世代論について(1)
「着る人委員のプロフィール(2)」では、委員を10歳区分で集計しましたが、もう一つイメージがつかめないですね。年齢や学歴、職業、既婚か未婚か…など生活者の属性でライフステージを分析する方法がありますが、むしろ同じ文化、価値観を共有して育った世代で区分した方が、思考を捉えやすい、理解しやすいと私は思います。そういう意味で私が参考にしているのが、ある程度同じモノ・コトに影響を受けた年齢を括りとする「ファッション世代消費論」で、伊藤忠ファッションシステム(株)の川島蓉子や小原直花がまとめたものです。2002年に「おしゃれ消費ターゲット・売れるマーケティングは7つの世代が決める」を刊行し、当社7つの世代に分けましたが、その後2008年に「婦国論」では以下の8つの世代論に修正しました。ネーミングがとてもチャーミングです。
世代名 |
生まれた年代、年齢、人口 |
委員の人数 |
キネマ世代 戦前・戦中派 |
1936~1945年生まれ (現75~66歳) 805万人 |
1 |
団塊世代 第1次 ベビーブーム世代 |
1946~1951年生まれ (現65~60歳) 579万人 |
2
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DC洗礼世代 アンチ大勢世代 |
1952~1958年生まれ (現59~53歳) 620万人 |
12
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ハナコ世代 おしゃれなワンランク上志向世代 |
1959~1964年生まれ (現52~47歳) 453万人 |
28 |