赤木飛輪 Hiwa Akagi Pianist

ピアニスト赤木飛輪のブログです。
A blog of Hiwa Akagi

ハープ伴奏から思ったこと

2023-11-28 23:30:59 | その他
もう一年前くらいかな、
天才ハープ少女の伴奏者が急遽必要になって、
桐朋高校時代よりのバリバリ実力派のピアノ教師Aちゃんからから私にお声がかかりました。

その子が、きっと今思っても、ハープが上手だったんだろうな。どうしてかというと、あの日以来、私の頭は何かとハープのことばかり経由してしまうから。
ふと思い立って、先日YouTubeのハープ奏者をたくさん検索して、ハープが上手な女性、Marie Pierre Lamglametに辿り着き、もう釘ずけ。
ピアノに似ている!!ピアニストより、違った意味でピアノ的に上を行ってる!
ピアノは速い運指ができてしまうけれど、ハープは弦をはじくのにに手間と時間がかかる分、丁寧に単純な音階も時間を使ってたっぷり味わえるみたい。

ピアノって器用に弾ける分、損してる!!

よく、ケルン音大の恩師が、ピアノの美しい音を抽出
してごらん、とピアノの弦を弾いて、ほら、こんなにピアノのはだかの状態は美しい!と見せてくれたことがあったなあ。
ハープは、ピアノを立てたような感じにも思えるではないか!!名前もハープシコードとか似たようなのあるし。

そして、先日、わたしがイギリスに住んでいた
ころ、本屋さんで両親が買ってくれてた、クラシック音楽とは?なんぞや?みたいな絵本があるのですが、歴史を遡るとゴレゴリオ聖歌などの神様を讃えたいが故に生まれた起源と並列して、
街角に、玄関先に、ミニチアの竪琴
が至る所にあったという歴史にたどり着くみたいな絵があるんです。

ピアノは、きっとこのミニハープの化身!そこに起源がある!と最近思うようになりました。
ピアノの中身のことはあまり詳しくないけど、ハンマーがあったりフェルトがあったりしてすごい進化を遂げたのだろうけど。
指で単純に、
はじくことの感動って大事。原点かも。

桐朋にはハープ科があって人間の身長より高いハープがずらりと並んでいる部屋で授業を受けてたことあったな、でもその時は、ハープ??よくわからない。なんだか大きいなあ、ちょっと当たって壊してしまいそうでもあるし、この部屋窮屈だなあ、なんて程度でまったく気にも留めなかったけれど、今
たまたまハープブームなわたしは、音大とかで、ハープ科とピアノ科で合同の授業とか、もしあったらピアニストには価値ある時間になってたんじゃないかなあ、なんて!!

ハープの聖なる輝きの世界から抜け出せない状態です。
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