「読書用の椅子が欲しい」
「買えばいいじゃないですか」
「つっけんどんな言い方だな」
「今時つっけんどんて」
「じゃあ釣れない言い方だな、で。ともかく、本を読むのにちょうどいい椅子が欲しいんだな僕は」
「どんなキャラで行くつもりですか貴方は。椅子ならあるでしょ。大学時代に買った立派なの」
「結構古くなってるよあれ。クッション部分が反発しなくなってせんべい布団みたいになってるし」
「中に綿でも詰め込 . . . 本文を読む
写真撮影が趣味だ。始めたきっかけは仕事絡みだったのだけど、なんと言うか、性に合った。目の前にあるものを切り取って自分のものにできる達成感とか、変わりゆくものを作品として固定できる万能感が堪らない。
子供の頃を思い起こすに、自分が変わるという事が怖かった。どうにかして今の自分をこのままにできないものかと不安で一杯だった。だから日記を書いたり、自分で自分をカメラ撮影したりして、何とか今の自分を記録しよ . . . 本文を読む
普段色々本を読んでいます。ジャンルはバラバラですが、あらためて本棚を眺めるとノンフィクションの分野が多いです。それに関連して、特に今好んでいるのはサイエンスノンフィクション。学生時代にSシンの「フェルマーの最終定理」を読んで興味深いと思っていたのですが、最近その熱が再燃。暇さえあれば部屋だの図書館だのに籠って読みふける至福の時間を過ごしています。ただ正直、書いてあることの大半が理解できない。文章は . . . 本文を読む
喉の奥が乾いてひりつく。口内のめん膜の表面にこびり付いたタンが痛みを倍増させている。体調を崩した様だ。不覚だった。ここ最近は健康そのものだったけれど、体力仕事と秋から始まる新しい仕事への緊張が重なってしまったのが原因なのだろう。病院に行かなければいけない程ではない。と言うか診察代が勿体ない。最近通帳とにらめっこする時間が増えていくに従って、私は少々ケチになったようだ。良い傾向と判断していいか微妙だ . . . 本文を読む