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オランジュリー美術館が9時開館のため、ホテルを8時頃に出た。70歳代の仲間が切符を自動改札口に入れてもアームが開かない。2,3度試みてもだめで、新しいチケットを挿入してやっと開いた。その時には、年配者だから一度使った切符を通したんじゃないかと思っていた。日本に帰ってきてから、ネットの口コミ情報で、切符によっては、磁力の弱いものがあり、その時には係員に言って交換してもらうとよいと書いてあった。彼を疑ってこめん。もう一つ困ったことは、地下鉄のドアの開閉は手動である事だ。車両によって形状が多少異なるが、、初めて乗車したとき時には、フランスのご婦人に助けてもらった。
次に、地下鉄の車内で起きた出来事について話したい。それは、帰宅時間の混雑した列車内で起こった。階段を降りたらちょうど列車が入ってきた。私たちは、押されるように列車に乗り込んだ。突然、仲間の一人が車内に響く声で友達の名前を呼んだ。それに応え当人は振り向き時は過ぎた。
また、その近くにいた仲間は、座っていた腹の大きいかわいい少女に「ベイビー?」と話かけていた。ちょっと経ってから、ほかの友が、声をかけた人の足元に、薬の個包装が落ちていたのに気が付いた。最初の出来事はショルダーバッグに不自然な動きを察知してして名前を呼んだとのことであった。もう一つの出来事は、腹のほうに置いたウエストポーチのファスナーが開けられていた。取り出されたものがたまたま薬で、難を逃れた。その後、どうもスリ集団の仕業ではないかと、その話題で盛り上がった。ちょっと慣れくると、日本にいるときと同じような感覚になる。海外では、普段考えないことが起こる。
コンコルド駅に降りた3人連れの日本人女性にどこに行くのかを尋ねた。私たちと一緒のオランジュリー美術館であった。ひとりはガイドさんと言う。地上にでたら、コンコルド広場は大変広く、今どの位置にいるのか迷いそうになった。でも、彼女たちの歩く方向に、私達も自然と足を運んだ。でも、後をつけているんじゃないぞ言わんばかりに、相当離れて後を追った。
オランジュリー美術館は、空いていた。モネのスイレンの連作で有名な美術館だ。そのほかルノアール、セザンヌ等そうそうたる名作が、身近で鑑賞できる。日本だと名作はガラスケースに入っていたり、柵を設けて近づけないよう警備してるから、その事にびっくりした。
オルセー美術館は、日本語のパンフレットのみが無くなっており、仕方なく英語のパンフレットで代用した。やはり、広すぎて目指す作品を探すのに手間取った。写真撮影が禁止のため、このブログには載せれなかった。あげくのはて、オルセー美術館のカタログを売っている店も、足が疲れはて、もう一度戻って購入する気力がなくなった。非常に残念である。
ルノアールの「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」は、思っていた以上の大作で、一番印象に残った。
今回のツアーは、雪のため大幅にスケジュールが変更になった。それに伴ってパリのフリータイムに行く予定の、ムフタール通りや蚤の市、オペラガルニエのシャガールの天井画、アルザス地方の郷土料理店、バゲットの有名店などに行けなかった。次回の楽しみにしよう。
最後に、日本人のいや私のケチな性分のせいだろうか、朝から晩まで目いっぱい動き回る。もう少しゆっくりにできないかといつも反省する。しかし、限られた時間内でも、その土地で出会った人とのふれあいやその地での新たな発見は、旅の醍醐味のひとつであると思う。まだまだ私の挑戦は続く。(横目で妻を見ながら) 感謝!感謝!