注目すべき新たなダイエット法が登場した。その名も“脱糖ダイエット”。今はやりの糖質制限ダイエットをさらに進化させ、食べ物の炭水化物から食物繊維を除いた「糖質」を、できる限り食事から排除する方法らしい。
実はこの方法で、17キロ減量した医師がいる。精神科医で「ハタイクリニック」院長の西脇俊二氏だ。西脇院長は、09年7月から実践し、体重は3カ月で75キロから58キロに。写真のような体形にガラリと変わった。
このダイエット法の柱は次の3点。まず“脱糖”である。単純に言うと、ご飯やパン、麺類やパスタ、穀類など炭水化物を極力食べないことだ。
「今はやりの糖質制限の一種ですね。私は炭水化物を食べないことで、糖質摂取を1日10グラム以下に抑えました。砂糖や果物もやめました。自分から意識的にやるから“脱糖”なんです。実際、今の日本人は糖質を山ほど食べています。例えば、ご飯小盛り1杯は角砂糖にして7個分、糖質28グラムに匹敵します。普通盛りなら9個分。小盛りでも3食で1日84グラム! ランチにカツ丼やラーメンライスとギョーザな~んてサラリーマンは、それどころじゃない。明らかに、糖質取り過ぎと言っていいでしょう。だからまず3日間、徹底的にやります。糖は中毒性物質で、中毒性から抜け出すためにも、3日間キッパリと脱糖することが大切です」
余分な炭水化物は、皮下脂肪や内臓脂肪になってしまう。その“余計な分”をやめるのが、脱糖ダイエットなのだ。
「3日で体重の変化を感じ、体脂肪率も落ちる。毎朝ほぼ同じ時間帯に起きて、水を飲む前に体重計に乗ればハッキリわかります。私は3カ月で体重が17キロ減り、体脂肪率は24%から8%になりました」(西脇院長)
ご飯や麺類など、いわゆる主食を抜いた結果、肉、魚介、そして卵と豆腐中心の食生活になる。これらはお腹いっぱい食べてもいいそうだ。摂取カロリーを減らす一般のダイエットとの最大の相違点は、「飢餓感がないためリバウンドしにくいこと」。これはありがたい限りではないか。
2点目が有酸素運動。西脇院長は「うっすら汗をかいて息が切れない程度のキツクない走り方」で毎週2回、ジムで走った。
「もうひとつ、筋トレも大事。筋肉が付くと基礎代謝がアップしてエネルギー消費が大きくなるので、太りにくい体に変わる。効果は一段とアップします。3日間の場合、最初の1日だけでいい。筋肉痛になるまで負荷をかけてやってください」
スクワット、腹筋、ダンベル運動の組み合わせがベストだとか。
間もなく新年度。健康診断の季節だが、実は脱糖ダイエットは、高血圧や糖尿病のサラリーマンにもオススメだ。
「高血圧が治ります。糖尿病もⅡ型は100%治る。痛風が治り、動脈硬化のリスクもグンと減ります。ぜひ、実践してください」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158409/1
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