アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

集まれば、知恵も勇気もわきます!

2011-11-03 19:26:39 | 第1回アンケート

コマーシャルです。着る人委員会のアンケートを集計・分析していち早く掲載発表しているのは月刊アレコレです。1年間送料込みで購読料は4,800円。未だの方、この機会にご購読下さい。ただいま好評発売中!

 

 

 

第1回アンケート/みんなで、元気になろう!

 

 

Q1は「着る人委員会にあなたが期待することは何ですか?」でした。

回答はもちろん重複して2つ、3つと書き込んでくださった方が多いのですが、大きく8つの意見に分けられました。

  1. 着る人、売る人、作る人との交流、相互理解、そして商品の共創
  2. 楽しんで、学べ、着る人同士の交流の場の企画
  3. 適正価格や商品の品質など、本当のことを知りたい
  4. 世間の「きものの壁」を壊して欲しい
  5. 平成の時代に合った[きものルール」を構築しよう
  6. この機会を通して自己確認をしたい
  7. アンケート結果を公表することにより、きものの社会的地位を明確にして欲しい
  8. これからきものを着る人のために簡単、明瞭にして、着る人を増やして欲しい

着る人のまっすぐな気持ちが伝わってくる回答でした。次回からは、1つ1つの回答とコメントを紹介してゆきます。


呉服店さまに

2011-11-03 08:50:24 | 着る人委員会

呉服店各位様に

 

これからこのブログで展開する「着る人委員会」の各種アンケート報告を、誰より是非呉服店の皆様にはお読み頂き、活用頂きたいと考えています。

 

いま作り手は何が売れるのか、何を作れば喜ばれるのか、本当に悩んでいます。一方で着る人は、欲しいモノがないと不便や不満を感じています。もっときものを着たいのにかみ合わない状況が長く続いています。原因の1つは、いままで流通=問屋さんが各地の呉服店を回り、さまざまに情報収集して、マーケティング機能を果たしてきましたが、いまや流通にチカラがなくなり、マーケティングング不在になってしまったこと。いま1つはお客様が欲しいモノを見つけ出し、品揃えし、提案するいちばんのマーケティング能力が個々の呉服店で弱体化してしまったこと。言ってみれば、すべてはお客様、特に[着る人の姿]を見失ってきたことに起因します。ですからもう一度[着る人の姿]を見つけ出すことから真摯に始めよう、と言う試みが「着る人委員会」の活動です。

 

ロングセラー「明日の広告/アスキー新書」の著者/佐藤尚之は、商品開発から提案、広告、販売という一連のマーケティング活動をラブレターに例えて「今はラブレターを渡す環境も変わってしまった。読んでもらえること、心を動かすためには、渡す相手のことをよく見て、聞いて、本当に喜ぶことを見極めた上で、内容や渡し方を工夫しなくてはならない。」と消費者理解のためのコミュニケーションの重要性を説いています。しかし「マーケティングは消費者に勝てるか」の著者/ルディー和子は、「消費者は嘘をつく」「消費者の記憶は当てにならない」「消費者は言葉で考えていない」などマーケティング活動によって収集した質問に対する回答を事実とみなし、その通りに実行すれば成功するほど単純で、甘くはない。その言葉の裏側、内面を深く考えなければ成功はおぼつかない、と警告しています。

 

あなたは親しい女性、奥様でも恋人でも、「プレゼントは何が欲しい?」などと聞いて、その通りに実行したら、その女性は満足すると思いますか?もしその女性が恋人だったら、多分、喜びも満足感も平均で、高得点は得られないでしょう。女性が求めているのは、自分のことをきちんと知ろうと目をこらし、耳を澄まし、自分でも気づかなかった欲しいものを考えてくれる男性なのではないでしょうか。呉服屋さんはプロですから、当然個々では日々行っていると思いますが、もう1回体系的に、継続して、自店の顧客以外にも、着る人をきちんと知ろうと目をこらし、耳を澄まし、丁寧に着る人から「聴く」ことが必要です。着る人委員会は、いまいちばんお客様に近い立場にある呉服店を起点としたビジネスモデルを着る人、作る人と一体となって[共創関係]を構築してゆくことこそが閉塞した現状を打破する、最善の方法と考えています。ですから、誰よりも呉服店の皆様に先ずこれから始まる一連のレポートをお読み頂きたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

                                                 着る人委員会


きもの元気を発信しよう!

2011-11-03 07:57:41 | 第1回アンケート

とにかく、すごい。

 

着る人委員会の活動が始まりました。委員会は、1年間を通してアンケートの実施、さらには会議を設けるなどして、委員のきもの生活の問題を赤裸々にし、その解決に向けて動き出そうと考えています。早速、委員の方に第1回目のアンケートを実施したところ、1時間もしないで回答が寄せられ始め、とにかく、すごい早い。熱い。1回目は選択方式ではなく、フリー回答ですから結構回答の書き込みには時間がかかります。それにもかかわらずです。また日々のきもの暮らしに様々な不便や不都合、問題があるだろうとは想像していましたが、それにしても着る人の意見や体験、実感が細々と書き込まれた回答が、こんなに集まろうとは、企画した私たちも意外でした。1回目は146人の委員のうち116人(回収率79%)の委員から回答を頂きました。嬉しい回答の数々です。
 
 「北京で蝶がはばたくと、ニューヨークではハリケーンが起きる」という、気づきが共鳴を呼び、共鳴が誘発を生み、誘発が響き合いになり、その響き合いが相互作用をつくりだし、この相互作用がやがて爆発につながる、と言う「北京の蝶」の寓話。着る人委員会(以下、「委員会)と記載)も、最初は小さな一歩であっても、その思いを貫いて呉服業界にハリケーンを起こしたい。委員長の鼻息は荒く、妄想は限りなく膨らんでゆきます。

 

第1回目のアンケートのテーマは、2つ。1つは[着る人委員会]への期待、要望、活動についてです。2つめは、「委員のきもの生活の道筋を解明し、問題点を明確]にすることで、以下の10の質問を致しました。

『着る人委員会』第1回アンケート

 

Q1■『着る人委員会』にあなたが期待することは、何ですか?

Q2■きもの歴について/きもの歴の回答が様々なので基準を統一したいと思います。つきまして少し条件をせばめ「自分の気分で、楽しんできものを着るようになってから何年でしょうか」

        年(月数は五捨六入で記載ください)

 Q3■今年、『きもの、帯』を購入した店をおしえてください。(店については、実店舗、ネットショップ、フリマ、着付け教室、展示会など…。また差し支えなければ品名、店名なども記載してください。)

Q4■この半年以内に、行ったことがないが機会があれば行ってみたい、気になる店を教えてください。

(店については、実店舗、ネットショップ、フリマ、着付け教室、展示会など…。また差し支えなければ店名など具体的に記載ください)

Q5■この夏着たきものの手入れは、どうしますか?或いはどうしようとしていますか?

(自分で洗う、呉服店や悉皆屋など呉服関係の実店舗、クリーニング店、ネットショップなど…。また差し支えなければ店名など記載ください)

Q6この1年、きものを仕立てた方に伺います。仕立ては、どこにお願いしましたか?

Q7■いま、あなたがきものに使えるお金が20万円あったら、何を買いそろえますか?

(購入、誂え、下着類、小物類、お直し、染め替え、手入れ、タンス等…)

Q8■きものを着る上で“いま”いちばん困っていることは何ですか?

Q9■Q8の“困っている問題”をどう解決、或いは解決しようとしていますか?

Q 10■Q8の“困っている問題”を解決できないのは、何が原因で解決できないと思いますか?

 

 

 


着る人委員のプロフィール(5)

2011-11-03 05:23:34 | 着る人委員会

世代論について(3)

 

   生活スタイル、②消費傾向、③アプローチポイント

世代名

世代特色

キネマ世代

   「他人の役に立つ」「役割がある」

   「日々に彩りを添える」

   “今”を楽しむ最たるもの

団塊世代

   アメリカンスタイルの模倣

   「消費は美徳」「家族消費」

   「向若性=気分は30代を消費」

「エレガントよりカジュアル」

DC洗礼世代

   個より家庭目線を強調

   量より質

   マニアックさ、スタイルあるモノ・コトをかっこよしとし、甘さよりクール

ハナコ世代

   バブル消費の申し子

   消費が生きるエネルギー

   [おしゃれ]でありたい意識が高い

ばなな世代

   自然な流れで生活を楽しむ

   堅実消費

   自分らしさ、自分目線でのモノ選び

団塊ジュニア世代

   失敗しないリスクマネジメント消費

   確かな「保証]」「安心感」

   「ブランド」と「クオリティ」。

保証が消費の条件。

プリクラ世代

   旬を纏って生きたい。「リアル」

   外見はコミュニケーションの一環。

外見磨きは惜しまない。

   テイストミックスを得意とする

ハナコジュニア世代

   母娘消費

   自分を高めてくれるモノ・コトに反応

   堅実消費世代。「素磨き」。

 


着る人委員のプロフィール(4)

2011-11-02 18:21:26 | 着る人委員のプロフィール

世代論について(2)

 

登録して頂いた委員の年代をファッション世代で分けると特徴は、ばなな世代からはなこジュニア世代が97人。社会環境、消費意識形成期などの価値観が大きく変わる節目は団塊ジュニア世代。その上下では全く志向が違うと言っても過言ではない。特に現在団塊ジュニア世代に関しては、公私ともにライフステージの変換期にさしかかっている。人口の多さからマーケット動向が変わる可能性が大きい」と小原は分析している。

世代名

生まれた年代、年齢、人口

人数

ばなな世代

モノよりコト消費世代

19651970年生まれ

(現4641歳)

486万人

33

 

団塊ジュニア世代

第2次ベビーブーマー世代

19711976年生まれ

(現4035歳)

560万人

41

 

プリクラ世代

流行と仲間が何より大事

19771986年生まれ

(現3425歳)

767万人

23

 

ハナコジュニア世代

平成生まれ、平成育ち

19871992年生まれ

(現2419歳)

384万人

 

[婦国論―消費の国の女たち・小原直花]弘文堂刊から