花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイ九寨溝・黄龍~その3:青みかかった乳白色の黄龍と高山病?の私

2017年11月13日 15時32分06秒 | 旅エッセイ⑲~九寨溝・黄龍
                     

                                                                                    

 本日は、黄龍に向けて出発した。途中、羌(チャン)族の集落に寄った。その民族の存在は、3000年前の甲骨文字の資料にも載っていると言う。日本人の歴史よりはるかに古い。その中央の広場は、タイマツを焚いて原始宗教の儀式でもするかのような雰囲気である。今は、観光のために使っているのかもしれない。この辺の少数民族は観光業で生計をしている人が多いと聞く。

 私は、どうも4007mの峠越えあたりから頭が重くなった。他にも数人同じような症状になった。他はすこぶる元気で、さほど気にはしなかった。 
 黄龍の入口からロープウェイで3473mまでのぼった。晴天で、空気がおいしく感じた。道中に咲いている高山植物の花を夢中になって追い求めた。自然に咲いている赤いポピーは可愛かった。青いケシも探したが見つからなかった。残念である。もっと奥地の四姑娘山(しこじょうざん)まで行けば見られるらしい。膝の悪い私にとってはトレッキングは無理である。楽して見ようとした私がバカなのだ。
 風景や花の写真を撮りまくった。そうするとどうしてもズルズル集団から遅れる。そして早足で集団の追いつき、その繰り返しで私の疲労度が徐々に増した。

 黄龍の一番高い五彩地から麓までのアプローチは長かった。前日の九寨溝で調子を崩した人は、何とかショートカットして散策できた。また、ある人は両肩を支えてもらって下りた。私は、やはり最後尾からついて行った。もっと早足で追いつこうとしたが、思っても思ってもそれができない。他の人には平然としていたが、フラフラになりながら集合場所のソファーに腰を下ろした。
 とうとう寒気と食欲がなく、食事をせずにすぐさまレストランから出て、バスの中で風薬を飲み横になった。1500mあたりのホテルで一泊した翌日は、すこぶる体調が良かった。

 若い時に夜行列車で北アルプスに登った事を思い出した。疲れすぎて山小屋で夕食が食べれなかった。そして次の日、尾根から滑落して麓の病院で外科的な治療をした。今思えば、ひょっとしたら高山病?かも。また、娘が、マチュピチュで高山病でヘリコプターで運ばれたことも思い出した。遺伝的な事が起因しているかもしれない。
 今回の出来事から、3000m級の高い所へは絶対行かないと決意した。

   

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。