幼馴染っていいな～

そんな風に思える１冊に出合いました。
　
久しぶりの小説。
三浦しをんさんの『政と源』



まずは、装丁に惹かれ手に取りました。
本の中も粋で、遊び紙(と言うのかしら？)もステキ
円陣闇丸さんが描くイラストの主人公二人がかっこいい

主人公は下町に暮らす、政と源の二人。
二人合わせて１４６歳の幼馴染です。
政は銀行を定年退職。
源はつまみ簪の職人さん。
環境がまったく違うけど
生まれた時からの付き合いで、名コンビです。
時にはケンカもするけれど、
お互いを思いあう気持ちにほろっとさせられます。

「つまみ簪」という言葉、初めて知りました

『見とこ、行っとこ、トコトコ東京』

オリンピックに感動
毎週のように雪かきしているうちに
２月が終わり
映画館に足を運ぶ暇がないまま
アカデミー賞が決定
この一月はあっという間でした。

まだまだ寒いですが
なんとなく春の気配がしてきた今日この頃。
暖かくなったら出かけたいな～と
読んだのが
もぐらさんの『見とこ、行っとこ、トコトコ東京』
・江戸編
・政治経済編
・オタク文化編
・カルチャー編
以上４つの観点から都内を観光して
紹介しています。

コミックエッセイ・・・
マンガ形式のガイド本です。
　
紹介されている所はだいたい行ったことがありましたが
知らないことがたくさん！
これはぶらっと観光するしかないと思いました

東京に関するちょっとしたデータも載っていて
東京再発見のきっかけになった１冊です。
マンガ形式なので、読みやすいのも

スケッチトラベル

７１名のアーティストが
１冊のスケッチブックに作品を描いていく
４年半かけてできあがった作品集(と言っていいのかな)。
それが『スケッチトラベル』です。

スケッチブックがリレーのバトンのように
次のアーティストへと手渡されていくのです。
そう、手渡しです。
実際に描いた人が次の人に渡したり
この企画に賛同した他のアーティストが
届けたりと、郵送ではなく必ず直接手渡すのがルール。
世界中にちらばっているアーティスト達ですもの！
４年半かかるのも仕方ないと思います。

この本の企画を考えたのは
フランスのイラストレーター　ジェラルド・ゲルレさんと
日本の堤大介さん（PIXARに勤務）。
実物の『スケッチトラベル』は
２０１１年にチャリティオークションにかけられ
そのお金はラオス他５カ国で図書館を建てるために寄付されたそうです。

参加アーティストの大部分は名前を知らなかったんですが
見かけたことのある作風が何点かありました。
日本人の方も多くて
堤大介さんはもちろん松本大洋さん、寺田克也さんなどなど。
そして宮崎駿さんもおおとりで参加されています。

私のお気に入りは
ピーター・デ・セヴさんの作品。
ねずみの表情が最高
フレデリック・バックさん(木を植えた男の作者)の作品もステキです。
昨年末に亡くなられて・・・残念です。

作品と共に、スケッチブックが手渡しされる様子の写真と
アーティストのコメントが載せられています。
これを読むのも楽しいです。

ちょっとお高いですが、手元に置いておきたい１冊です。

堤大介さんのＨＰ見たのですが、英語・・・
「ほぼ日刊イトイ新聞」のＨＰに
糸井さんとの対談が載っていますので
興味があったらのぞいてください。
『スケッチトラベル』のＨＰもあります。

『小さいおじさん』

尾崎英子さんの小説の題名です。
久々に１冊読み終わりました

曜子、紀子、朋美。
２８歳、中学２年生の時に
クラスメートだった３人のお話です。
クラス会での再会をきっかけに
なんとなくつながり出した３人。
(＋他の何人かも)
地元の「音無神社」に現れるという
都市伝説の「小さいおじさん」の存在をからめながら
お話が進んでいきます。

クラス会や同窓会って不思議な空間ですよね。
久しぶりに会えて嬉しいし、楽しいのだけれど
当時の付き合い方によっては、もうずいぶん経つのに
わだかまりを引きずっていることに気付かされたりして。
先日も、そんな話を飲んでる席でしたばかり！

小説の３人も中学当時、とっても仲良しだったわけではなく
クラス会で再会しなかったら連絡を取り合うこともなかった。
動き出せずにいた３人が、音無神社のご利益か小さいおじさんの
不思議な力なのかわからないけど、一歩前へ進んでいく・・・
さわやかな読後でした。

第１５回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
って、こういう賞があったこと、知りませんでした
万城目学さんの『鴨川ホルモー』も受賞作でした！

こんな料理本も楽しい

『サンジの満腹ごはん』
　　　　　

みなさんご存じのONE PIECE　
麦わら海賊団料理人　サンジの料理本です。
一つ一つの料理に、エピソードが紹介されています。

「骨つき肉」
「水水ハクサイ」
「水水肉バーベＱ」などなど
こんなお料理出てきてたよね～と
作らなくても楽しめます

レシピは、変わったものはあんまり無かったかな。
「ケイミーのおいしいハマグリ」ハマグリの酒蒸しで
生クリームを入れるのには、驚きました
入れたことない

ルフィーの大好物「骨つき肉」はスコッチエッグで再現してました。

そのうち、何か作ってみよう・・・そのうち