないわけではない、予防効果が薄いのも、わからなくはない。でも、不安だと。みなさんが、マスクはやっぱり必要だと感じても、無理はありません。
けれども、不安が抑えられないまま、一部の人たちが異常な大量購入を続けている間は、マスク不足は解消しません。
必要性の低い家庭に1年分のマスクがあるのに、病院や高齢者施設、咳が出ている人やある種の病気でマスクが手放せない人、重い花粉症の人など、本当にマスクが必要な人たちに、マスクが行き渡らなくなっています。

■「ヤフコメ民」の発想?
ヤフーニュースの記事下にあるヤフーコメント(ヤフコメ)の中には、時に非常に専門性の高い優れたコメントがあります。また、当事者側からの心に迫る感動的なコメントもあります。
その一方、コメントが荒れたり、他の人々から批判されることもあります。
調査によれば、ヤフコメントをする人々(通称ヤフコメ民)の中でも、実は2%の人が多くのコメントを投稿し、コメントの半数はこの2%の人によるといいます。この2%の人が極端な発言をすると、コメント全体がその雰囲気に包まれるわけです。
だから、ヤフーコメントの流れを見て、それが国民全体の意見と思っては間違いでしょうし、ヤフーコメント利用者みんなの意見と思っても、いけないでしょう。
しかし実際にヤフコメがある色に染まると、それがみんななの意見だと感じてしまう人々が現れます。そうなると、実際の世論が影響を受けたり、人々の行動に影響を与えることにもなるでしょう。
ヤフコメのハードユーザーは、情報強者だと思います。情報に強いだけに、世間の思い込み、一般に流れている間違った情報に気づくこともあります。マスコミ批判も厳しいですね。
一部の教科書にも載ってしまった「江戸しぐさ」の誤りに気づき、批判的発言をしている人もいます。
以前書いた記事「「江戸しぐさ」はやめましょう。:何が問題か。なぜ広がったか」も、今だに反響があります。
その一方で、情報強者は誤情報にも惑わされやすいという研究もあります。知的な情報強者だからこそ、陰謀論を信じてしまう人もいます。

<フリーメーソン陰謀論の心理:テンプル騎士団、薔薇十字団、イルミナティ、都市伝説を信じる理由と危険性>
冷静なWHO批判は良いのですが、今回の指針内容を全面否定したり、WHOをまるで悪の組織のように見てしまうのも、正しい判断の妨げになるでしょう。
情報強者のみなさんには、ぜひ正しい情報発信をお願いしたいと思います。

■新型コロナウイルスとマスクと情報
未知のウイルスの登場です。専門家にもわからないことがあります。用心は必要です。
日本人はマスクが好きで、特にこの季節は以前からマスクをしている人が目立ちます。でも、今は危機的状況です。まずは必要性の高いところから、マスクを届けましょう。
マスクは、本来は十分にあるはずです。人々の転売や非常識な大量購入さえ収まれば、みんなに行き渡るはずです。危機の時ほど、危険をさらに広げかねない情報拡散に注意しなければなりません。
情報は力です。感染予防のための正しい知識と行動(知的ワクチン)が求められています。
<知的ワクチンを打とう:新型コロナウイルス肺炎の感染予防とリスク・コミュニケーションの心理学>