大まゆ均の活動日誌

日本共産党 三木市議会議員 大まゆ均です。
議会のことや日々の活動を報告します。

75才以上の医療費2割負担やめて

2021-08-17 20:47:34 | 議会活動

8月17日の兵庫県後期高齢者医療広域連合議会で質疑と一般質問と請願の趣旨説明をしました。

質疑では令和3年度兵庫県後期高齢者医療広域連合一般会計補正予算(第1号)の総務費中一般管理費で143,433千円が2割負担施行に伴う周知広報業務として役務費144,800千円、委託料28,633千円が計上されています。

①来年10月から実施される窓口負担2割の実施による対象者はいくらか、高齢者の医療費の負担はどのくらいになるのか

②2割負担導入実施についての考え方について➂役務費、委託料の内容について

一般質問では次期(令和4年度、5年度)保険料率の改定について

①保険料率改定についての考え方及び検討作業から決定までのスケジュールについて

②後期高齢者医療給付費準備基金の積み立て状況と活用について

➂県の財政安定化基金の活用について

保険料の改定については10月ごろから準備にかかるが、2割負担実施の時期が決まっていないことや後期高齢者負担率が12月頃示されることなどから2月ごろにに改定案ができる。医療給付費準備基金の今年度末の残高は200億6千万円になる見込み、兵庫県が管理する財政安定化基金は今季積み立てを行っていないので55億円の残高がある。

兵庫県社会保障推進協議会会などから出された請願書の紹介議員として趣旨説明を行いました。

ただいま議題となっております請願について説明をさせていただきます。

この請願は、75歳以上医療費窓口負担2割導入中止を国に求めるとともに75歳以上の窓口負担2割導入の実施は当面見送ることを求めるものであります。

75歳以上医療費窓口負担2割導入を含む法案が国会で可決され、2022年後半から実施されようとしています。

これまでも窓口負担については「高齢者が必要な医療を受けられるよう、慎重にする」等の要望を全国後期高齢者医療広域連合協議会から国に要望しており、兵庫県後期高齢者医療広域連合会としても、その立場で要望されていたところです。昨年12月に兵庫県社会保障推進協議会が県内全市町に要望した「75歳医療費2割中止を求める要望書」の文章回答には、多くの市町が「連合会」を通して要望を伝えていると回答しています。兵庫県議会でも「75歳以上後期高齢者医療の窓口負担2割への引き上げの慎重な対応を求める意見書」が全会一致で可決されています。

しかし、6月の国会で、政府与党は受診控えが起こると認識をしながら強行しました。また2割負担対象者は今後、国会審議無しに拡大できること等、多数の問題を解決しないまま可決しており、これでは、制度の根幹である高齢者が必要な医療を受ける機会の確保が損なわれることになります。

国会審議では、多くの国民がこの廃案の求めており、窓口2割負担は兵庫県後期高齢者医療広域連合会の要望に反することであります。

兵庫県後期高齢者医療広域連合会として、国に再度75歳以上の医療費2割中止を求めるとともに医療費窓口負担2割導入の実施は当面見送ることを求めています。

  議員各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。


高齢者の保険料値上げに反対

2021-08-17 20:20:54 | 議会活動

8月17日兵庫後期高齢者医療広域連合議会がありました。提案された議案は

〇債権放棄の報告

〇令和2年度後期高齢者医療特別会計補正予算専決処分の承認

〇令和2年度一般会計決算認定

〇令和2年度後期高齢者医療特別会計の認定

〇後期高齢者医療に関する条例の一部改正

〇令和3年度一般会計補正予算

〇令和3年度後期高齢者医療特別会計補正予算

〇副広域連合長の選任

いずれも承認、可決されました。

私は、決算認定で一般会計の総務費中一般管理費で役務費の支出済額198,459千円に対し、不用額107,364千円、委託料の支出済み額610,554千円に対し、不用額211,283千円となった支出内訳と不用となった理由について

特別会計の保険事業費1,213,061千円について

①健康診査の受診率は目標値20.77%以上に対し、実績値が17.94%になっている。各市町の受診率は最高37.43%から最低4.06%となっている。受診率向上の対策について②歯科検診の受診者は4945人になっている。受診率の向上対策について➂その他健康保持増進費341,383千円(委託料150161千円、負担金補助及び交付金191,221千円)の内訳と事業推進について④高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について質疑をするとともに特別会計に反対討論を行いました。

反対討論は、次のとおり

認定第2号、令和2年度後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について反対の討論を行います。

反対の理由は保険料が引き上げされたことと低所得者の特例措置が段階的に廃止され被保険者の負担が増えたことであります。

75歳以上の高齢者すべてから保険料を徴収し、2年ごとの保険料改定により、制度発足以来6回の値上げが行われました。令和2年度3年度の保険料は均等割りが48,855円から51,371円に、所得割が10.17%から10.49%に値上げされ、平均保険料は81,249円から85,304円になりました。

また、低所得者で年金収入が80万円以下の人は9割軽減から7割軽減になり、年金収入168万円以下の人は8.5割軽減から7.75割軽減になり、今年度から7割軽減になっています。

被用者保険の被扶養者であった方の均等割は9割軽減でしたが、7割、5割と減らされ令和元年度からは本来の軽減措置になっています。75歳で新たに加入された方は加入後2年を経過する月まで均等割は5割軽減でそれ以降は本来の軽減となっています。その対象者は6万人以上ありましたが、39000人になっています。

また、年金収入が少ない高齢者は年金から天引きされずに直接納付する人のうち保険料を払いきれない人に対して正規の保険証を交付されず有効期間が短い短期証に切り替えられています。また、保険料「滞納者」に対する預貯金などの差し押さえがおこなわれていることも問題であります。

多くの高齢者は年金収入だけで年金額は減り続け、消費税の増税などで負担は増えています。こんな中で高齢者の負担増はその生活に影響を与えます。

高齢者の保険料の負担を軽減し、医療を受けやすくすること、保健事業の充実で高齢者が安心して暮らせるようにすることを求めまして討論といたします。