大まゆ均の活動日誌

日本共産党 三木市議会議員 大まゆ均です。
議会のことや日々の活動を報告します。

戸田井堰の給水開始

2012-05-02 13:32:57 | 農業・農村
 5月1日から井堰の水を引きました。世話人でポンプ場のまわりを清掃して貯水槽に川から水を引きポンプを始動します。田んぼの給水栓から勢いよく水が出ました。
 連休の前半は天気も良く一斉にトラクターが働いています。種まきを行っている家もあります。1年中で忙しい季節がやってきました。

兵庫みらい農協10周年

2012-04-30 08:21:47 | 農業・農村
 4月29日、兵庫みらい農協が10周年記念式典が加西市民会館で行われました。
 後藤健次郎組合長は、この10年間の歩みを紹介し、農業の振興と組合員のくらしに役立つ事業の展開について抱負を述べられました。
 野田内閣が進めているTPPについては参加に反対していくことを表明されました。
 この間の組合役員や組合員組織に感謝協が送られました。私も三木地区花卉部会の代表として組合長から感謝状をいただきました。
 テレビなどでおなじみの青山繁晴氏による「祖国とふるさとを前に進めよう」という記念講演が行われました。
 青山氏は、政治が混迷をしているが、坂本竜馬のように国を思う人が少ないこと。アメリカの意向に従わなければならないという風潮も問題。日本は民主主義の国、最終責任は主権者である一人一人の国民が持たなければならない。そんな中で東日本大震災の南三陸町や原発事故の東京電力福島発電所の現場に行き、見てきたこと見えてくるもの、最後まで自分を犠牲にして救助や事故の解決にあたっている人の思いを語られました。
 一人一人が、自分のためだけでなくみんなのため祖国やふるさとのために行動すること大事だと改めて感じました。
 

三木みらい館の総会

2012-04-26 00:08:26 | 農業・農村
 4月25日、三木みらい館運営協議会総会が行われました。農協の志染支店の2階は会員の生産者でいっぱい。
 総会に先立ち、品評会の表彰が行われました。
 緑が丘にみらい館が出来てもうすぐ8年になります。澤井会長は、来店者が100万人を超えたこと、ポイント制度を導入したこと、販売のシステムを変更したこと、野菜の売り上げは伸び悩んでいるが、総販売額は前年比104%と伸びていることなど昨年の取り組みを報告されました。
 今年7月までに店舗を拡張してリニューアルする予定です。農産物の播種、植え付けから収穫までの肥料・農薬の使用などを記帳した「生産履歴」を提出しないと出品ができない仕組みになっています。「生産履歴」は、農協がチェックしています。
 また、加西農業改良普及センターの普及員から農薬の使い方について講習がありました。
 参加者の中に新しい会員がいました。私の村で野菜作りをはじめた人です。「定年帰農」というのでしょうか?みらい館は午後になると野菜が少なくなります。こんな人がもっと増えてほしいですね。




「自治体農政の新展開」

2011-08-25 18:36:11 | 農業・農村
 兵庫自治体問題研究所の「兵庫住民と自治」No456(2011年9月)に中嶋信編著「自治体農政の新展開」について私が書いた「図書の紹介」が載りました。
 
 内容は次の通りです。

 3月の東日本大震災は未曽有の犠牲をだし、いまだに復興の兆しが見えてきません。福島の原発事故に伴う避難が続き、農業生産と食料の安全にも大きな被害を及ぼしています。
 稲わらの汚染から食肉汚染、シイタケのほだぎの汚染など日本列島を揺るがしています。そこからは、原発依存のエネルギー政策からの転換とともに日本の農業と食料のあり方も問われています。
 昨年のコメの不作と低米価に農家はコメ作りの希望さえ持てなくなりました。
原発事故以来、農家に「去年のコメはありませんか」という問い合わせ相次いでいます。安全な食糧を求める声が大きくなっています。
 私の集落でも農業の担い手がなく何もつくらない農地が増え続けています。まわりを見るとひとり暮らしの高齢者が増えています。持続できる集落の再生が求められています。
集落の衰退は、基盤となる農林漁業の衰退によるところから発生しています。
「自治体農政の新展開」は「地域農業をたて直すための農業政策のパッケージと推進の運動を明らかにすべきとのリクエストに応えよう」と編集されています。 
第一部では、「自治体農政のかたち」として現場で実際に農政にかかわる方々の執筆により、地域農業の持続・再生をめざす取り組みが紹介されています。
①「農業がひかりかがやくまち」をめざすー新潟県上越市農政の骨格 ②多様な農業による食料自給圏の形成―市民が育む群馬県高崎市農業への道 ③条件不利地域の農業絵お支えるー愛媛県西予市の農政及びエコロジカルな無茶々のさとづくり ④いわて中央農協による産地形成となっています。
いずれも政府の農政に従うだけでなく住民の自治と各種団体の共同により地域の農業の持続再生が可能であるとの実践に勇気づけられます。
 第二部では、「『この国のかたち』と農業再生」として①グローバル化段階の農業と農政 ②地域農業を主軸にした食育と自治体農政 ③自治体農政の新たな展開として専門家による日本農政と自治体農政の方向性が述べられています。   
地球的な規模の複雑な食糧・農業問題をどうとらえグローバル化が推し進められる中での日本農業の衰退過程に対抗して日本農業をどう再生していくのかその中での自治体農政の果たす役割について書かれています。
優れた実践に全体的な理論を組み合わせたよいテキストとして先に出された「集落再生と日本の未来」と合わせて集落再生や農政の転換を求める農業関係者や自治体にかかわる人だけでなく食料・農業問題に関心のある多くの人にお勧めします。

 (自治体研究社刊 A5判・182ページ・定価1,890円)