小学生の夏休みの宿題で出される読書感想文。あれ感想文より要約文を書いた方がよほどタメになると思う。本の内容を全く知らない人に内容と感想どちらも説明するのは難しいって。と言うか書く方が区別できていない。俺が読んだ読書感想文の9割はただのあらすじ紹介で終わっていた気がする。文章を書く楽しみに目覚めるせっかくの機会を奪われるのは勿体ないこと。今日は遅いので後日考察してみよう。 . . . 本文を読む
「何故雨が降った」
「最近ゲリラ豪雨が多いですよね。今年は例年以上にお天道様の動きが読めません。局所的に雹が降って農産物の被害も甚大な様です」
「いやいや。それはそれで大変だがそうじゃない。これを見ろ」
「・・・海水パンツですね」
「そう、昨日買ったばかりの新品だ」
「男ものの水着を誇らしげに見せつけられても。そっち方面の趣味はありません」
「わからないか?プール開きだ」
「ああ、市民プールが今週 . . . 本文を読む
目から情報を得るのが得意なタイプと、耳から情報を得るのが得意なタイプ。人はこれらのどちらかに分類されると聞いた。これが正しいとすれば、子供の頃人と話すよりも本を読む時間の方がよっぽど長かった私は前者となるのだろう。身に覚えはある。そもそも私は人から口頭で何かを説明してもらうのが激しく苦手だ。嫌がらせかといぶかしむほど訳わからん説明を受けていると、「多少分厚くてもいいからマニュアル寄越せ」と人によっ . . . 本文を読む
「チャラ男になりたい」
「・・・はい?」
「軽い感じの男になりたい」
「毎度の事ですが、思いつきで話題を出すの止めましょうよ」
「話を逸らさないでくれ。切実な話をしているんだ」
「『チャラ男になりたい』が切実な話ですかぁ?」
「ああ、彼らは俺に足りない物を持っている」
「何ですか」
「軽さだ」
「体重の話?」
「NO。確かに彼らは細っこいのが多いが、俺が言いたいのは精神面だ。スピリット」
「さっぱ . . . 本文を読む
「まずい」
「どうしました?」
「休日だったから、一日中のほとんどを読書に費やしていたんだけど」
「外に出ましょうよ。不健康な」
「休みの日くらいどう過ごそうと勝手でしょ。大体今日は雨だったし」
「それはそうですね。失敬。それで、本がどうしました?」
「午前、午後でそれぞれ1冊、計2冊読んだんだけど、午前中に読んだ本が何だったのか思い出せない」
「・・・はい?」
「ちなみに今さっき読み終わったのが . . . 本文を読む